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64 遅れて届いた贈り物

チャールズとの関係が明確になった後、二人の日常は少しずつ変わっていった。

以前よりも自然に笑い合い、以前よりも近くで寄り添えるようになっていた。


かつて傷だらけだった狐獣は安心感を得ると、驚くべき忠犬ぶりと、一切の留保のない信頼を見せた。


彼は琥珀色の瞳をきらきらと輝かせ、大きな尻尾を嬉しそうに揺らしながら子狐柄の巾着袋を差し出した。

「エマさん、これです!

私の全財産です! これからはエマさんに管理をお願いしたいです!」


エマが開けてみると、中には整然と並べられた魔法通貨だけでなく、少額の投資証書や散らばった硬貨も入っていた。

その金額は、エマがこの数年で必死に貯めてきた貯金とほとんど変わらなかった。

温かい感情と責任感が同時に胸に込み上げてきた。

その何の迷いもない信頼が、エマに勇気を与えた。

口座に積み上がった数字を見つめ、彼女はほとんど躊躇することなく、大胆な決断を下した。

「チャールズ、この借りている小さな家を買い取ろう!」


ここを、彼女とチャールズが根を下ろし、風雨をしのぐ家にするのだ。


鍵がエマの手に渡された瞬間、チャールズは彼女を抱きしめ、陽光が降り注ぐ小さな庭を何度もぐるぐると回った。

笑い声が海風に響き渡った。


人生に対するその勇気は仕事にも表れていた。

午後は「契約精神の本質」に関するセミナーだった。

教室に入る前にエマは深呼吸をし、初めて仮面を外して、素顔のまま教室へと足を踏み入れた。


教室は一瞬静まり返ったが、すぐに熱烈な拍手と驚きに満ちた歓声が沸き起こった!

「わあ――!!エマ先生!!!」


「こんなにキラキラした目だったなんて――!!うあ、かわいいーー!」


「やっぱり! 先生、すごく綺麗! 最初から外すべきだったよ!」


活発な男子生徒は口笛を吹きながら、大声で叫んだ。

「エマ先生最高! もっと好きになった!」


詮索も非難もなく、ただ心からの賛美だけが響いた。

生徒たちの無邪気な笑顔と拍手に包まれ、エマは教壇に立って初めて何も隠すことなく、心の底からの笑顔を見せた。


ある平凡な夕暮れ時、エマは仕事を終え、一人で学校の正門へと向かった。

夕日の黄金色の光が、建物の影を長く伸ばしていた。

彼女が門を出ようとしたその時、焦燥感に駆られて歩き回っている人影、ルーカスの姿が目に入った。


ルーカスは以前よりずっと憔悴しているように見えた。

かつては几帳面だった銀髪は少し乱れ、青い瞳にはもはやかつてのような冷たく高慢な輝きはなく、代わりに充血していた。


エマが近づいてくるのを見て、彼は我に返ったかのように、はっと顔を上げた。

そしてすぐにポケットからネックレスを取り出し、エマの前に差し出した。銀色の細いチェーンの下には、柔らかな淡い青色の光を放つ魔法の宝石がぶら下がっていた。

「色彩魔法のネックレスだ。 誕生日プレゼントだよ」


エマはかつて、エミリーがいつもダニエルからプレゼントをもらっているのを羨ましく思い、ルーカスにプレゼントをねだったことがあった。

「ルーカス……私にも……誕生日プレゼントをくれない?

高価なものでなくてもいい……あなたが……手作りのものでも……すごく嬉しいから……」


しかし、ルーカスとの契約を解消するまで、エマはルーカスから一度もプレゼントをもらったことがなかった。

落書きが書かれたカード一枚でさえも。


あれほど欲しかった誕生日プレゼントが、今さらになって彼女の前へ差し出された。

エマは感動するどころか、皮肉に感じられた。

「ルーカス……これはどういう意味?」


ルーカスはエマの冷静な態度に傷ついたようだった。

彼の手はわずかに震え、青い瞳には懇願の色が宿っていた。

「エマ……」

「前に、俺にプレゼントをくれって頼んだじゃないか。ずっと探してたんだ……やっと見つけたよ……この宝石には色を変える魔法がかかっていて、これを身につければ、君の瞳もエミリーと同じように、青くなるんだ」


はっ?!


ルーカスは必死に説明した。エマの信じられないという表情には全く目を向けず、まるでそれが自分の誠意を証明できるかのように。

「やめて……俺を捨てないで……お願いだから……」


「ごめんなさい」

エマはきっぱりと首を横に振った。彼女はもはやルーカスに何の期待も抱いていなかった。


ルーカスは勢いよく顔を上げ、その瞳に傷ついたような色がよぎった。彼は突然一歩踏み出し、エマの手首を掴んだ。

「なぜダメなんだ?!」

彼は低く唸り、その声には悔しさと非難が満ちていた。

「俺たちは十年も一緒にいたんだ!エマ!丸十年だ!」

彼は、その長い年月を盾に、何らかの切っても切れない絆を証明しようとした。

「分かってる……以前、君を無視したのは俺のせいだった! 俺が間違ってたんだ!」

彼は早口で、弁解しようとした。

「君が去った後……俺もエミリーのところへ行った……それが自分の望みだと思っていたんだ……」


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