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【連載版】王の猫に転生したっぽいので、とりあえず寝る。  作者: 笛路 @書籍・コミカライズ進行中


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9/16

9:誰か!

 



 気持ちよく寝ていたら、陛下の人に持ち上げられた。

 

『……ふおっ!? 高っ。え、なに?』

「起きたか。今日はなるべく寝室で過ごせ」

『なんでー?』

「返事は?」


 陛下の人にはニャーとしか聞こえてないはずなのに、なんで返事してないって分かったんだろ?

 あれかな、下僕の特殊能力。


『はーい』

「よし」


 頭からお尻まで、大きな手で一撫でされるのってなんだか落ち着く。


『アンコール! アンコールッ!』

「……おとなしくしてろよ?」


 でっかい溜め息をくらったけど、撫でてもらえたので満足。

 二度寝しよっと!




 お昼過ぎくらいになって、陛下の人が戻って来た。


「ルナ、兄姉(きょうだい)たちのところに行くが、お前もついてくるか?」

『いくー!』


 陛下の人の胸に飛び付いて、身体をよじよじ登って肩に座る。出発進行ー! と鳴くと、陛下の人がフフッと笑って頭を撫で撫で。

 うむうむ。もっとかわいがってくれていいんだぞ?


 颯爽と歩く陛下の人に合わせて、服のジャラジャラがジャラジャラいうわけで……ちょっと手を伸ばそうとしたら顔面鷲掴みされた。


「やめろ。落ちるぞ」

『だってジャラジャラがぁぁぁ!』

「……今遊んで体力減らすと、せっかく兄姉に会えるのに、すぐ疲れ果てて寝るぞ?」

『正論パンチ……』


 ぐうの音も出ないとはこのことか。

 正論すぎて、しょんぼりだ。陛下の人の肩に座って、ママンや兄姉が住んでいる厩舎に到着するのを待つことにした。

 ルナちゃんは素直でいい子なので! ……ジャラジャラ…………ジャラ。


「……おい」

『ハッ!』


 猫の本能って、本当に厄介ね。




 直ぐに厩舎に向かうと思っていたのに、なぜかよく分からない塔に来た。そして、塔の見張りっぽい人たちが陛下の人に敬礼してる。

 やっぱり、陛下の人って本当に陛下だったんだね。

 

『てか、どこなのここ』

「イェールハルドを呼べ」

「はいっ」


 イェー? なんかハッピーそうな名前の人を迎えに来たのかな?

 誰だイェーイさん。


 しばらく待っていたら、パッツン銀髪の陛下の人とそっくりな男の人が現れた。あんまりイェーイしてない。どっちかというと、なんか憔悴しきってる?


『イェーイさん、死にそうな顔してるけど?』

「イェールハルド……行くぞ」

「うん、ありがと兄さん」


 兄さん!? 兄さんって言った!? は? いや、確かにそっくりだけども。弟なのか、イェーイさんもとい、イェールハルドさん。言いづらいな。ハルさんでいいか。


「その子、兄さんの番?」

「「えぇっ!?」」


 ハルさんの言葉に対して、沢山のえぇっ!? が聞こえた。

 ツガイとは、なんぞ? と首を捻って陛下の人を見たけれど、無だった。完全なる無な表情。

 そして私は、塔の周辺にいた人たちに、なぜかジーッと見られているっぽいけど、なんで?

 誰か、説明プリーズ!




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― 新着の感想 ―
えっ?そう言う事⁇ 双子兄弟揃って猫派なんですね。可愛い^_^
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