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27話 果報は自分で作れ

どうも、ネット小説大賞7 最下位最有力候補ガチ勢のχダニャンだよ。

前話のどうでもいい補足なのですが

「蔓延る病達」のルビが「666‘s」だったじゃないですか

あれの読み方は「トリプルシックズ」です。


病気のシックと6のシックスを掛けてるのです!そして複数形なんでズ付きます。


シャレンティな中二病ネームのつもりですが・・・

あ、センス0?やっぱ??ですよねー!!(涙滝:ナイアガラ)


「コンちゃん、日が昇ったわ、もう帰りましょう?」

「かぁちゃん、結界の外ってどんな世界?」

「・・・危険な場所よ」

「晴斗はダイジョブかな・・・」

「あたし達相手にあれだけ立ち回れるなら大丈夫よ!!」

「でもアレは虫の人格だったし・・・」

「平気だよ」


 そう答えたのはタワケだった。


「とーちゃん、もう平気なの?」

「おう!体もバッチリ繋がった!

魔力少ないから時間かかっちまったけどな」

「そ、よかった」


 金の尻尾をパタパタさせてコンがニカッと笑う。


「寄生された奴と寄生した奴は

記憶を共有してるみたいだから体や魔力の

使い方はわかってるはずだ」

「あたしが今結界の外に行っても何もできないよね」

「そうだな、色々学ばないといけないことがある」

「魔力の使い方、本格的に教えてくれる?」


 答えが返ってくるのがほんの少し遅かった。

とーちゃんとかぁちゃんが目を合わせてから返事をしたからだった。


「・・・おう、まかせろ」

「・・・がんばってね、コンちゃん」


 とーちゃんとかぁちゃんが寂しそうな顔で答えた

その表情の意味をあたしはまだ読み取ることが出来なかった。


「じゃあ戻ろう、とーちゃん歩ける?」

「なんとかな・・・」

「あ・・・」

「ん?どうしたコン」

「お守り・・・ごめんなさい」

「いいさ、誰かを守るために役立ったんだ、ルシファーも

怒りゃしないさ、な!ウツケ!!」

「そうね、むしろ喜ぶわ」

「あたし、ルシファーさんに会ってみたいな」

「いつか会えるわよ!」

「そのために外でやっていけるようにビシビシ鍛えてやるからな!」

「きゃはは!とーちゃんじゃ頼りないな~!!」

「なんだと͡コノォ!!」

「きゃははは!怒ると疲れるよ~!」

「おのれぇぇぇ・・・」


 この調子で何事もなくいつもの祠の前に戻ってくる。

 ウツケはタワケの魔力補給のために狩りに向かった。


「とーちゃん、あたし町にいってくるね、晴斗の事伝えないと」

「おう、気を付けていけよ」

「うん!行ってきま~す!!」


 町に行くコンを見送り、姿が見えなくなってからポツリと

一言零した。


「そろそろ、潮時なのかもな・・・」




コンが病院に着くとなんだか慌ただしい様子だった。

以前晴斗が病院を抜け出した時と状態が似ている。

晴斗の行方を追っているのだろう。


「・・・めんどくさいな」

 

 病院の正面を避けて回り込むと

二階の窓が開いている、丁度輝也が居る部屋だ。


「1・・・2の・・・3!!!」


 ジャンプして二階に飛びついて侵入する。

魔族化してるので人間離れしたことは容易にやってのける。


「うわぁ!!」


 当然輝也は驚く、しかも手を切り落とした人物と

似た登場の仕方なので輝也としたら生きた心地はしなかっただろう。


「輝也さんダイジョブ?」

「な、なんだ君か脅かさないでくれ」

「晴斗のことなんだけど・・・」

「・・・あぁ」

「正気に戻ったよ!!」

「本当か!?」

「だけどね、戻って来れなくなっちゃた・・・」

「それはどういう・・・」


 コンはノアの結界のこと、晴斗をやむなく結界の外に

追い出したことを話した。


「そうか・・・」

「ごめんなさい、もっと早くお守り渡してたらきっと・・・」

「いいや、私はもう晴斗は死ぬものだと思っていた

生きていてくれればいい、晴斗と私を救ってくれたのは君だ

ありがとう、本当にありがとう」

「あたし、晴斗と約束した!絶対に晴斗を連れて帰ってくるって!

まだあたしじゃ結界の外に出てもまともに晴斗は探せない、だから

いろいろヒトの事、それ以外もいろいろ学ぶ!時間かかると思う

でもいつか絶対に、ぜぇっっったいにっっ!!晴斗を見つけて

帰ってくる!だから待ってて?」

「君は・・・」

「じゃあね!」

「あ!待ってくれ、謝罪しなくてはならないことがある!」

「ん?なに?」

「12年前、金の為に赤子だった君を誘拐させたのは

私だ、君が普通の子供になれなかったのは私のせいなんだ

謝って済む問題ではないが・・・済まなかった

恨んでくれて構わない」


 輝也が頭を下げた。


「普通じゃないってね、特別ってことなんだよ!

あたし今の自分が好きなの、結果オーライ!

ありがとね!」

「! 君は、どこまで・・・」


 この子は優しい、私には眩し過ぎだ

恨まれて当然のことを笑顔で許してみせのだから

・・・私もこの心の深さを学ばねばならないな。


「決めたよ、私はこの罪を白状して罪を償うつもりでいたが

まだ世間には隠して町長を続ける。

君と、君の育ての親が正体を明かして

この町で堂々と過ごせるような素晴らしい町にする

君と、晴斗に誓おう」

「・・・よくわかんないけど、頑張ってね!

晴斗も喜ぶよ!じゃあまたね!」


 コンがぴょいんと窓から飛び降りる。

もう一つ向かう場所があるのだ。




「凪音さん!」

「なぁにコンちゃん?」

「お、おか・・・ううん!何でもない!」

「なんだか最近様子がおかしいわよ?」

「い、いつも通りだもん!!」

「そう、無理しちゃだめよ?」


 卵をかき混ぜながら凪音はポツリとコンに

言葉を投げた。


「晴斗君、見つかるといいね」

「あたしが絶対に見つけてくる、でも

もっと強くならないといけないし、楽しい遊びも料理も

勉強もしないといけないの」

「外の世界かぁ・・・本当にここを守ってる

お稲荷様が居たなんてねぇ

しかもコンちゃんの両親なんて!面白いわ、オホホ」

「きゃははは・・・」


 あぁ、言い出せない。

あたしと育ての親が化け物とは伝えて信じて貰えはしたけど

お母さんって凪音さんを呼ぶことができない。

まだあたしが鈴音だと知らせてないし

なによりも実感がないだもん。

いきなりあたしの名前が『雨入 鈴音』だったなんて言われても

ビックリはするけど実感の持ちようがない、どうしよう。


「勉強ねぇ・・・コンちゃんコレなんだかわかる?」


 黄色い長方形の物体を渡された

黄色い部分は柔らかく押すと水がポタポタ落ちるし

裏の緑の部分は少し硬くてザラザラしている。


「?」


 ガブッ!

ムシャムシャ・・・


「マジィ・・・」

「何してんの!?それ食べ物じゃないからっ!!

スポンジよ!!食器洗うやつよ!!」

「だって食べたらわかるかなって」

「おバカ!!出しなさい!!

とりあえず口に入れるじゃないわよッ!!

赤ん坊レベルのことしないでちょうだい!ビックリしたわ!!」

「は~い」

「はぁ・・・このレベルから物事を教えるのって大変だわ・・・」


 凪音さんはガッカリした顏をしていたのに

口元は笑っていてあたしの頭を優しく撫でた。

やっぱりヒトの考えてる事ってわからないな。


 口ではそう言ったけれど本当は

なにも知らない子に何かを教えるのが楽しみでしょうがない。

 私は赤ちゃんを育てることができなかったけど今この子に

何かを教えてあげることができる。

それが嬉しかった、失われた時間が戻ってきたように

錯覚しているのがわかる。


 叶わないことだけれど、コンちゃんが私の子供だったら

と思わずにはいられなかった。



いや~あと二話で終了かぁ~

寂しいような気もするなぁ・・・

あ、「不治」のヴェノムはもう登場しませんよ

あいつは青龍教の資金集め担当です。

闇ヤブ医者で荒稼ぎして人々を不幸にしつつその資金は

世界各国でテロ活動に役立っているわけですね。

このクソ野郎との決着は晴斗が付けるのですが

またそれは別の物語です。


次回「狐につつまれて28話」「前話の反響0で割と心が折れてるがもうすぐ終わりなのでなんとか這いずって進んでいたりする」 

みんな、絶対に見ないでくれよな!

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