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Oカップの回復師

コツ、コツ、と硬質な足音が廊下に響き、部屋のドアがゆっくりと開かれた。


「……あらぁ、やっとお目覚めになったのかしら。随分と寝坊助さんねぇ」


部屋に入ってきた美女を見た瞬間、俺の心臓が跳ね上がった。


腰まで届く金髪、吸い込まれそうな赤い瞳、そして口元のセクシーなほくろ。


何より、白衣のようなコートを押し止めることすら不可能な、暴力的なOカップの超乳……。


(……ま、マジかよ! 『清楚な女医が往診先でガチ中出し! Oカップの超乳で挟まれて脳まで溶かされる禁断の半日間 一ノ瀬瞳』で強烈デビューした、あの瞳ちゃんじゃねーか!!)


「うおおおおおっ! 本物!? 瞳ちゃん、本物なのか!?」


思わずベッドの上で身を乗り出す俺。


だが、周囲のシオンやヴィクトリアの冷ややかな視線に気づき、一瞬で我に返った。


「あ……いや、すまん。ちょっと……似てる知り合いがいてな」


またやってしまった。この世界に彼女がいるわけがない。


「フフッ……面白い反応ね。その様子なら、身体の方は問題なさそうかしら?」


瞳ちゃん似の女医は俺の動揺を気にする風もなく、ドSな笑みを浮かべてベッドに腰掛けた。


「私はシャキーラ・ヴァレンタイン。エルミンデア王国専属の回復師よ。……貴方のその、驚異的な生命力にはとても関心があるわ」


彼女は俺の顔に鼻先が触れそうなほど顔を近づけ、耳元で誘惑するように囁いた。


「貴方の身体が放つ熱量だけで、私も疼いてしまうわ……。でも、今日はお預け。とにかく今は安静にしていなさい。いいわね?」


嵐のような色気を残し、シャキーラは部屋を出ていった。


エロすぎるお姉さんだ。


「……そういや、魔法って、本当にあるんだな」


俺が呆然と呟くと、ヴィクトリアが頷いた。


「ええ。魔法自体はこの世界に古くから存在するけれど、それを技術として体系化し、機械に組み込んで『魔導具』として普及させたのがクリスタリア公国なのよ。彼らは生活を楽にするアイテムを次々と開発して、この世界の利便性を一変させてしまったわ」


現代でいう家電みたいなものを発明したのか。


ヴィクトリアはそう言うと、懐からスマホによく似た、薄く透明な板のような機械を取り出した。


「これ、貴方の活躍を聞いたリリアンのお母様……カタリナ王妃様から、功績を称えてプレゼントが届いたわ。これは『アルカナ・スキャナー』。持ち主の能力を可視化する最新の魔導具よ。公国が技術を独占している一級品なんだから、大切に使いなさい」


使い方を教わり、皆が部屋を出ていった後。


俺は一人、悔しさに拳を握りしめた。アレクセイに手も足も出なかったあの無力感。


「……強くならなきゃ。あんな化物を倒さなきゃ、誰も守れねぇ」


数日が経ち、俺は無事に退院して自分の部屋に戻った。


早速、手渡された『アルカナ・スキャナー』を起動してみる。すると、空中に鮮やかな数値が浮かび上がった。


「な……これ、俺の成長記録か!?」


そこには、この世界に来た当初からの推移が、まるで健康診断の結果のように残酷なまでに正確に記されていた。


■ 刃(JIN)能力推移データ

【転移直後(初期値)】

・筋力(STR):12

・瞬発力(AGI):15

・耐久力(VIT):10

・??出力(PW):5


【自慰時代】

・筋力(STR):45(↑2.7倍)

・瞬発力(AGI):38(↑1.5倍)

| 耐久力(VIT):50(↑4.0倍)

・??出力(PW):80(↑15倍)


【現在】

・筋力(STR):280(↑22倍)

・瞬発力(AGI):315(↑20倍)

・耐久力(VIT):450(↑44倍)

・??出力(PW):1,200(↑240倍)



「……おいおい、シオンに奉仕してもらい始めてから伸び幅が違いすぎるだろ」


数値を見れば一目瞭然だった。


一人でシコシコと励んでいた時期は、緩やかな坂道程度。


だが、シオンに奉仕してもらい、彼女と「繋がり」を持ってからは、まるで別人のような跳ね上がり方だ。


特に『??出力』の1,200という数字は、初期の240倍。


「??ってなんだ⋯覇射の事か?」


俺は??の名前を覇射に変更した。


「一人でやってる時とは、効率が段違いなんだな……。でも、これだけ上がってもアレクセイには届かなかった」


スマホと同じような感覚で操作が出来るので、使いやすさを感じた俺は画面をスワイプした。


他にも推移グラフが見れたりした。

ダイエットアプリに似ているところもある。


「アレクセイは覇射の数値はどれくらいなんだろうか」


数値にすると、より自分の弱さを実感した。

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