27話 伝言 sideパーシアン
「それで、四人についてはわかったんだが、そいつについても教えてくれないか。シオンのことを殺しかけたやつのことを、知らねぇ訳にはいかない。」
暗殺者がらみっぽいが、それだけじゃ、そんな詳しくはわかんねぇしな。
「そうですねー。俺たちもあまり詳しく知っている訳ではないですよー。リオネイアの方が組織に入ったのも先ですし。」
そうなのか。確か四人は25歳だったよけど、リオネイアって何歳なんだ?あんま四人と変わらなさそうに見えるが。
「まぁ一言で言えば、異質……でしたね、リオネイアは。最初から今まで感情が読めたことがありませんし。」
……そうなのか。シオンと戦ってる時、割と感情むき出しになってそうだったけどな。
まぁそれが嘘という可能性も無くはないし、四人はあまり戦いを見ていた訳では無いからな。
「そこに本人はいるので、もっと詳しく聞きたいなら……」
リオネイアがいるはずの方に目を向けると、そこにはもう、リオネイアの姿はなかった。
「「っ!!」」
「なになにぃ、その程度の俺の動きを封じられるとでも思ってたの?さすがに甘いよ。お前らが、俺と戦ったことはないとしてもねぇ。」
上からリオネイアの声が降ってくる。
「いつの間に。……ですが、言う通りですね。もっと警戒しておくべきでした。」
アイルが反省の言葉をもらす。
「ねぇ、リュシオンのお兄ちゃん。」
ふと、リオネイアが俺に向かって話しかけてくる。
「なんだ。」
「リュシオンにこう伝えて。……いつか本気の俺を殺せるぐらい強くなってね。また会いに来るよって。」
「……どういうことだ。お前、死にてぇのか?」
意味がわからず、聞き返す。
「さぁねぇ。まぁこれだけだよぉ。またね、リュシオンのお兄ちゃん。」
「待てよ!」
俺の静止を聞きもせずに、リオネイアは、さっと消えた。
リオネイアが殺されにくる?シオンに?
どうしてそんなこと……
それになんでそこまでシオンに執着する?
シオンなら自分を殺せると思ったから?
なんにせよ、また、俺たちの前に現れるのは間違いないだろう。
ただ、それをシオンに伝えるべきなのか。
「パーシアン様、ひとまず帰りましょう。パーシアン様の力で傷は治っておられるようですが、リュシオン様は眠っておられますし。侯爵様にもこの件を報告しなければ。」
そうアイルに言われ、頷く。
「そうだな。こうなった以上恐らくもう領地にも居られないだろうしな。」
リオネイアは去ったとしても、犯罪拠点に繋がる転移魔法陣があった時点で、安全とは言えなくなってしまったし。
「では、転移魔法を展開するので、こちらへ。」
そうして、俺たちは侯爵邸へ戻った。




