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第九章 ドレイクからの依頼

 

 ヴェンデッタとの勝負で勝利した帝国の英雄ドレイク・レオンハルト。

 そんな彼は現在部下達に正座にさせられ説教を受けていた。


「何を考えているんですか、ドレイク中将!!」

「保護すべき少年と決闘するなんてどうしたらそんな状況になるんですか!」

「貴方を信じて送り出した陛下やレオンハルト侯の顔に泥を塗るつもりですか!」

「あーハイハイ俺が悪うございました。反省しております」


 そんなやり取りを呆れるように見ているリーベル。


「…あの人一応帝国の英雄で中将なのですよね」

「そのはずだと思うが」


 同じく呆れるようにみるヴェンデッタ。


「申し訳ありませんヴェン様。ドレイク中将が粗相を」


 そう言ってヴェンデッタに謝るのはリーベルをここへ行くよう占った老婆だ。


「気にはしていない。こっちも望んでやった事だ」

「ていうか私本当に利用されていたんですね」


 そう言って溜息を吐くリーベル。

 彼女の目線の先にはリーベルが雇った御者もドレイクの部下だったようで先程から彼に説教をしている。

 ヴェンデッタは言う。


「強いなあの人は、それに良く慕われている」


 ヴェンデッタの言葉に老婆は優しい表情で頷く。


「はい、ハラハラさせる事もありますが、間違いなく我が帝国が誇る英雄です」


 老婆の言葉を聞いてヴェンデッタは立ち上がりドレイクに近づく。

 近づいてくるヴェンデッタに気づき部下達は説教をやめる。


「おお、ヴェン殿。もう起き上がっても大丈夫なのか?」

「ああ、大丈夫だ。ドレイクさんは?」

「なに多少の火傷ですんだ、問題ない」

「ヴェンデッタ殿、申し訳ありません!!」


 ドレイクの部下達は彼の前に膝をつきながら謝罪をする。

 おそらくドレイクのしでかした行動についての事だろう。


「さっきも謝罪を貰ったが俺は気にしていない。それで?俺と戦って何かわかったのか?」

「うむ!ヴェン殿は信頼に値する男だという事がわかった!」


 ヴェンデッタの言葉にドレイクは笑いながら言う。


「是非貴殿を我が帝国に迎え入れたい!」



 ◇◆



 ヴェンデッタとドレイクの戦いが終わった時、彼らの様子を見ていた者達がいる。

 マリア・シルフィーデとロバート・ウォルフ。

 この世界では女神の使徒と呼ばれる者達だ。


「動きはまだ素人ですが、あのドレイク中将との戦いは中々の物でしたな」

「そうですね、ですがそれだけあの魔王の実験が悲惨だったと言う事です」


 マリアは悲痛な表情でドレイクからの手紙を見る。

 そこにはヴェンデッタの詳細と彼の処遇について書かれていた。


「……予定通りドレイク中将はこの後ここラタトスクに訪れます」

「ゲートの使用、それから彼を女神と私たちに引き合わせるためでしょうか?」

「ええ、もし魔王が彼の体もしくは精神に何らかの仕掛けをしていた場合、それを完全に見抜けるのはユグドラシル様だけですから」



 ◇◆



「え?結局ラタトスクに行くんですか~?」

「うむ、あそこまで行けばゲートで一気に帝国まで戻れるからな。それにヴェン殿には一度女神様やその使徒達に会って損はあるまい」


 森から出た後ドレイクが用意した馬車に乗るヴェンデッタ達。

 これからの経緯をリーベルが聞くとどうやらラタトスクへと向かうようだ。


「……どちらにせよ結局女神達に会わせる気だったんだな」

「うむヴェン殿自身は信頼に値する、しかし魔王は信用できん。なので一度女神様に調べてもらうのが一番だと思うのだ」

「まぁ、私たちは元々ラタトスクに行こうとしていましたしね~」


 リーベルの言うとおり元々ヴェンデッタ達はラタトスクへと行こうとしていた。

 それをドレイク達が連れて行ってくれるのだから問題はない。


「しかしまさか二つ返事で了承してくれるとは思わなかった。それほどまで俺を信用してくれたのか?」

「あんた自身は信用できる。だが帝国そのものは別だ」

「……では何故だ?」

「決まっている。あんた達帝国が魔王と繋がっているからだ」

「……」


 ヴェンデッタの言葉にドレイクは黙る。

 リーベルも気づいていたのか冷静な表情だ。

 

「あんた達はどの国よりも早く俺の存在を知り、そしてリーベルを使って俺の封印を解かせることに成功した。女神やその使徒達すら知らなかった俺の情報を一体どうやって手に入れたか?それはおそらく封印した張本人である魔王からその情報を受け取っていたからだ」

「……仮に貴殿の話が本当なら、なぜ帝国へ?普通は断ると思うが?」


 ドレイクの言葉にヴェンデッタは鼻を鳴らし答える。


「決まっている、魔王に復讐するためだ。その手掛かりを持っているかもしれない帝国へ行くのは当然だ」

「そうですね~北の大地の何処かに魔王の城がありそこに魔王が住んでいると言いますが、私たち人類は今だに発見できていませんしね」

「ドレイク中将、いったい誰が最初にこの情報を手に入れたかわかるか?」


 ヴェンデッタの質問にドレイクは首を振る。


「……わからん。俺が陛下から命令を受けた時には既に何人かは知っていたようでな、俺もいったい誰が最初にこの情報を手に入れたのか王に問いたが教えてもらえなんだ。だが陛下のあの目は脅されているようだった」

「……魔王から直接脅されているのか」

「それとも魔王に繋がっている者から脅されているかですかね~」

「うむ、やはり貴殿を迎え入れるよう誘ったのは正解であった。ヴェンデッタ殿、それからリーベル殿、俺からの依頼だ。どうか共に帝国に潜んでいる魔王の闇を晴らしてくれないがろうか」


 ドレイクの願いに二人は頷いた。


「ああ、俺自身のためにも協力しよう」

「報酬さえ弾んで下さればご協力しますよ♡」


 ドレイクは二人の言葉に再度頭を下げ感謝の意を示した。





今回は短い文章になりました、申し訳ありません。

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