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28話 狐を得て人を望む

更新が遅くなって申し訳なし!

次回がいよいよ最終回!!・・・だけど先に宣言しておく

次回の更新は遅くなるぞ!

多分長くなるからね、絶対に遅くなる。


俺嘘つきガチ勢だけどコレは本当に遅くなる

まぁ本気で更新を楽しみにしてる方はいないとは思いますけどねぇ


・・・初めての投稿で連載式とか頭沸いてることをしたのが

8月・・・すぐに終わると思ってたのに気が付いたらもう11月かぁ。

長くて7万字で終わるだろうと高を括っていたのに10万字越えるし。

合計PVが2000超えたり・・・メッセとかブクマとか増える度に心が躍ったなぁ。

長かったような短かったような・・・


まぁPVに関してはもう一人の俺が水増しを頑張ってたのだろう。

こんなゴミ作品で2000とか行くわけないからね。

ありえないからね。


何を言いたいかって言うと・・・見捨てないで下さい!!

ここまできたら最後まで付き合うのが人情ってものでしょう!?

ここまできて最終回見ないとかないよね!?ありえないよね!?ね?

ミルでしょ?最終回見るでしょ!??絶対に見るっしょ?だってもう

次が最終回なんだぜ!?いくらつまらなくても最終前話まで来たら見るでしょ!?

見ないとかいう選択肢ないだろぅ!?な!ないよな!?

あ、まって!このタイミングでブクマ外さないで!?悪かった!

最終回前で浮かれてた俺が悪かったからぁ!!謝るから!プライドとか

かなぐり捨てて全裸で焼き土下座するからぁ!!!

最終話までは見てぇ!!!お願いだから!!

アナタだけなんです!僕にはアナタしかいないんです!!

豚と罵って構いません!!頼むから、頼むからブクマ解除と

見捨てだけわぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁあ!!!!!


「え?素直に気持ちを伝える方法?そうねぇ・・・はい!」


 凪音が藁人形と釘とコンの背丈に合わせた特注の『呪殺』と

プリントされた特攻服を渡す。


「え?なんで?」

「その人形に釘を打ち付けてると気持ちが晴れやかになって

無駄な事を考えなくなるわ」

「・・・今はその道に堕ちるのはやめておきます」

「えぇ!?せっかく特攻服特注したのに!?」

「お嬢様流石に悪趣味が過ぎますぞ」

「・・・チッ、冗談だからいいわよ~っだ!」


 冗談というセリフの前に入った舌打ちが本音を物語っている

そして付け加えると目はガチだった。

しかし源太もコンもここは敢えてスルー。


「とーちゃんに言いたいことがあるんだけど

言い出せないの、なんか恥ずかしいから」


 これは本音だがもう一つ伝えたいことがある

自分の名前が『雨入鈴音』だと凪音に知らせたいのだ。


「そうねー、素直にねぇ・・・」

「手紙なんかはどうですかな?」

「手紙?」

「そう、手紙」

「ヤギの大好物っていう伝説の食べ物?」

「ヤギは紙食べるとお腹壊すから

絶対あげちゃダメよ?」

「お嬢様、ツッコミがずれていますぞ

ここは知識の幅がトチ狂ってるが適切かと」

「源太のジジイさん、そのツッコミも違うと

思うんだけど・・・ていうか酷いこと言われてる!?」

「あら、このジジイはあとで血抜きして干しておくわね♪」

「もしかしなくとも爺やピンチ?」

「手紙は文字で遠くのヒトと会話するものよ」

「文字で会話・・・」

「あ、爺やスルーされてますな」

「相手の顔を見て直接言えない事とか伝えやすいわよ」

「手紙書く!!書き方教えて!!」

「ようし!決まりね、じゃあ勉強しっかりしないとねぇ」

「どんとこーい!」


 こうしてコンは町で人の文化を学び

山では両親から魔力の扱い方など、結界の外の世界について

学ぶ日々が始まったのである。




「凪音さん、これなんて読むの?夜って字と苦っ字しか読めない」

「これはねぇ夜露死苦(よろしく)って読むのよ~」

「へぇ・・・あいさつって漢字にすると難しい・・・」

「お嬢様変な事教えてませぬか!?」




「集中しろ!掌に自分のエネルギーを集める感覚だ!」

「ぬぅぅぅぅ・・・最大火力で狐火ぃ!!」

「いいぞコン!その調子だぁ!!

ただし俺に向けて撃つんじゃねぇ、バッキャロォォォォ!!」

「きゃははは!!真っ黒クロスケがおっかけてくる!

コワイ、コワーイ!!」




「ったく、なんで私がアンタに処置やら包帯やらの使い方教えなきゃ

ならないんだい」

「いいじゃん!タボコ吸ってサボってるより健康的だよ!」

「うるせぇ!タバコだガキンチョ!タボコじゃねぇ!!

いいか?見てろ?腕を骨折してる奴にはこうして・・・

ここ結んで・・・っと、わかったか?ホラ、私に巻いてみろ」

「ここでギュっと!!」

「うわ!?やめろ!!首縛るな!!

サスペンス始まるだろうが!!」

「あれ?ほどけなくなっちゃった・・・」

「うべぇぇえぇ・・・い、意識がぁ・・・・」




「コンちゃん、岩以外にも変化のバリエーションを

増やしなさい、例えば金属類よ文明には欠かせない物よ

武器として優れるわ、素材の特性を知れば知るほど

変化させた時の耐久力や威力の高い物を作り出せるわ」

「岩以外の武器・・・ん~・・・そうだ!んん!ポォン!」

「あら、トンカチ・・・まあこれも十分武器にはなるけど

魔族相手には物足りないわねぇ・・・」

「チェ、ポーイ!!」

「いってぇ!!誰だハンマー俺にぶつけたヤツ!!」

「やば、当たっちゃた!きゃはは!ごめーん!!」

「謝る気ねぇだろ!?待てくらぁ!!!」




「ふむ、武器になるものか・・・

身近なものだと刃物か」

「刃物?」

「包丁とかだよ、なんなら雨入家で見せて貰うといい」

「そう、テルミン手の調子は?」

「はは、すっかりテルミンが定着してしまったな

手は大丈夫だ、片手の生活にも慣れてきたよ」

「でも顔が青くなってるよ?」

「・・・ではベッドから降りてくれるかい?私の息子が・・・」

「え?息子って、晴斗まだ居ないよ」

「違う、そうじゃない、とりあえず私の上から降りてくれ・・・

潰れそうだ・・・」

「え?なにが!?」

「聞くな・・・聞かないでくれ・・・」

「???」




「魔力は液体に宿りやすい覚えておけ」

「液体・・・水飲むのが魔力補給の効率いいの?」

「宿りやすいのは液体だけど一番魔力を

溜め込んでいるのは生き物よ」

「・・・もしかして血?」

「そう、血だ。正確には体液だけどな」

「ただヒトには料理というものがあるわ

汁物なんか作れるとかなり効率がいいはずよ」

「へぇ・・・凪音さんに教えて貰おうっと!!」




「・・・なんで源太のジジイさんなの?」

「お嬢様はお菓子作りしかやらないからですぞ

それに今は仕事で釘打ち中ですしな」

「へー、なんか変な音すると思ったら・・・

まぁいいや!教えて~!!」

「そうですな、包丁の使い方の勉強も兼ねて豚汁でも

作りましょうぞ」

「はーい!」

「とりあえずニンジンを切りましょう

よーく見ていてくださいよ・・・」

「お~・・・すごい速さでバラバラに・・・」

「さ、やってみてくださいませ」

「とう!いたっ!!でい!いたっ!!やぁ!いたっ!!

アチョー!いったぁ!あいたぁ!!」

「ニンジン切るのが目的なのか指を切るのが目的なのか

わかったもんじゃありませんぞ・・・」

「ねぇ源太さんもしかして・・・・・ううん、なんでもない」

「・・・お嬢様は知りません、爺やは野暮臭いマネは

しませんのでご安心を」

「・・・テルミンから?」

「えぇ、謝罪されましたよ、誘拐の件。

許されるものではないと言っていましたぞ」

「殴ったでしょ?」

「一発だけですぞ!鈴音様は・・・お嬢様の幼い頃と

瓜二つゆえに心のどこかでもしやとは思っていましたぞ」

「そう」

「余談でしたな、続きを始めましょうぞ

まず包丁の握り方ですが・・・」




「今度は私の首絞めたらぜってぇ許さねぇからな!!」

「はい!!」

「よくみてろ!!こうして、こうして、こうだ!!!」

「うっす!こうしてこうして・・・あれ・・・?」

「いででで!!亀甲縛りぃぃぃ!?偶然でこうはならんだろ!!

おかしいだろ!!凪音に入れ知恵されてんだろ!?」

「ううん、教わってないよ・・・あ、ほどけない・・・

ちょっと誰か呼んでくるね!待ってて!!」

「呼ぶなぁぁぁ!!待って!!行かないでお願い!!

戻って来て!!放置しないで!!って私のセリフが

そういうプレイっぽくなってない!??

私のこの姿見ても誰も喜ばねぇよ!自分で言ってて悲しいけど

需要0だからな!?誰得だからな!?

ちょっあのガキ、行っちゃう、行っちゃうぅぅぅ!

行かないで私に構ってぇぇぇえぇぇぇぇ!!!!」




「げぇっお、お前は・・・」

「しょ、翔ちゃん行こうぜ・・・」

「待ってよ、なにしてるの?」

「な、なにって学校帰りに決まってるだろ!!」

「そうだ!だからあっち行け化け物!!」

「学校ってなに?」

「はぁ!?学校知らないと頭おかし・・・いてぇ!」

「いいから教えて、ヒトのことをもっと知らなきゃいけないの

もっと強く叩かれないと分からない?」

「う・・・」




「おほほ、学校に行きたい?なんでまた急に・・・?」

「子供がみんな行く場所だって聞いた、勉強するところだって」

「確かに学校に行けば学べることも多くなるけど・・・」

「どうしたら学校にいけるの?」

「いろいろ手続きが必要になるからコンちゃんには難しいかも

しれないわ・・・多分ニンゲンの保護者が必要だしねぇ・・・」

「難しいかぁ・・・」

「私が保護者になってもいいわよ!ほら、おかーさんって

呼んでみなさい!!」

「な、凪音さん、鼻血垂らしてハァハァいうのキショイ・・・」

「ガビーン!ウルトラショック!!

・・・そういえば手紙は書けた?」

「うん!書いた!!今日とーちゃんにコッソリ渡すんだ!!」

「そう、多分喜んでくれるわよ~」

「うん!じゃあ今日は帰るね!」

「またいらっしゃいね~」

「うん!」


「鈴音様、こちらへ」

「・・・源太さん?」

「寒いんだから中で話せばいいのに

あたしは寒いのも暑いのもヘーキだけど」

「・・・鈴音様!折り入って頼みがございます!」

「うわ!土下座!?」

「この前野暮なことをしないと言っておきながら

こんなことを言うのは情けない限りでございますが

雨入家に帰ってきて下さいませ!!

雨入家に戻ってきてくだされば学校に通う事も叶いましょうぞ!

ですから何卒・・・」

「顏上げて・・・?あたしね、源太さん嫌い」

「・・・!!」

「あたしが好きなのは口と態度が悪い

源太のジジイさんなの、お願いあたしはまだ

ただのコンなんだよ、今まで通りにして欲しいの」

「そう?いやー!正直違和感バリバリで

自分でも気持ち悪かったんだわ!」

「この切り替えの早さ・・・とーちゃんのダッシュより

速いまであるッッ・・・!!」

「でも爺や・・・俺は真面目に考えてる

雨入家に戻ってこい、コン」

「あたし、凪音さんが大好き、源太のジジイさんも大好き・・・

でもね、同じぐらいとーちゃんとかぁちゃんが大好きなの

少し・・・考えさせて?」

「わかった、俺は強制しない、あくまでお前が決めることだ」

「うん、じゃあね!!」



 父親への手紙を持って足早に山に帰るコン。

ようやく父親にカッコイイと伝えられる事に心を躍らせている。

だが・・・


「そうね・・・元々は食べる為に育ててきたんだもの」

「ただ予定よりも10年遅くなっただけのことだ」

「12年ぶりの人肉ねフフ、楽しみだわ」

次回「狐につつまれて最終話」「狐につつまれて」

みんな!絶対に、ぜぇったいに見ないでくれよな!(見ろ)




「お稲荷さま!いつもこの村を守っていただき

感謝してもしきれねぇべ!ありがたや~、ありがたや~!!」

「ふっふっふ・・・苦しゅうないぜ!もっと感謝しろ!!」


バシコーン!!


「あいたぁ!!いたぁ!なにすんだウツケ!!」

「調子に乗るんじゃないわよ!

まだこの辺りは治安が悪いんだから!

次の野盗退治にいくわよ!」

「少し浮かれただけなのに・・・」


 野盗狩りは一石二鳥だった。

結界を張って魔族を追い出してまだ日が浅い

魔族という驚異がなくなったら次の脅威は野盗なのだ

脅威を退治して食べること普通のヒトを守ることが出来るし

魔力の補給もできたからだ。


 ニンゲンはジリ貧な生活をしている野生動物と違い

魔力を豊富に蓄えていることが多い。

神域の維持には微量の魔力を消費し続ける

常に消耗されるので微量といえどバカにならないのだ。


 結界が消えるということはウツケの死を意味する。

ウツケは命と神柱をリンクさせている、だから魔力補給として

野盗狩りは欠かせなかった。

ヒトの肉は美味しくはないけれど。


 ハイペースで狩りを続けていれば当然枯渇がやってくる。


「最近野盗見なくなったな・・・」

「そうねぇ・・・大分食べたものねぇ・・・

まぁ、500年は結界維持できる程度の魔力は得られたわ

村に戻りましょう」

「・・・そうだな」


 村に戻ると最近いい気がしない。

村に来た頃はまだ純粋な感謝をされていた。

だが神が狩る獲物が居なくなったとき、その矛先が

自分達に向くのではないか。

 そんな欺瞞が村の空気を重たくしていたのだ。


 村の広場で子供が一人駆け寄ってきて

「来るな化け狐!」と石をこちらに投げつけてきた。


「バカッ!!お稲荷様になんてことを!!!

申し訳ございません!!命だけは・・・命だけは!!」

「・・・お前らは殺さないよ」


 言葉示しても、行動で示しても、広がった闇が

無くなることはなかった。


「ルシファー・・・なんか辛くなってきちゃったわ」

「・・・あと少し残ってる野盗を殲滅したらこの村から消えよう」

「そうね・・・」


―― 野盗のアジト ――


「例の化け狐だぁ!!とうとうここまで

攻め込んできやがった!!」

「ひぃぃ!死にたく・・・」

「自業自得だろ、こんな目に遭うのはよ」


 野盗の首が跳ね飛ばされる。

そのあと殲滅させるのに時間はかからなかった。


「! タワケ!!牢屋に子供が居るわ!!」

「なにぃ!?」


 タワケが慌てて駆けつけると

牢屋にうずくまった年ごろの少女がいる。

体は痣だらけ、こびり付いた特有の生臭さ。

野盗に捕まり生かされている理由を

想像するのは難しいことではない。


「大丈夫か!?」

「・・・」


 彼女は虚ろな瞳でこちらを見る。

その目はまるでそこに深淵が広がっていると

錯覚するほどに暗かった。


「あたしも、喰い殺して・・・」

「バカ言うな!!今出してやるから!」


ウツケとタワケは鉄格子を噛み千切り

少女を外に引っ張り出した。


「なんで・・・殺してくれないの?」

「生きてりゃその内いいことあるからだよ!!」

「そんなことない・・・」

「いいや、そんなことあるね!!」

「ない、絶対にない・・・殺して」

「絶対ある!殺さない!!」

「ないから、殺して」

「あるから!殺さない!!」

「ないってば・・・」

「あるって・・・」

「うるさぁぁい!!」


ババシコーン!!


「「あいたぁ!」いたぁ!!」


 二人同時にウツケにしばかれてしまった。

割と容赦なく引っぱたかれたのでかなり痛い。


「ぷっ・・・ぎゃはは!」


タワケが痛そうに頭を抱えている少女を見て爆笑した。


バシコーン!!


「あいたぁ!まさかのおかわり来たっ!!」


「ぶっ!」

「あ!吹いたぞこの小娘!生意気なぁ!!」


「お稲荷様ってもっと厳粛かと思った・・・」

「あぁん?勝手に決めつけるんじゃねえ!」




―― 少女が村に帰った翌日 ――

 

「本当にこの村を離れちゃうの?」

「えぇ、村の人が私達を怖がってるからね」

「こんなに・・・気のいいのにな・・・」

「この家からあの山見えるだろ、俺達はあそこに

暮らすことにするよ」

「ほんと!?じゃあ近くにはいてくれるのね!!」

「おう!お前をちゃんと見守っててやる!!」

「ふふ、約束するわ、元々ヒトを守るために

ここへやって来たんだもの」

「あたし、ちゃんと会いに行くよ!」


「ダメだ!、俺達の仲間と思われると

最悪村から追放される可能性もある」

「・・・あたしが、みんなの考えを変えて見せるわ!

そうしたら、そうしたら!また一緒に居てくれるでしょ!?」

「そうね、楽しみにしておくわ」

「無理するなよ」




 少女の想いは実ることはなかった。

山に祠を建てるに留まったのだ。

 そして、少女の望まぬ形で生贄という文化が生まれ

病気で先の短い者、大罪を犯した者が山に

差し出されるようになった。

 そして今では生贄の文化さえ廃れ

お稲荷様の伝説が残るただの立ち入り禁止の山となった。


「そういえば、祠建ててくれた子って

名前聞き忘れちまったな」

「・・・随分昔のことを、でも確かに聞いておきたかったわ」

「ん!?ヒトが居るぞ二人も!?」

「あら!物凄い久々の生贄じゃないの!!」

「和服じゃないってことは犯罪者だな

なにか抱えてるみたいだけど」

「なんでもいいわ、罪人ならホラーコースねぇ」

「行きますか」

「よし来た!」




 少女の名前は『雨入風音』

若くして事故で亡くなってしまい村人と

お稲荷様の間の架け橋を作る事ができなかった。

数百年の時を経て彼女は再び雨入家に生まれた。

単なる偶然か、彼女の想いが引き寄せた必然か。


生まれ変わった少女の名は『雨入 鈴音』



「あら?」

「どうした?」

「いえ、なんだか風の音がやたらと綺麗な気がして」

「なんのこっちゃ、いくぞ」

「あ!待ちなさいな!」


 このことは誰も知ることがない事実。

起きた奇跡に必ず気が付くとは限らない。


 ただ、風が吹き、鈴が鳴る。

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