第二十二話「憧れの兄ちゃんのパーティでついに荷物持ちになった事を回想していた件」
酒の入った椀を片手に、自分の事を胡散臭そうに見上げるミツタカの坊主頭をフクタロウは呆然と見下ろしていた。
頭の横等に傷が増えている事に気を取られ掛けたが、フクタロウは何とか再び口を開いた。
「あ、あの……、ミナミヤスハラ村で……その……。」
「何だそりゃ。村なんて幾らでもあるからなあ。一々覚えてねえなあ。」
軽く首をかしげてフクタロウの言葉を遮り、ミツタカは手にしていた椀の中身を呷った。
だが向かいに座って成り行きを見ていたヤエカは戸惑い立ち尽くしているフクタロウを見上げ、僅かの間、何事か計算してからフクタロウへと声を掛けた。
「荷物持ち希望なんだよねアンタ。ミツタカは知らないって言ってるけど、まあ何かの縁だし、ウチで専属の荷物持ちとして雇ってあげてもいいわよ? 報酬は……そうねえ……。」
ヤエカが口にした報酬の内容は、狩部が取り決めた最低限の基準ぴったりのものだった。
戦闘職のパーティに所属する荷物持ちとして働く大半の者は、基準額よりも充分に上回っている額を報酬として得ていた。当然、所属する際の話し合いの中で値上げの交渉や、値上げが出来なければ何か他に利になる事が無いか等、充分に詰められた上で専属となる荷物持ちはパーティへと加入していた。
ヤエカも断られると思っていたし、もう少しならば額を上げてもいいとも思っていたのだが、相手との駆け引きも相場も全く知らないフクタロウは嬉しそうに顔を輝かせてその額で承諾した。
「は、はい! お、お願いします!」
兎にも角にも兄ちゃんの――ミツタカの居るパーティで一緒に活動出来る。
その事だけでフクタロウの頭の中は一杯になっており、嬉しそうにヤエカへと大きく頷いた。
「あーあ……。」
「ま、いいけどね。」
ヤエカとフクタロウとの交渉とも言えない様な遣り取りの様子を見ていたヨシヒメとササメは呆れ、冷めた目で溜息をついていた。
当のミツタカも、フクタロウの事を思い出した様子は全く無く、どうでもよさそうに料理の皿へと箸を伸ばしていた。
自らへともう視線を向ける事も無く料理や酒を口にしているミツタカの様子を見下ろしながらも、フクタロウは彼等へと頭を下げた。
「よ、宜しくお願いします……!」
「じゃあ、取り敢えず明後日からね。明後日の朝、狩部の掲示板のトコに集合って事で。」
都合良く扱き使えそうな駒を手に入れた事で機嫌良く笑いながら、ヤエカはフクタロウへとそう言うと、もう用は済んだとばかりに軽く手を振った。
「は、はい! そ、それじゃあ……。」
特にミツタカに向かって呼び掛けたものの、ミツタカは酒のお代わりを店員へと頼んでいてフクタロウの声は聞こえていない様だった。
フクタロウはまた頭を下げると、ヤエカ達の席を後にした。
例え覚えてもらっていなくても――いや、もしかしたら一緒に活動している中で、その内に思い出してくれるかも知れない。
やっと会えたのだ。このまま兄ちゃんの側に居たい。やっと兄ちゃんのパーティの荷物持ちになれるのだ。
そんな胸の高鳴りを感じながら会計を済ませ、フクタロウは軽い足取りで店を出ると宿舎へと帰途を急いだ。
薄赤い提灯の照明の連なる飲み屋通りを出て少し歩くと、水路沿いの大通りへと差し掛かった。
遅くなったこの時刻では大通りとはいえ人通りはごく僅かで、酔客以外には殆ど通行人の姿は無かった。
良かった。やっと会えて。兄ちゃんのパーティにも荷物持ちとして所属出来た――。
そんな嬉しさと明後日からの活動への期待に胸を高鳴らせて歩いていたフクタロウは、目の前が滲んで見えにくくなっていた事に今更ながら気付いて立ち止まった。
「――っ……?」
夜だから、明かりの少ない所に来たのだから見えにくいのだろう――そんな事をフクタロウは思ったが、すぐに自分が泣いていた事に気付かされた。
向こうから誰かが歩いてきたのでフクタロウは慌てて手近な店の裏へと走った。
流れ続ける涙を手の甲で慌てて拭い取ったが、涙は後から後から溢れ続けていた。
これは嬉し泣きだ――何年か振りにやっと会う事が出来て嬉しいのだ――と心の中で呟き掛けて、本当は違うのだというのはフクタロウ自身が一番よく判っていた。
「……っ……兄ぢ……ゃん……っ。」
鼻詰まりと、泣き止もうと力んだせいで掠れて湿った言葉が口から零れ落ちた。
会えて嬉しい――でも、覚えてもらっていなくて悲しい。
「兄……ちゃん……っっ……。」
会いたい。
その一言が自然にフクタロウの心の底から湧き上がっていた。
会いたい――さっき会ったじゃないか。やっと会えたじゃないか。
自分で自分の心の動きに戸惑いながら、フクタロウは自分に言い聞かせ続けた。
やっと会えたのに、なのに何で自分はこんなに会いたいと思っているのだろう。
「兄ちゃん……会いたい、会いたいよぉ……。」
フクタロウは暫くの間、何処かの商店の陰で声を殺して泣き続けていた。
◆
「……ん……。」
宿舎の自分の部屋でフクタロウは目を覚まし、のろのろと頭を上げた。
あれからミツタカと別れて宿舎に戻り、夕食を食べてから転寝をしてしまっていた様だった。
――夢か。
暗くなった部屋の窓から外を眺めながら、フクタロウはまだぼんやりとした頭で夢の内容を思い返し溜息をついた。
ほんの一年位前の事なのに、随分昔の事の様な気にもなってしまっていた。
部屋の窓の向こうには狩部の建物の裏や、そこから連なる家々の明かりの灯った様子が見え、ミツタカを探して夜の飲み屋通りへと出発しようとしたあの時の緊張感も思い出してしまっていた。
今は――ヤエカ達に自分達がパーティを追い出されて以降、ミツタカはあの時の様な荒んだ、或いは無関心な様子は無くなってはいた。
共にアヤ教官からの再講習を受けたり、チュウゴロウからの薬草採集の依頼を受けたりして――何かしら自分の事を気に掛けてくれているのは、世間知らずのフクタロウにも理解は出来ていた。
――そうか……。そうか、お前……。
神降ろしを受けて意識を取り戻した後、そう言って、節くれだった手でミツタカはフクタロウの頭を軽く撫でるかの様に叩き、何とも言い様の無い視線を向けて何処か困った様に微笑んでいた。
多分、あの神降ろしを受けた時に何かがミツタカの中で起きていたのだろう。
自分もまた再度神降ろしを受けたら、あの時のミツタカの得たものを理解出来ないだろうか。或いは、あの時何を見知ったのか尋ねたら教えてはくれないだろうか――。
フクタロウはそんな事を思いつつも、しかしミツタカにはっきりと問い掛けて確かめるのは怖かった。
また今見た夢の、一年前のあの時の様にお前の事は知らないと大した感情も無く言われたら。
今度こそ、あの時のミナミヤスハラ村で出会ったミツタカはもう何処にも居ないと突き付けられそうで――。
「……!」
フクタロウは慌てて頭を横に大きく振り、暗く落ち込みがちになる思考を打ち切った。
明日はヒロヒメ達がムロハラへと帰ってくる。また彼女達のパーティで荷物持ちとして働く毎日が始まる――そう気持ちを切り替えようとして。
ヤエカ達のパーティとは違い、きちんと報酬は払ってくれるし、親切にしてくれてはいる。良くしてくれている。
でも、やはり自分はミツタカと居たい……。
フクタロウは自分の中にずっと在り続けているその思いに、今更ながら改めて気が付いた。
自分はその為にムロハラにやって来たのだから。
折を見て近い内にヒロヒメ達にパーティ脱退の話をしよう。口下手の自分が上手く話が出来るかは怪しかったが、一生懸命訴えればきっと通じるだろう。
さっきの夢を改めて思い返しながら、フクタロウは決意を固めていた。
◆
「あーあ、休暇ももう終わりかー。」
高級旅館の柔らかく温かな布団から身を起こし、ヒロヒメは軽く伸びをした。
一筋青い差し色の入った豊かに流れるヒロヒメの髪を、傍らで寝ていた青年が指先で丸めたりして弄んでいた。
「お、起きたかお前等。もう昼飯の時間だぜ。」
そこに小柄なおかっぱ頭の少女――クレハの肩を抱きながら、肩まで伸びた長髪を金銀に染めた細身の青年が襖を開けて入ってきた。
浴衣姿の二人はヒロヒメ達の布団の近くに腰を下ろした。
「ふふふー。昨夜は皆さんでお楽しみの様でしたもんねー。お疲れ様だわねー。」
彼氏に抱き付きながらクレハはにやにやとヒロヒメへと笑い掛けた。
クレハの桃色の差し色の入った前髪の間から覗く何処か下品な眼差しを、ヒロヒメは少し煩わしそうに受け止めクレハの彼氏の方へと問い掛けた。
「ユウミヤは?」
「ああ、皆ともう広間で昼飯。」
クレハの肩を抱いたまま彼氏はそう答え、ヒロヒメの寝乱れた浴衣姿を好色そうな眼差しで楽し気に眺めていた。
ヒロヒメの髪を弄り続けていた傍らの青年の手がヒロヒメの乳房へと伸びてきたので、それを軽く押し遣るとゆっくりと布団から立ち上がった。
カーテンの開けられた大きな窓からは、既に高く上った陽光を返して煌めく湖の景色が広がっていた。
イスルギの町は歌舞音曲や芸能事を司る「歌部」の力も強く、狩部や商部、呪部の事務所の並ぶ表通りに大きな建物を連ねていた。
町の通りのあちこちに立って様々な楽器を操り、歌声を聞かせる流しの演奏家の卵達の姿も珍しくはなかった。
美しい湖の景色と、歌部に所属し実力を磨こうとする様々な歌い手や演奏家達の二つに惹かれて観光客が多くやって来る町となっていた。
「おはよう。」
「おはようって、もうお昼よ。」
彼氏の一人を伴って広間にやって来たヒロヒメの挨拶に、薄化粧をした顔立ちの整った青年にしなだれかかりながらユウミヤは呆れた目を向けた。
ユウミヤの呆れた溜息と共に、ショートカットの前髪の赤い差し色の一筋が軽く揺れた。
広間――百畳敷きの大きな部屋の中央に黒漆塗りの大きな食卓が幾つか設置され、その上には湖の風景が精緻に描かれた大皿に盛り付けられた料理が大量に並べられていた。
クレハは彼氏に抱き付いたまま互いに料理を食べさせ合い、ユウミヤは薄化粧の青年が戯れに奏でる三味線の音色を聞きながら食事を始めていた。
イスルギの高級旅館の別館、所謂一棟貸しの建物でヒロヒメ達は休暇の間滞在していた。
最初の二日程はヒロヒメとその四人の彼氏達との宿泊だったが、三日目からはクレハとユウミヤ、そして彼女等が付き合っているバンドの四人の青年達も合流した。
「有難いよなあ。理解のある彼女が付いてくれて、俺達心強いぜ。」
昼間から大瓶に入った酒へと口を付け、さして有難がってもいない様な軽い口調で、青年の一人がユウミヤを抱き寄せた。
「だよなあ。いつも有難うなー。」
わざとらしくヒロヒメへと手を合わせ、ヒロヒメの彼氏の一人が大きく頭を下げた。
高級旅館の一週間分の滞在に関する全ての費用はヒロヒメ達が負担――貢いでいたのだった。
それだけでなく、ユウミヤとクレハの彼氏達のバンドの活動費の大部分も彼女等が支援――貢いでいたのだった。
狩り人としての依頼で稼いだ金の殆どを彼女達は彼等へと注ぎ込み、ひと時の華やかな逢瀬を楽しみ、また金を稼ぎにムロハラへと戻る――ヒロヒメ達はその為だけに血道を上げていた。
「来月はあっちの――湖の反対側の宿に泊まろうなー。」
「あ、あそこな。何か最近、合法の賭場が出来たらしいぜ。」
「知ってる知ってる。誰か狩り人が、神降ろしで得た何とか言う絵札遊びの新しいやり方を旅館に売り付けたらしいぜ。」
「来月楽しみだなー。」
賭場で遊ぶ金の出所もまたヒロヒメ達からではあったが、青年達は彼女等が金を出してくれる事を当たり前の事として楽し気に喋り合っていた。
「任せてー。またたっぷり稼いで皆で遊ぼうねー。」
クレハは手酌で朱塗りの大椀に酒を注ぎながらにやにやと笑い、青年達を見渡した。
クレハもヒロヒメもユウミヤも、酒を飲みながら彼等を眺める眼差しには同じ感情が滲んでいた。
自分の好みの青年達を自分の思い通りの彼氏として楽しむ。彼等に金を貢いでいるという構図ではあったがヒロヒメ達にはその意識は薄く、自分達の金で青年達を飼っているという支配の感情に彼女等は酔い痴れていた。
酒盛りが主体の昼食を終えるとヒロヒメ達は広間を後にした。
それぞれ彼氏に凭れ掛かり、しなだれ掛かり、抱き付きながら飴色に磨かれた廊下を歩き、次回の逢瀬の予定を楽し気に空想していた。
「荷物袋のブクブクタロウ君にはもっとたっぷり金目の物を運んでもらわなきゃだわねー。」
自身より背の高い彼氏に子供がしがみ付く様な体勢でクレハは笑いながらヒロヒメへと話し掛けた。
「そうねえ。荷物袋を効率よく使える依頼探さなきゃねえ。」
ヒロヒメはクレハの方を振り向きもせず軽い溜息をついた。
荷物袋――フクタロウの事を一人の荷物持ち職とすら認識していない様な言い草を咎める者はここには居なかった。
「後は――あいつ、何かに金を使ってる様子も無かったし――。ヨシヒメ達と組んでた時の未払金だか何だかも、絶対何かで補填だか補償だかしてもらってる筈よ。」
ヒロヒメはふん、と鼻を鳴らしフクタロウの持つ預金の皮算用を頭の中で始めていた。
アヤ教官による再講習をフクタロウとミツタカが受けていたのはムロハラの狩り人達の間では既によく知られていた事だった。フクタロウが最低限の水準での安い報酬だけで扱き使われていた事も既に多くの者達の知る所となっていた。
ならば狩り人への良心的で手厚い関わりを是とするムロハラの狩部が、フクタロウに対して何らかの金銭的な支援や働き掛けをしていない筈がない――ヒロヒメのスキル「直感」が金に関しての嗅覚鋭く告げていた。
「それなりに貯金も出来てる筈だろうし。さっさと毟り取るわよ。」
ヒロヒメの言葉にクレハもユウミヤも大きく頷いていた。
◆
翌日。フクタロウは昼過ぎになると狩部の依頼掲示板の広間へとやって来た。
先週の別れ際に、一週間後の昼過ぎにまた狩部の掲示板の近くに集まり、その時に次の仕事の話をするとヒロヒメ達は言っていた。
一週間は長い様な短い様なあっという間で、しかし色々な事があった様な気がする――フクタロウがこの間の出来事を思い返しながら広間の扉をくぐると、既にお揃いの花柄の浴衣とスカートの衣装と武器を携えたヒロヒメ達が待っていた。
「おはよー、フクタロウっち。」
愛用のハンマーを背負ったクレハが明るくフクタロウへと手を振った。
「おはようって、もう昼だけどね。」
傍らに立っていたユウミヤが呆れた様に溜息をついた。
「お、おはようございます……。」
律儀にフクタロウはそう言葉を返し軽く頭を下げた。
「また宜しくね。」
ヒロヒメは優しそうな微笑みを取り繕い、フクタロウへと声を掛けた。
「は、はい。」
フクタロウは少し緊張した様な硬い声で返事をした。
またミツタカと組む為にヒロヒメ達の所から脱退する話をいつ切り出すべきかと考えていたせいで、余計に硬い表情になってしまっていた。
だがヒロヒメ達はフクタロウの様子を気にした風も無く、既に取ってきていた依頼の貼り紙を手にこれからの打ち合わせをするべく広間の隅へと移動した。
「――今日は休み明けの肩慣らしでこの依頼で……。」
「明日と明後日は、頑張って第二層と三層の境目の魔樹と……。」
「やりぃ。森赤狼、駆除依頼じゃん――。」
ヒロヒメ達が話し合う様子を横で見守りながら、フクタロウは脱退の話をいつ行なったものかと悩み続けていた。
今日の依頼はヒロヒメの言う通り休み明けの肩慣らしとして、昼から夕方までで終われる然程難しくはない依頼を行なった。
第一層の奥まった地域での虫型の魔獣にはよくある孵化直後等の大量発生――その駆除の依頼だった。
大人の握り拳二つ分程度の大きさの美しい金属光沢の羽を持った甲虫類の魔獣が森の一角を埋め尽くして蠢いていた。
ヒロヒメ達以外にも二、三の狩り人達のパーティが甲虫を目当てにやってきていた。
「っし、いっくよー。」
木漏れ日を受けて虹色に反射している甲虫類の魔獣――魔虫達の群を眺めながら、クレハは愛用のハンマーを構えた。
「いかなくていいから。全部潰さない様に気を付けなさいよ?」
クレハの後ろで溜息を洩らしながら、細い棍棒を持っていたヒロヒメが窘めてきた。
「幾ら虫とは言ってもグチョグチョの圧死体は嫌だからね?」
ヒロヒメの隣で眉間に皺を寄せて心底嫌そうにユウミヤも溜息をついていた。ユウミヤの手にも今回の依頼用に小振りの棍棒が握られていた。
「んじゃ、おっ先~。」
孵化したてであっても特に大きな体をした個体を目当てに、クレハは嬉々として駆け出した。
愛用のハンマーで虫の頭部を軽く小突くと、虫の柔らかい中身は衝撃で揺さぶられただけでなく、クレハの「加重」スキルの追撃を受けて頭部組織を潰されて絶命に至っていた。
引っ繰り返って腹部を晒す虫達の死骸をフクタロウは慌てて走り回りながら「異空間収納」へと収めていった。
必要なのは虫の羽だけではあったが、辺りを飛び跳ねているクレハが間違えて踏み潰さない様に一先ずは片端から集めていた。
「――あら。」
面倒臭そうに棍棒で手近の甲虫を叩いていたヒロヒメは、フクタロウが先週よりも多くの量の物体を収納している様子に気が付いた。
「レベルアップってヤツね。良かったじゃない。荷物袋が大きくなってくれて。」
ユウミヤもフクタロウが虫を収納していく様子を見てその事に気が付いた様だった。
主に虫を叩き潰す行為を楽しみはしゃいで駆け回るクレハと、その後を急いで付いていき死骸を回収していくフクタロウの活躍によって、夕方になる少し前の時間にはヒロヒメ達が依頼を受けた場所の魔虫は一匹残らず駆除されていたのだった。
「やりぃ~。綺麗にお掃除完了!」
愛用のハンマーを背中に背負い直し、上機嫌のクレハがヒロヒメとユウミヤへとハイタッチを行なっていった。
「はいはいお疲れ様。」
用済みの棍棒を浴衣の帯に差し、ヒロヒメとユウミヤは近くの適当な切り株の上へと腰を下ろした。
「お、お疲れ様です……。」
ぜえぜえと荒い息を吐き、フクタロウはふらつきながら地面の上へとへたり込んだ。
途中から「異空間収納」には仕舞い切れず、持参していた背嚢や布袋へと魔虫の死骸を拾い集めていた為、体力や集中力を意外に消耗していたのだった。
「お疲れ様フクタロウさん。――で、虫の羽、今から毟る訳?」
切り株に腰掛けたままユウミヤは軽く伸びをした。
しかしヒロヒメはふっと笑い、得意気に依頼のメモを浴衣の懐から取り出した。
「ちゃんと読んでなかったの? あたしがそんなめんどくさい依頼受ける訳ないじゃない。」
魔獣や魔虫の爪や尻尾等と言う様な特定の箇所だけ必要な依頼の場合は、死骸を丸ごと持ち帰っても解体作業の際の職人の手間賃を依頼料金から差し引かれる事もあった。
今回の魔虫の場合は素人の狩り人が下手な手付きで羽を毟って却って傷付けられても困るという事と、羽以外の体の部分も用途がある為、虫の体全体を持ち帰って欲しいという依頼内容だった。
当然、多くの虫を損傷少なく持ち帰れば売却料金も増えるという寸法だった。
「さっすが。」
荷物袋の使い方を心得てるわね。
後半の言葉は口にせず、ユウミヤは報酬の皮算用をして楽し気に笑みを浮かべた。
「フクタロウさんも休憩にしましょう。」
ヒロヒメは優し気な微笑みを取り繕い、汗まみれになったフクタロウへと声を掛けた。
「は、はい……。」
まだ肩で息をしながらフクタロウは掠れた声で頷いた。
暫く休憩した後、ヒロヒメ達は町へと帰る事とした。
「じゃあフクタロウさん、お疲れのところ悪いけどお願いね。御免なさいね。」
ヤエカ達の様な無神経にフクタロウを扱き使うのではなく、見掛けだけでもきちんとパーティの一員として扱う――そうすれば自分達の収入は増加するという以前の「直感」の通り、ヒロヒメは一応は申し訳無さそうな表情を作り、軽く頭を下げた。
「そ、そんな事ないです……。」
ヒロヒメの親切な態度にフクタロウは慌てて頭を横に振った。
大きな背嚢を背負い、両手には大きな布袋――余所の世界でいうところの四十五リットルゴミ袋の様な大きさの物を提げるとフクタロウはヒロヒメ達と帰途についた。
途中、隣り合った近くの場所で同じ様な依頼を受けた帰りのパーティとも出会ったが、彼等は荷物持ち職を雇ってはいなかった。
各自の背嚢や一応は大き目の手提げ袋へと虫を詰め込んでいたものの、その量はフクタロウが持ち運んでいる見掛けの量の何分の一かというところだった。
ヒロヒメ達は他のパーティの荷物の量を一瞥し、今日の自分達の報酬を予想してまた笑顔になっていた。
◆
翌日は第三層に入ったばかりの地域での魔樹の果樹園での果物の収穫と、その近くを徘徊する小魔樹の討伐依頼だった。
果樹園としてその場所自体は整備されてはいるものの、そこまでに至る道筋の環境が悪く――例えば凶暴な魔獣の出現が多いとか、岩場や湿地等が多く道が整備しにくいという様な――そこの果樹園の果物の価値が結果的に高くなっている、そんな依頼をヒロヒメは受けたのだった。
「……まあそもそもの、その果物自体、元々高値で取引されてる種類だしねえ。でなきゃわざわざ不便な場所の魔樹を生かして果樹園にする訳ないし。」
一応は平らに削って歩き易く工事された幅の狭い岩場の歩道を歩きながら、ヒロヒメは今日の依頼を皆に説明していた。
「らんらんらんーハイキングだわー。」
先頭を歩くクレハは何一つ話を聞いておらず、鼻歌を歌いながら周囲の景色を楽しんでいた。
木漏れ日は薄緑の軟らかな色彩を地面へと落とし、湿った木々の香りが微風と共に辺りを通り過ぎ、魔獣さえ出現しなければ楽しい山歩きの行楽の雰囲気ではあった。
パーティの列の一番後ろを歩きヒロヒメの説明を頭に入れながらも、フクタロウは硬い表情でヒロヒメ達の後姿を眺めていた。
昨日は活動再開してすぐだったのでいきなりパーティ脱退の話は切り出せなかった。
こういう場合はいつ切り出すのが良いものなのだろうか。
そんな事をあれこれと思案しつつ、フクタロウは岩場の道を歩き続けていた。
その日の依頼も怪我も無く無事に終える事が出来た。
魔樹の果実を大量に収穫し、昨日と同様の量を「異空間収納」に仕舞い込み、背嚢と手提げ袋に詰め込んで、報酬増加で上機嫌なヒロヒメ達の後ろに付いてフクタロウは町へと帰っていった。
明日こそは――明日こそはきちんとヒロヒメ達に話をしよう。
手提げ袋を握る手に力を込め直し、フクタロウは深く息を吸い込みゆっくりと吐き出した。
◆
魔樹の果実を狩部の窓口へと納め、今日の報酬を確認してから解散しフクタロウは宿舎へと帰ってきた。
疲れた体で宿舎の引き戸を開けると、いつもの恰幅のいい体を忙し気に揺らし寮母のタキが野菜の入った籠を抱えて食堂へと入る姿が目に入った。
「お帰り。あんたにお客さんだよ。」
タキはフクタロウの姿に気付くと、食堂の方へと目を向けフクタロウを促した。
「え、お客さん……?」
自分をわざわざ訪ねてくる者に心当たりも無く、首をかしげながらフクタロウが食堂へと入ると、そこには淡い桃色の地に水色の小花を散らした柄の小袖を纏った少女が片隅で座っていた。
依頼から帰って食事を取りお喋りをしている宿舎の新人達の間を縫ってやって来るフクタロウの姿に気付き、少女は顔を上げてほっと安堵の息を吐いて微笑んだ。
「お兄ちゃん……。」
「フクエ……。」
肩までの長さの黒髪を後ろで軽く結わえ、ほっそりとした体格の少女はフクタロウとは似てはいなかったが妹のフクエだった。
フクタロウは妹の突然の訪問に戸惑い、すぐには言葉も出て来ずに暫くの間立ち尽くしてしまっていた。
時々実家には無事に暮らしているという簡単な手紙や、少額ではあったが仕送りの金を添えて送ってはいた。
だがこの四年間、フクタロウは村には一度も帰ってはいなかった。
「な、何かあったのか……?」
「う、うん……。」
緊張に掠れた声でのフクタロウからの問い掛けに、フクエもまた暗い表情で食堂のテーブルの上へと視線を落とした。
「――込み入った話の様だし、取り敢えずあたしの部屋を使いなよ。夕飯の時間帯だし、ここだと落ち着かないだろ。」
洗い物の手を止めてタキがフクタロウ達の所へとやってくると、そう声を掛けて促してきた。
「は、はい。すみません……。」
「有難うございます……。」
フクタロウとフクエはタキへと頭を下げ、タキの部屋を使わせてもらう事にした。
食堂の向かいのドアを開け、タキの部屋に入るとフクタロウとフクエはすぐ目の前にあった卓袱台の前へと腰を下ろした。
六畳一間の古びた畳敷きの部屋には卓袱台と小さな戸棚、そして文机がある位だった。文机の上にはタキの趣味なのか彩色途中の花が描かれた絵葉書と色鉛筆が置かれていた。
「え、えーと、それで何があったんだ……? わざわざ訪ねてくるなんて……。」
タキの部屋の様子を見回すのも程々にしてフクタロウはフクエへと問い掛け直した。
「うん、お母さんが……。」
フクエが俯きながら話すには、半年前に母が病気で倒れたとの事だった。熱が続いたり咳込みが続いたりしたものの、村に医者が居る訳ではなく、村長の家に備蓄していた薬を飲んで養生する事が精々だった。
病気自体は暫く――十日間程寝込んだものの熱も咳も無事に治まり回復した。
しかしどうやらその時に膝関節に悪い物――余所の世界の知識では菌とかウイルスとでも言う様な物が入り込んでしまい、膝関節の痛みだけがずっと残ってしまっているのだという。
「――お母さん、何とか少しなら歩けるんだけど、このまま歩けなくなったらどうしようかって……心配で……。」
片足を引き摺る様にして家の中を何とか歩いて家事をしようとする母親の姿を思い返し、フクエの目尻には涙が滲み始めていた。
「っ……!」
フクエの話にフクタロウは肩を震わせ言葉を詰まらせた。
実家からの手紙もごくごくたまに届いてはいたが、母の病気の事は何一つ書かれてはいなかった。多分、フクタロウには心配を掛けたくないという配慮だったのだろう。
「痛み止めの飲み薬とか薬草の湿布とか村長様からずっと分けてはもらってるんだけど、タダっていう訳にはいかないし……。」
医者も薬師も居ない田舎の村では薬も貴重品だった。
薬の代金も嵩み、家計を圧迫しているのは計算に疎いフクタロウにもすぐに判った。
涙混じりにフクエはフクタロウを見上げ口を開いた。
「ねえ、もう四年も経ってるんだし、村に帰ってきてよ。お嫁さん貰って家を継いでよ。そしたらお父さんもお母さんも、あたしもタケサブロウも皆安心出来るし……。」
「――っっ!!」
フクエの懇願の様な言葉にフクタロウは体を強張らせてしまった。
兄ちゃんを――ミツタカを探す為にというのが大きな目的ではあったものの、村に帰るつもりは無いという気持ちも持ってムロハラへとやってきていた。
村との距離があるのをいい事に曖昧に誤魔化し続け、やり過ごす――若くて人生経験の足りないフクタロウの精一杯の打算と目論見だった。
「それは……その……。」
今日の依頼で土に汚れた着流しの背中に、また汗が流れて湿り始めた。
どう妹の願いをやり過ごそうかと考えを巡らせようとして――それよりも先に、母親の治療費をどうしようかという事を考えねばならない、と、フクタロウは短い時間の間に混乱しながらも何とか思考を巡らせた。
「――ちょ、ちょっと待ってて。」
「え? お兄ちゃん?」
フクタロウは慌てて立ち上がり、困惑するフクエをその場に置いて急いで自室へと走っていった。
僅かの時間の後にフクタロウは自分の狩部に登録した預金通帳を手にして戻ってきた。
「こ、これ、全部お母さんに……。」
フクタロウからの通帳を戸惑いながらもフクエは受け取り、中を開いて預金の金額を見た。
「こ、こんなに……?」
フクエは驚きに目を見開いた。
フクタロウは先日のミツタカからの賠償金やヒロヒメ達と活動を始めてからの報酬を、生活費以外には使わずにそのまま貯金していたのだった。
高位の狩り人達が稼ぐ金額からすれば端金もいい所ではあったが、それでもフクタロウのムロハラの町での生活費の一年分位に相当する金額が通帳には記入されていた。ミナミヤスハラ村での金銭感覚からしてもそれなりに大金だった。
「に、兄ちゃん、結構稼ぐんだ……。」
身内に対するささやかな見栄ではあったが、薬代に悩む家族を心配させたくないという気持ちもあった。
「あ、明日の夕方にでも、商部で村への送金の手続きをしよう……。」
ミナミヤスハラ村の隣村――ミナミクマセ村に確か商部の小さな出張所があり、村外に出稼ぎに出た者達からの仕送りはそこに送られてくるのだと聞いた事があった。
フクエが――田舎の村娘がムロハラから一人で大金を持って移動するよりは、父か誰か大人の男が隣村まで金を受け取りに行く方が遥かに安全で確実だった。
「う、うん……。有難うお兄ちゃん。」
これだけのお金があれば当分は薬代も家計の心配もしなくて済むだろう。
フクエは今度は安堵の涙混じりに大きく頷いた。
◆
翌日。フクタロウは今日の依頼は早めに終わらせて帰ってくると言って出掛けていった。
フクエは昨夜はタキの部屋に泊めてもらい、今日は宿舎の手伝いをしながらフクタロウの帰りを待つ事にした。
「――そ、そんな訳ですみません。きょ、今日は早めに帰らせて欲しいんです……。その分頑張りますから……!」
今日までの依頼受注手続きは済ませていたので今朝の待ち合わせは森への入り口だった。
フクタロウはヒロヒメ達と合流して一番に昨夜の事情を話し始め、ヒロヒメ達に土下座するかの様な勢いで大きく頭を下げた。
「あー……、うん。そうなんだ……?」
フクタロウの話を殆ど聞いておらずヒロヒメ達はいつもの調子で上辺だけの微笑みを取り繕った。
取り敢えず何とかいう村のフクタロウの母親が大変で、妹がムロハラに訪ねてきて何とかかんとか――。
ヒロヒメ達が辛うじて理解したのはこの程度の事でしかなかった。
「あー、妹ちゃんが訪ねてきたんだもんねー。田舎から出てきたんだし、町を観光したいもんねー。早く帰らなきゃだわねー。」
クレハはにこにこと明るく笑い、聞き齧りのフクタロウの話に適当な返事をした。
「まあそう言う事なら、早く行って早く帰りましょ。妹さん待たせたら悪いわ。」
どういう事かもろくに聞いていなかったユウミヤも、それらしい言葉を取り繕い今日の依頼への出発を促した。
早く依頼を済ませて早く帰る事にはヒロヒメ達にも異存は無かった。
フクタロウが頑張って今日も荷物を沢山運んでくれるというのだし、自分達が楽をして多く儲けられれば彼女等に何の文句も無かったのだった。
フクタロウのプライベートの事情等、ヒロヒメ達にとっては心底どうでもいい何の関心も無い事でしかなかった。
そうしてヒロヒメ達は今日の依頼へと出発したのだった。
今日の依頼も昨日と似た内容のもので、今日は第一層と第二層の境目付近にある場所の魔樹の果樹園での収穫作業だった。
やはり荷車を利用する為の道を作りにくい場所にあり、魔樹に実る果実は高額で買い取ってもらえるものだった。
フクタロウは昨日よりも大きな背嚢と手提げ袋を用意しており、「異空間収納」と合わせるとかなりの量の果実を運び出す事が出来た。
フクタロウの頑張りにより時刻にしておおよそ午後三時頃だろうか。その頃には狩部に戻る事が出来、買取の確認や報酬の支払いを受けて解散する事が出来た。
今日は短い時間で儲ける事が出来て機嫌のいいヒロヒメ達への挨拶もそこそこに、フクタロウは宿舎へと戻ると、風呂には入らずに大雑把に体を拭いて着替えてフクエと共に商部へと出掛ける事にした。
「確かこっちだったと思う……。」
フクエを連れてフクタロウは狩部の裏口を通って表通りへと出た。
狩部や薬師部、呪部、商部、大工部等々、この表通りにはムロハラの町にある様々な組合組織の建物が軒を連ねていた。
一応は宿舎の近所の様子は頭に入ってはおり、漠然としてはいたが記憶を頼りにフクタロウは商部を目指してフクエと共に表通りを歩き始めた。
「町には沢山人が居て賑やかよね……。あ、あれ……。」
フクタロウの後ろに付いて歩きながら、フクエは年頃の少女らしく通りの土産物屋や小間物屋の店頭に並ぶ櫛や飾り紐、手鏡等に目を止め、好みに合った品物には思わず声を上げてしまっていた。
母親の病気の事が無ければもっと気兼ね無く町歩きも楽しめたのだろうが……。
後で何か一つ位好きな物でも買ってあげようかとフクタロウは考えながら歩いていたところで、様々な薬草の香りが風に乗って鼻に届いてきた。
「あ、綺麗……。」
歩みを遅めたフクタロウの視線の先へとフクエも目を向け、思わずそう言って立ち止まった。
薬師部の正面玄関の近くに簡易的な屋台が設置されており、そこには干した薬草の束が吊るされて売られていた。
人目を惹く事を意図している様で、薬効はあるものの見た目の良さを重視した所謂ドライフラワーの様な花を主体に組み合わせた束が売られていた。
「薬師部か……。」
フクタロウもフクエの隣に立ち止まり、屋台の乾燥花の束や正面玄関の向こうの建物の中へと目を向けた。
薬師部――カズラオカの町の薬師部の長チュウゴロウの事をフクタロウは思い出していた。
自分と同じ「異空間収納」のスキルを持ちながら、しかしそれを扱う技術は遥か上位のものだった。
そして先日のミツタカやアヤ教官、シゲヒサと臨時パーティを組む事になった薬草採集の依頼もチュウゴロウによるものだった。
ミナミヤスハラ村で母が使っている薬がどの様な物かは判らなかったが、薬に関する大元である薬師部ならばもっと良い薬が手に入るのではないだろうか?
フクタロウの中に不意にそんな考えが湧き起こった。
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2026-0927
少しずつ涼しくなったりまだ暑かったりと不安定な気候ですが何とかヲカマのオッサンは生きています。主任ケアマネ研修も9月分は何とか無事致命傷を受けつつ終えました。11月まで何とかやり過ごしたいと思います。
それはそれとして、ここ最近言葉というか単語の規制が増えてきているみたいで実に不愉快で嫌な気持ちです。先日見掛けた例ではピクなんとかファンなんとかの中で催眠とか奴隷とかという単語を自分の記事の中で書いただけの人がアカウント凍結されてしまったらしくて。
いわゆる不同意の性的な何やかんやとかに抵触するという理屈らしいですけど、実際には単純に海外のクレカ会社の規制の方針の影響を受けての事らしくて。
あくまで一企業の自主規制という体裁なので、国等の公的な所からの言論統制という訳ではないので規制への規制や指導は行ないにくいらしくて。(まあ、国が下手に手出しするとそれこそ言論統制だと足元すくわれますからね……)
しかしまあ、50代のオッサンからすると、まさか21世紀の今になってこの様な形で「言葉狩り」「表現規制」をされるとは思っても居ませんでした。オッサン達の頃の表現規制というといわゆる性器のモザイクや黒海苔での修正というようなものでして、イラストや写真などの視覚的な分野での話でした。
文字情報である小説については当時はかなり自由に行なえていた様に記憶しています。
長くなるので「更年期以下略愚痴」で別にページを用意しろと言われかねないですが、取り敢えず、様々な言葉を操る事で成立している小説というものを破壊しないで欲しいとささやかながら祈り続けております。やはり人類は糞で愚かなのか……。
人類を辞めて異類になろう。異類になろう系小説的な?(異類による支離滅裂な思考)




