↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/24

第二十三話「荷物持ちが美少女達からお金を毟られ掛けてひとまずはぎりぎり助かった件」

「お兄ちゃん?」

 屋台の上の薬草花の束を一通り見て楽しんだ後、フクエはずっと立ち止まって何事か考え事をしているフクタロウの姿に気が付いた。

「あ、うん……。あ、えーと……。」

 フクエに生返事をしながらフクタロウは薬師部(くすしべ)の正面玄関をずっと見つめていた。

 「狩部」や「商部」(あきないべ)ならば様々な人間が常に出入りしており、何か判らない事があって尋ねに建物の中へと入っていく町の一般の住人の姿も珍しくはなかった。

 フクタロウ自身も狩部の初心者や部外者を受け入れている様子は見知っていたし、商部も狩部と似た部分があると知識では知っていた。

 しかし薬師部の事はさっぱり判らず、部外者がいきなり相談に入っても大丈夫なものなのだろうか――フクタロウは薬師部の正面玄関の近くで立ち尽くし、悩んでしまっていた。

「お兄ちゃん? どうしたの?」

 再度フクエに呼び掛けられ、フクタロウは慌てて振り返った。

「あ、ごめん。……えーと、そうだ。ちょっと相談したい事が出来て……。」

 あのチュウゴロウならば、フクタロウの要領を得ない相談でも鷹揚に構えて笑いながら聞いてくれるだろう。

 けれどもチュウゴロウはカズラオカの町の薬師部の長であってムロハラの薬師部の長ではなかった。フクタロウにはムロハラの薬師部には何の伝手も無かった。

「――ごめん、ちょっと戻ろう。」

 フクタロウがかつて初心者講習を受けた後、これからどうしたものかと依頼掲示板の前で立ち尽くしていたのを優しく後押ししてくれた初老の職員アズサや、スキルを得て以降何かと縁があり手助けしてくれている受付職員のシゲヒサ――。

 彼等に聞けば何とかなるのではないか。普段からの狩部の職員達の親しみ易い様子を見聞きしてきた記憶から、フクタロウは一先ず彼等を頼ってみる事にした。

「え? また戻るの?」

 突然狩部へと引き返すフクタロウの後をフクエも戸惑いながら付いていった。


◆


 戸惑っているフクエを連れてフクタロウは狩部の正面玄関をくぐり、いつもの慣れ親しんだ受付窓口の方へと向かった。

 「わからないこと、なんでもおきがるに」――平仮名で書かれた看板を掲げた総合相談窓口はあったものの、フクタロウはついシゲヒサの姿を探してしまった。

「あ!」

 シゲヒサは今日は依頼受付の窓口に座っており、今は受付を頼む狩り人は居なかった。

 フクタロウとフクエがそこに近付くと、シゲヒサの方もフクタロウの姿に気が付いて軽く会釈してきた。

「あ、あの……。」

「はい。……あれ? 今日の依頼はもう済んだのでは?」

 フクタロウが窓口へとやってきたところでシゲヒサは軽く首をかしげた。

 今日のフクタロウ達のパーティの依頼処理の仕事を行なったのはシゲヒサではなかったが、近くの窓口で手続をしていたのを見た覚えがあった。

「え、えーと……ちょっと、判らない事があって……。すみません……。」

「構いませんよ。まあ、本来ならばあちらの総合相談へどうぞ、と言うところなんですが、別に何処の窓口でも先ずは話をお伺いする様にはなっていますからね。――どうぞお掛け下さい。そちらのお嬢さんも。」

 視線を落とし言いにくそうに立っているフクタロウを見上げながら、シゲヒサは窓口職員らしい丁寧な口調で答えフクタロウとフクエに席を勧めた。

「は、はい……。」

 フクタロウとフクエは椅子に腰を下ろし、フクタロウは申し訳無さそうに眉を下げぽつぽつと呟く様に話し始めた。

「あ、えーと、その……ミナミヤスハラ村の俺の母親が、その……膝の病気になったらしくて、ええと……。」

「お兄ちゃん……。」

 相変わらずの口下手な兄の様子に、隣に座っているフクエは呆れた視線をフクタロウの方へと向けてしまった。

「大丈夫ですよ。先ずはご事情をお聞かせ下さい。」

 シゲヒサは安心させる様にフクエへと微笑み掛けた。

 口下手話下手の相談者は幾らでも居り、フクタロウ程度の事ではシゲヒサは動じる事は無かった。

 フクタロウからの、母親が膝関節を傷めて困っている事や、治療費の送金をしようとして薬師部の前を通り掛かり何か良い薬が無いものかと思い付いた事等についての話を聞き取り、シゲヒサはフクタロウにも安心させる様に微笑んだ。

「大丈夫ですよ。伝手とか何とかそこまで大袈裟に考えずとも。ここの総合相談窓口の様に、薬師部にもそういう何でも相談の窓口はあります。」

「そ、そうなんだ……。」

 シゲヒサの答えにフクタロウはほっと安堵の息を吐き肩の力を抜いた。

「ただ、もしお母様の病状にきちんと対処出来る様な本格的な調薬をご希望でしたら、村に薬師を派遣してという事になりますから結構お金は掛かるでしょうね……。」

 シゲヒサの言葉にフクタロウとフクエは顔を曇らせてしまった。

「そこまで本格的なのじゃなくても……。村長様の所の薬と同じ位か、ほんのちょっと良い位の薬でも……。」

 フクタロウの貯金を心配したフクエが思わず声を上げたが、フクタロウは着流しの懐から自分の通帳を取り出してシゲヒサへと問い掛けた。

「お、俺の今の貯金じゃ……足りないですか……?」

 フクタロウに見せてもらうまでも無く、先日のミツタカからの賠償金の手続をした時の金額やその他の残高をシゲヒサは覚えていた。

「大丈夫だと思いますよ。ただ、薬師の人件費や派遣の旅費、調薬の技術料金、薬そのものの料金……恐らく全額に近いお金を使う事になると思いますが……。」

 シゲヒサの言葉にフクタロウは大きく頷いた。

「わ、判りました。つ、使います……。」

「お兄ちゃん! そこまでは……!」

 フクタロウの言葉にフクエは思わず悲鳴の様な声を上げてしまった。

 幾ら母親の為とはいえ、フクタロウの町での生活費の一年分近い金額を使うというのは田舎の村の金銭感覚しか持ち合わせていないフクエにとってはとんでもない事だった。

「いいんだ……。早く治って欲しいし……。」

 フクタロウは驚き固まっているフクエを宥める様に声を掛けた。

「親孝行な事ですね……。でも、少しは自分の生活費も残しておく様にして下さいね。」

 親孝行なフクタロウの様子にシゲヒサも何か感じ入るものがあった様で、しみじみと優しく温かな眼差しでフクタロウとフクエを見ていた。

「あ、はは……。それ程でもない……です。」

 シゲヒサからの眼差しにフクタロウは困った様に眉根を寄せ、何処か曖昧に笑い返した。

 ――母親を大事に思う気持ちも勿論嘘ではないし、治療の為に大金を支払ってもいいとも確かに思ってはいる。だが……。

「お兄ちゃん……。」

 戸惑いつつも少し目を潤ませ感謝しているフクエの方をちらっと見て、またフクタロウは軽く視線を落とした。

 ――お嫁さんを貰って欲しい。村に帰ってきて欲しい。家を継いで欲しい。

 妹からのそんな言葉がフクタロウの中でずっとわだかまり、淀んでいた。

 自分は女性とどうにかなりたいと思う様な種類の人間ではなかった。何処かの女性を嫁に貰いたい訳でもなく、村に帰りたい訳でも、家を継ぎたい訳でもない……。

 なるべく家の面倒事等は自分の所には持ってきて欲しくは無かった。母親には早く治ってもらって家との関わりはなるべく薄いままにしておきたかった――フクタロウの中にも、そんなささやかな打算の気持ちも確かにあったのだった。

 シゲヒサに深々と頭を下げて礼を言うと、フクタロウはフクエと共に改めて薬師部の建物へと向かった。

 さっき立ち尽くしていた正面玄関へと入り、軽く辺りを見回すとすぐに「総合相談窓口」と看板の立てられた古びた木造のカウンターがフクタロウとフクエの目に留まった。

 「わからないこと、なんでもおきがるに」――平仮名でそう書かれた看板は狩部の物と似た様な筆文字の字体で書かれていた。

「え、えーと……すみません……。」

 フクタロウはまた口籠り、緊張で額に汗を浮かべながら、受付の薄水色の小袖を纏った中年女性へと声を掛けた。

「はい。どの様な――。」

「え、ええと、俺の母親が……その……。」

 また最初から口下手話下手の兄の様子を見せられる事になり、フクエは少し疲れた様な気持ちでそっと溜息をついてしまった。

 フクタロウからの相談を聞いた後、二人は薬師派遣に関する窓口へと案内され、母親の現在の病状についての聞き取りや料金についての説明等を受けた。

「妹様からの聞き取りだけでは今の時点では正確なお答えは出来ませんが、余程大きな病気が隠れでもしていない限りは概ねここに書きましたお薬と料金になります。」

 さっきの受付の中年女性と同じ薄水色の小袖を纏った背の高い女性が、カウンターの上に見積もりと説明を書いた紙を示しながらフクタロウ達へと説明をした。

 やはり、薬師一人を村へと派遣して患者の状態を確認した上での調薬となるとかなりの金額となってしまっていた。

 フクタロウと並んでカウンターの前の席に座りながら説明を聞いていたフクエは、兄の通帳に記載されていた数字と似た様な数字の並べられた見積書にそっと溜息をついた。

「絵草子なんかだと、狩り人さんが怪我をしたりしても薬を振り掛けてもらったらすぐに治るのにねえ……。」

 弟のタケサブロウが幼い頃に読み聞かせてもらっていた狩り人の活躍する絵草子の事をふと思い出し、フクエはまた溜息を漏らした。

「まあ、無い事も無いですがそうした薬はそれなりに高級品ですからねえ……。後は、夢を壊す様で申し訳ありませんが、怪我や病気の急速な回復をもたらす種類の薬はそれなりに本人の体力を必要としますから……案外使い処が難しいのですよ。絵草子や芝居等で筋骨逞しい狩り人がそうした回復薬を使うという様子はある意味で理屈に適っているとも言えますけど……。」

 背の高い女性はフクエの呟きに優しく微笑み掛けた。

「……作るのも大変らしいしなあ……。」

 薬師派遣についての承諾書に署名をしながらフクタロウはふと顔を上げ、先日のチュウゴロウからの薬草採集の依頼を思い出していた。

 そうして派遣や支払いの手続きが終わり、早速明朝にミナミヤスハラ村へと帰るフクエに付き添って薬師部の薬師が一人派遣される事となった。


◆


 翌朝。フクタロウはフクエと共に町の出入り口の門の所へと向かった。

「別にお見送りしてくれなくても良かったのに。お兄ちゃん、今日もお仕事なんでしょ?」

 小さな風呂敷包みを背負って歩きながらフクエは隣を歩くフクタロウを見上げた。

「ちゃんと間に合うから大丈夫。それより、薬師の人にちゃんと挨拶しとかないとと思うし……。」

 フクタロウは片手に提げた小袋へと目を向けながらフクエに答えた。

 宿舎を出る時にタキから持たされた小さな二つの手提げ袋には、フクエと薬師の今日の昼食用にと弁当箱が入っていた。

 早朝ではあっても既に旅人や狩り人、陸路の荷運び人足達が行き交い始めている門前に二人がやって来ると、そこには見覚えのある背の高い女性の姿があった。

「あ、昨日の……!」

「あ、ど、どうも……。」

 フクエが驚き声を上げ、フクタロウは慌てて会釈をした。

「おはようございます。昨日は有難うございました。」

 昨日の窓口で対応してくれた背の高い女性――リクコは、各地に派遣される仕事を主に行なっている薬師だと改めて自己紹介を行なった。

「一応、狩り人として登録もして鍛錬もしていますから妹様の道中の心配はございませんよ。」

「は、はい……。い、妹の事、宜しくお願いします……。」

 武器と杖を兼ねているらしい棍を手に穏やかに笑うリクコへと、フクタロウは驚きの目を向けつつも頭を下げた。

 チュウゴロウといい、このリクコといい、薬師というのは案外武闘派なのか? そんな事を思いながら、フクタロウはフクエとリクコが出発するのを見送った。

「有難うお兄ちゃん。これでお母さんもきっとすぐに治るわ。」

「う、うん……。」

 そう言って嬉しそうに目を少し潤ませるフクエにぎこちなく頷き返し、フクタロウはそれから少しの間、去っていく二人の後姿を見つめていた。

「――……。」

 そうして、知らず大きな溜息がフクタロウの口から漏れ、肩から力が抜けていくのをフクタロウは感じていた。

 何だか、とてもくたびれた気がする。

 これで多分母親の病気も良くなるだろう。自分の稼いだお金が役に立って良かった――その事自体は喜ばしい事ではあったものの。

 嫁を貰う事や村に帰り家を継ぐ事――。今迄曖昧にして先延ばしにしていた事を突き付けられた事もあり、フクタロウは随分と疲れてしまった気持ちになっていた。

「――兄ちゃん……。」

 森の方に出入りする門へと歩きながら、無意識の内にフクタロウはそう呟いていた。

 何故だか無性にミツタカに会いたいと、フクタロウはそんな事を思っていた。


◆


 フクエ達を見送りフクタロウが森へと続く出入り口の門へとやって来ると、既にヒロヒメ達は来て待っていた。

「おっはよー、フクタロウっちー!」

 フクタロウの姿に気が付いたクレハが、愛用のハンマーを背負ったまま軽く跳ねてフクタロウへと笑顔で手を振ってきた。

「お、おはようございます……。」

 ぎこちなくもフクタロウも笑い返しクレハ達へと頭を下げて挨拶した。

「おはようフクタロウさん。さ、今日も頑張って稼ぐわよ。」

「おはよう。さ、行きましょ。」

 ヒロヒメとユウミヤもフクタロウへと声を掛けると、すぐに今日の依頼を行なうべく森の中へと出発した。

 今日の依頼も森の第二層の奥まった場所にある魔樹の果樹園での果実や樹液の収穫ではあったが――。

「そっりゃあっ!」

 クレハはハンマーを振り上げて先陣を切り、茂みの中から飛び出してきた森狼三匹の頭を次々に叩き潰していった。

「ハズレね。残念。」

 念の為に倒れた森オオカミの脇腹に剣を突き入れながら、ユウミヤは残念そうに呟いた。

「まあでも、森赤狼も最近は目撃数が増えて来てるっていうし。――って、クレハ!」

 剣に付いた森狼の血を手拭いで拭き取りながらヒロヒメがユウミヤへと答え掛けたところで、また茂みの中から森狼らしき影が飛び出してきた。

「やっりい!! ボーナスボーナス!」

 クレハは嬉し気に笑い、再びハンマーを構え直して突進した。

 現れたのはクレハよりも少しだけ大柄な体格をした全体が赤茶色の毛皮を纏った森赤狼と呼ばれる魔獣だった。

 毛皮が外套や敷物に使われるだけでなく、血液や骨、内臓等は薬の材料になる事から比較的高額で買い取りがされていた。

 彼氏達との遊興費を短期間で多く稼ぐ為に、ヒロヒメ達は森赤狼の出現率の高い地域での依頼を今日は受けたのだった。

「血も勿体無いし。こういう時、クレハのスキルは重宝するわよね。」

 ユウミヤは今度は脇腹に剣を刺さず、森赤狼の頭部に触れてその脳へと重さを掛けてとどめを差すクレハの様子を満足気に眺めていた。

「さ、フクタロウさん、お願いね。」

「は、はい。」

 ヒロヒメに促され、フクタロウは森赤狼を「異空間収納」へと仕舞い込んだ。

 その日は果実や樹液も大量に収穫し、ヒロヒメ達にとっては幸運な事に帰り道で森赤狼を更に三匹仕留める事が出来た。

 フクタロウは能力の限界一杯まで「異空間収納」に果実や樹液を収納し、収納しきれなかった果実は背嚢と手提げ袋へと詰め込んだ。

 既に「異空間収納」に仕舞っていた森赤狼はそのままにして、帰り道で仕留めた分の死体は二匹を背嚢の上に積み上げて縛り、残りの一匹は自分の体の前面に縛り付けて運ぶ事となった。

「頑張れフクタロウっち!」

「ごめんなさいね。頑張って。」

「頑張ってね。ほんと助かるわ。」

 クレハやユウミヤ、ヒロヒメからの声援を受けながら、フクタロウは少しふらつきながらも何とか森の中を歩き続けた。 

 遠くから見ると荷物の塊がよろよろと移動しているかの様に見えるらしく、近くを通り掛かった別のパーティの者達がぎょっと驚いた視線を寄越してきた。

「頑張れー。」

 一応は声援を送りながらも、ヒロヒメ達は果実の一つも持たずフクタロウの先をのんびりと歩いていた。

 狩部へと戻り、依頼の完了手続きを行なって収穫物の買取窓口へと着いた時にはフクタロウは顔を真っ赤にして汗まみれになってしまっていた。

「――お疲れ様でした。こちらが買い取り金額の明細書になります。」

 荷物持ち職とはいえフクタロウが今日運んできた量は、「異空間収納」を持たない一般の荷物持ち職の者の運ぶ量の三人分程になっていた。

 受付の若い女性職員は、見るからに疲労困憊でぜえぜえと息を切らしてぼんやりとした表情で長椅子に座り込んでいるフクタロウの様子を気の毒そうに見ながら、ヒロヒメへと明細書を手渡した。 

 森赤狼が含まれている事や荷物持ち職三人分の量の果実や樹液を持ち帰った事で、今日の報酬額はヒロヒメ達にとってもいつもの三倍の金額になっていた。

 明細書の数字を見つめるヒロヒメ達の目は鋭く輝き、口元には抑えきれない笑みが浮かんでいた。

「あ、今回はあたし達のお金も口座にお願いね。」

 いつもならばムロハラの町でも贅沢に過ごす為に現金を持ち帰っていたのだが、次回の豪遊の為に一先ず今日のところは口座に貯めておく事とした。

「さて。」

 ヒロヒメはカウンター前の席から立ち上がり、まだ疲れてぼんやりと座り込んでいるフクタロウの所へとやってきた。

「これ、あなたの分の伝票よ。」

 ヒロヒメがフクタロウの分の報酬額が書かれた伝票を差し出すと、フクタロウはのろのろと顔を上げ伝票を受け取った。

「あ、後、ちょっとお願いがあるのだけど……。」

「……え?」

 小声で話し掛けてきたヒロヒメの言葉にフクタロウは伝票を手にしたまま首をかしげた。

「ここじゃ何だから、向こうにお願い。」

「ね、お願い。」

 ユウミヤとクレハもヒロヒメの言葉に続き、フクタロウを向こうの休憩用の長椅子の並ぶ人の居ない所へと促した。

「は、はい……。な、何ですか……?」

 疲れ切った体を何とか立ち上がらせ、フクタロウはふらふらとした足取りでヒロヒメ達の後に付いていった。

 まだ疲れは回復しておらず倒れ込む様に長椅子の上へと座り込んだフクタロウへと、向かい側に腰掛けたヒロヒメ達は早速切り出した。

「あの……。実は、言いにくい事なんだけど、フクタロウさんにお願いしたい事があるの……。」

 しおらしく視線を落とし、俯きがちにヒロヒメはフクタロウへと口を開いた。

「な、何でしょう……?」

 只事ではなさそうなヒロヒメの様子にフクタロウは姿勢を正して次の言葉を待った。

「――あの、実はあたしの故郷のお母さん、病気が仲々治らなくて困ってるってこの前手紙が届いたの。それで、治療費も嵩んで困ってるって実家の人から……。」

 申し訳無さそうな表情を取り繕い、俯きがちに語るヒロヒメの姿は正に実家の母親を心配する家族思いの少女にしか見えなかった。

「!! そ、そうなんですか!!」

 ほんの今朝方妹と薬師を故郷の村へと送り出したばかりのフクタロウにとって、ヒロヒメの話は他人事とは思えなかった。

「それで、どうしても急いでお金が必要で、何人かの知り合いに借金のお願いをしてるのだけど……。」

 ヒロヒメはそう言うとまた少し俯き、言葉を詰まらせた。

「あたし達もお金を出し合って協力してるんだけど、まだ足りなくて……。」

「そうなのよー。だから、良かったらフクタロウっちにも協力してもらえたらって。」

 両側に座りヒロヒメの肩へと手を遣り、背中を摩りながらユウミヤとクレハもそれらしい態度と言葉を取り繕ってフクタロウへと悲しそうな表情を向けてきた。

 フクタロウにしてみれば他人事とは思えない話であり、当然協力を惜しむつもりも無かった。

 だが――。

「すっ……すみませんっ! ほ、本当に、申し訳ないです……。」

 フクタロウの方がヒロヒメへの同情で泣きそうな表情になり、大きく頭を下げて謝っていた。

「え? フクタロウさん?」

 フクタロウからの謝罪にヒロヒメ達は一瞬呆気に取られ固まってしまった。

「きょ、協力したいんですけど、実は……。」

 フクタロウは何度も頭を下げながらヒロヒメ達へと、改めて自分の母親が膝関節を傷めた事や治療薬を処方してもらう為に薬師部の薬師を派遣してもらう手続きを行なって、その為にお金を殆ど使い切ってしまった事や、今朝村へと帰る妹と薬師を見送ったばかりだという事等を説明した。

「――はぁ?」

 取り繕う事も一瞬忘れてしまい、ヒロヒメの口から低い声が思わず漏れてしまっていた。

「だからすみません。今、口座にはお金無くて――あ、今さっきの報酬の分しか……。あ、取り敢えずそのお金、使って下さい。」

 明日からの依頼も頑張って沢山の荷物を運んで儲けられる様にする、と、フクタロウは見知らぬヒロヒメの母親への同情心を胸にヒロヒメ達へと宣言した。

「あー……。」

 フクタロウの心優しい宣言なぞどうでもよく、ヒロヒメもユウミヤもクレハも脱力して大きな溜息をついていた。

 この前フクタロウが早く帰りたいと言っていた時の話をもっときちんと聞いておけば良かったか……。

 フクタロウの個人的な事情についての話等、ヒロヒメ達には何一つ微塵も興味は無かったので完全に聞き流していた。

「しまったー……。」

 フクタロウへの申し訳無さの演技ではなく、明らかな失望の気持ちでヒロヒメは俯いた。

 フクタロウの貯金を毟り取る好機がきたという「直感」を働かせた後、一日二日様子を見てそのまま今日辺りにでも金の無心をすればいいだろうと高を括っていた。

 改めていつフクタロウへと声を掛けたらいいかという「直感」を働かせる事を怠っていた――。

「あー……。そうね、明日からも頑張って稼ごうね。」

 何とかそれだけを言い繕い、がっかりとした様子でヒロヒメ達は立ち上がりそのまま帰っていった。

「は、はい。頑張りますから……。そ、その、気を落とさないで下さい……。」

 フクタロウの同情の言葉もヒロヒメ達には届いていなかった。

 一先ずはパーティ脱退の話は保留にして、気の毒なヒロヒメの母親の為に明日から暫くは頑張らなければ、と、フクタロウは気持ちを新たにしていた。


◆


 それから十日程、フクタロウはヒロヒメ達との依頼の中で通常の荷物持ち職の二倍から三倍の荷物を常に運び、当然の事ではあったが前と比べて短期間の内に多くの収入を得る事が出来ていた。

「あー……。今日も有難うね……。」

 狩部の買取窓口で今日の報酬を受け取った後、ヒロヒメ達は少し溜息を漏らしながらも一応フクタロウへと礼を述べた。

 フクタロウから貯金を毟り取る事に失敗はしたものの、フクタロウの頑張りによって今迄よりも短い日数で金が貯まっていた。

 ヒロヒメ達の気分の悪化は少なく留められてはいたものの、しかし当てにしていたフクタロウの貯金が手に入らなかった事に、彼女等はまだ不機嫌な気分を抱いていた。

「い、いえ……。すみません。あ、明日も頑張りますから……。」

 フクタロウは申し訳無さそうに頭を下げた。

 ヒロヒメ達のそんな様子を、実家の母の病気を心配しているのだとフクタロウは解釈していた。

「ま、よろしくね。」

「それじゃあ。」

「また明日ー。」

 ヒロヒメ、ユウミヤ、クレハは何処かめんどくさそうにそう答えると、フクタロウと別れて自分達の宿へと帰っていった。

「は、はい。また……。」

 ヒロヒメへと心配気な目を向け、軽く見送った後、フクタロウも疲れた体を引きずりながら宿舎へと戻っていった。

「あーあ、全く当てが外れちゃったわねー。ブクブクタロウ、ホント使えない。」

 人通りの無い路地を歩きながらヒロヒメは腹立たしそうに吐き捨てた。

「でもまあ、あんたの嘘を真に受けて頑張ってくれてる御蔭で、予定よりはかなり早くお金貯まってきてるからいいんじゃない?」

 自分達の口座の残高を思い返し笑っているユウミヤは、フクタロウから金を毟り取る事が出来なかった事から既に気持ちを切り替えていた様だった。

「あいつのスキルも結構レベルアップしてるし。荷物持ち三人分、一人分の報酬で雇用出来て超お得じゃん!」

 クレハもユウミヤ同様に切り替えていた様だった。 

「あんた達は呑気でいいわね……。」

 二人に呆れた視線を向け、ヒロヒメは大きな溜息をついた。

「あーあ。浅い層でもっと楽に儲けられる依頼無いかしらねえ……。」

 今のところ「直感」スキルを働かせてもそんな依頼の気配は感じられず、ヒロヒメは面白くもなさそうに眉を顰めた。


◆


 その日はパーティでの活動は休みだった。

 ヒロヒメ達の活動のやり方は概ね一週間から十日程働いたら休みというものにしていた。

 久し振りにフクタロウは朝食を取った後は自室でぼんやりとしながら休んでいた。

 フクエが訪ねてきて実家の母の病気を知らされ、薬師を村へと送り出した日から既に半月程が経過していた。

 フクエ達を送り出したその翌日にヒロヒメの母親も病気で金が要るという話も聞き、心を傷めたフクタロウは幾らかでもヒロヒメ達の助けになればと依頼に励んでいた。

 そこにドアをノックする音が聞こえ、フクタロウが顔を出すとタキが薄茶色の封筒を手に立っていた。

「あんたに手紙だよ。」

「あ、有難うございます。」

 タキから手紙を受け取り部屋の中に戻ると、フクタロウは封筒を裏返してみた。

 そこにはミナミヤスハラ村の実家の住所とフクエの名前が書かれていた。

 中の手紙を読んでみると、薬師リクコの調合した薬によって母の膝関節の病気はすっかり良くなったと書かれていた。

「良かった……。」

 フクタロウはそっと小さく安堵の息を漏らした。

 薬の効果の確認や母の体調の確認の為にリクコは一週間程村に滞在し、特には母の経過に問題が無い様だと判りムロハラに帰っていったと書かれていた。

 部屋の隅に置いていた行李箱の中に手紙を仕舞い込むと、フクタロウは町の表通りへと出掛ける事にした。

 フクエに返事を書くついでに何か贈り物でもしてやろうと、兄らしい気持ちによる思い付きがあった。

 母の病気を知らせにムロハラへとやって来たので、フクエは今回は町を観光したり買い物したりする様な余裕が無かった。

 小間物屋等の店先で飾り櫛や簪等を楽し気に見ていたので、それを送ったら喜ぶかも知れない。

 そんな事を考えながらフクタロウは店へとやって来たものの。

「あー……。」

 店先の台に並べられた様々な色や形の櫛や簪、巾着袋や飾り紐――それらは決して高価ではなく、フクタロウでも買う事の出来る手頃な価格の物ばかりではあったものの。

 今更ながら、どれを買えば年頃の娘となったフクエが喜ぶのかフクタロウには判断出来なかったのだった。

 一先ず出直そうと肩を落としながらフクタロウは小間物屋の前から離れていった。

 小間物屋から狩部へと戻る途中には薬師部の建物があり、そこには先日と同様に出入口の横に台があり薬草花の束が並べられていた。

 ふと台の前で立ち止まり、乾燥していても様々な色を留めている花や葉の様子をフクタロウは眺めた。

 フクエはここの薬草花の束も綺麗だと言っていたが、ミナミヤスハラ村に送るには脆いか――。

 そんな事をぼんやりと考えていると、出入り口から薬草の束やガラスの小瓶の入った籠を手にした背の高い女性が出てきた。

「おや、フクタロウさん。」

 声を掛けてきた背の高い女性は、さっき読んだフクエからの手紙に書かれていた薬師のリクコだった。手紙よりも先にムロハラに戻って来ていた様だった。

 リクコはフクタロウへと軽く頭を下げ、台の前へとやって来た。

「あ、ど、どうも……。」

 フクタロウも慌てて頭を下げ返した。

 リクコは商品の補充にやって来た様で、空いた場所へと薬草の束を置いたり、薄黄色や薄紅色の液体の入ったガラス瓶を並べていった。

「あ、今回は……お世話になりました。有難うございました。……さ、さっきフクエ――妹からの手紙読んだばかりで……。」

「いえ。お母様に大きな病気も隠れておらず、きちんと薬が効いて良かったです。」

 ガラス瓶を並べ値札を置きながらリクコはフクタロウへと微笑み返した。

 リクコとフクタロウがそんな遣り取りをしている横で、客としてやって来たらしい二人連れの黄色い絣の着物を着た少女達が並べられたばかりのガラス瓶へと手を伸ばした。

「すみません、これ下さい。」

「はい有難うございます。お会計は中の窓口でお願い致しますね。」

 リクコは少女達に微笑み、薬師部の中を示した。

「やったー。今日は置いてて良かったー。」

「こないだはぎりぎりで売り切れだったものねえ。」

 嬉しそうにそんな事を喋りながら会計窓口の方へと入っていく少女達を見送りながら、フクタロウは不思議そうに軽く首をかしげた。

 健康そうな元気で明るい少女達の様子は特には体調が悪いという事も無さそうだし、病人のお使いで薬を買いに来た訳でもなさそうだった。

 フクタロウのそんな疑問の様子に気付いたリクコは、軽く笑いながら手元の少女達が購入した物と同じガラス瓶を指し示した。

「ああ、化粧水ですよ。薬草から抽出した物から作っているんです。ですから、病気や怪我の方以外にもああしてお客様がいらっしゃいます。」

「そ、そうなんですか……。」

 リクコの説明を聞きながらフクタロウはリクコの手にしたガラス瓶へと目を向けた。

 先程の少女達はフクエと大体同じ位の年頃の様だった。彼女等が喜ぶ物だったらフクエも喜びはしないだろうか。

 瓶の前の値札にはフクタロウでも気軽に買える値段が書かれていた。

「あ、ええと……それ、一つお願いします……。」

 フクタロウが薄紅色の液体の入っているガラス瓶を指差すと、リクコはほんの少し眉を寄せて申し訳無さそうに口を開いた。

「多分、フクエさんへの贈り物ですよね?」

「は、はい! そ、そうです……。」

 リクコからの問いにフクタロウは慌てて頷いた。

「フクエさんの肌の質だと、このウスベニゲンゲはかぶれてしまいます。こちらのオオミカンシシの化粧水の方がフクエさんには合っていましたよ。」

「へ?」

 フクエの肌質をよく知っているリクコの話振りにフクタロウは驚き目を丸くしてしまっていた。

 リクコからの話では、ミナミヤスハラ村に滞在中には、フクタロウの母の薬の調合以外にも村人達から個別に薬の相談や購入の相談があり、中には村の娘達からの美容相談というものもあったという。 

 医師も薬師も居ない様な田舎の村に派遣された場合にはそうした予定外の相談等もよくある話なのだという。

 フクエや同じ年頃の村の少女達も、リクコがついでで行商品として持って来ていた化粧水に興味を惹かれていた様で、女性の薬師という事もあり色々と相談を受けていた。

 フクエ達に腕の内側の皮膚で試してもらった際に、フクエはウスベニゲンゲの化粧水ではかぶれが出来てしまったのだった。

「あの村は大蜜柑栽培が盛んなので、フクエさん達の為に簡易的な化粧水の作り方も教えてきましたよ。」

 今フクタロウが購入しようとしているオオミカンシシの化粧水は、大蜜柑の一年目に伸びた若枝を煮詰めて成分を抽出したり蒸留したりして作られる手間が多少掛かるものだった。

 リクコが教えたのは村に大量にある大蜜柑の剝いた後の厚い皮を押し潰して絞り、出てきた精油を規定量の焼酎等の酒に溶かし込み、それを更に決められた比率で水で薄めて作るやり方だった。

 それならば、貧しいとは言っても極貧と言う程ではないミナミヤスハラ村で容易に娘達が化粧水を入手する事が出来た。

「そうだったんですか……! あ、有難うございました!」

「いえ、それ程でも。」

 リクコが母親だけでなく村人達の助けになってくれた事にフクタロウは深々と頭を下げて礼を言った。

 取り敢えずフクエへの贈り物として薄黄色の方の――オオミカンシシの化粧水の小瓶を購入し、フクタロウは宿舎へと帰っていった。

 宿舎でタキにガラス瓶が入る様な小さな木箱と緩衝材としてのぼろ布を貰い、手紙の返事を書き終えると昼前になっていた。

 フクタロウは村への発送を頼む為にいつもの狩部の窓口へとやって来た。

 農作物や海産物の様な商品の物流に関しては商部が主に担っていたが、郵便や宅配便に相当する様な個人の手紙や荷物の遣り取りもそれに便乗する形で行なわれ引き受けられていた。 

 ただ狩り人に関しては依頼で住居を不在にしたりする事も少なくはなく、また狩部で取り纏めて扱う事で効率化して配送料を安く値切る事で狩り人の負担を軽減する等の事情もあり、狩り人専用の郵便受付に関する窓口が設けられていた。

 化粧水の瓶の入った小箱と手紙を持ってフクタロウが郵便窓口へと向かう途中、いつもの依頼受付窓口の前を通り掛かると、さっき会ったリクコが窓口の前に座り何かの書類に記入している姿が目に入った。

 窓口でリクコに対応しているのはシゲヒサだった。

 フクタロウはシゲヒサと目が合い、軽く会釈をした。シゲヒサもフクタロウへと軽く頭を下げ返した。

 シゲヒサのその動きにリクコもふと顔を上げ、フクタロウの姿に気付いて彼女もまた微笑み頭を下げた。

「あ、ど、どうも……。」

「おやお知り合いでしたか。」

 リクコにも挨拶を返すフクタロウにシゲヒサは声を掛けた。

「はい……。あの、こないだの母親の薬の事で……。」

 シゲヒサとリクコの所へと近寄りながらフクタロウは答えた。

「ああ、成程。」

 フクタロウの答えにシゲヒサも合点がいった様だった。

「丁度、ミナミヤスハラへの出張で使い切ってしまった薬草がありましてね。補充をしたいと思いましてね。」

 余り秘密厳守の内容ではないのか、リクコは気安い調子で今日の依頼の内容をフクタロウへと教えてくれた。森の中に生えている薬草を採集して薬師部へと届けて欲しいと言う様なものだった。 

 ただ、薬草が生えているのは森の第四層と第五層の境目の領域で、気安い口調の割には少しだけ難しい依頼内容ではあった。

「――この場所だと今の時期はかなり生えていますから採り放題ですね。でも、結構森狼や森猿の出現率が高いですから、薬草採集の心得のある戦闘職と荷物持ち職の二人組と言ったところが無難でしょうねえ……。」

「お任せします。出来れば私も出掛けて経費を節約したい所でしたが、明日からまた派遣の仕事が入りましたので……。」

 リクコの記入した依頼書を見ながらシゲヒサは手元の書類へと記入を始めた。

「――だから何で俺が講習の手伝いをしなきゃならねえんだよ。」

「文句言わない文句。どうせ暇でしょ? あなたが刀振り回す様子見せてあたしが解説して終わりなんだから楽なもの――あら。」

 そこに練習用の模造刀を何振りかずつ抱えたアヤとミツタカが何事か喋りながらやってきた。

 アヤがフクタロウの姿に気付いて立ち止まり、アヤの背中にぶつかる形でミツタカも立ち止まった。

「あ、どうも……。」

 アヤの後ろに立つミツタカへと何度か目を向けながら、フクタロウはアヤへと挨拶をした。

「あー、丁度良かったです。ミツタカさん、また薬草採集お願いしますね。」

 そこにシゲヒサの穏やかな声が掛けられたが、すぐにミツタカの嫌そうな返事がシゲヒサへと戻された。

「はぁあ? 何でだよ?」







------------------------

2026-1010

 気が付けば早10月に入ってしまいました。2026年も後三か月位ですか? 年を取ると時間の流れが早過ぎていかんですわ……。

 取り敢えず主任ケアマネ研修は何とか半分が終わりました。今月は残り二日分の集合研修と、後は来月はオンライン一日、集合二日、でこのクソ茶番な研修も完了予定であります。12月はまたタリョウゴモデルの兄さんと旅行に行く予定なのでそれだけを心の支えに生きていこうと思います。


 さて第二十三話です。ついついチョイキャラを出しては書き込んでしまうので物語のテンポとしては冗長で間延びしやすいので本来は余り宜しくない事ではあるのですけどね。まあ一応、この物語は無数の選択肢と無数のNPCで遊べるゲーム世界という設定ではあるので、NPCの一人一人に詳細な背景設定があるという考え方で書いています。なので本編では描写はしませんけど、ゲームとして遊ぶ場合は商部や薬師部に出掛けていきそこの商人や薬師ともパーティを組んだりも出来るし、飲み屋街に出掛けていきそこの住人達と交流してクエスト消化型のゲームをする事も出来るみたいな、そういう設定にしています。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。