40 戦闘勃発
その瞬間、戦闘が勃発した。
黒衣の男三人組が、不気味な角度から一斉に襲いかかってきた!
チャールズは身をかわして最初の男の鋭い爪を避け、炎を障壁に変えて二番目の男の投擲武器を阻み、尾刃で三番目の男の胸に焦げ跡を残した。
彼の動きは驚異的な速さだった。
しかし相手は三人いる。
しかも彼らはチャールズのあらゆる技を、まるで熟知しているかのようだった。
数回の攻防の末、彼の体にはいくつかの傷が刻まれ、血の滴が腕を伝って草地に落ちた。
「チャールズ!」
エマは戸口に立ち、爪をドア枠に深く食い込ませていた。
チャールズは一歩も後退せず、鋭い姿勢でエマの前に立ちはだかった。
「下がれ!」
チャールズが激しく唸り声を上げると、炎が渦を巻くように四方へ炸裂した!
三人の黒服の男たちは気流に押され、数歩後退した。
しかし、彼らはすぐに体勢を立て直し、再び包囲網を敷いた。
「047、そんなことする必要はないだろう?」
先頭の黒服の男が冷笑した。
「分かっているだろう?お前は我々の敵ではない。お前が『完全な』力を使う気があるなら別だが」
チャールズの体がわずかに硬直した。
エマはその細かな変化を鋭く捉えた。
「完全な力」?
それは一体何なのか?
「彼の戯言なんて聞かないで!」
エマは大声で叫んだ。
「チャールズ、あなたはもう十分強いわ!『完全な』力なんて必要ない――」
言葉が終わらないうちに、中央の黒衣の男が突然方向を変えた!
彼はもはやチャールズを攻撃せず、まっすぐエマに向かって突進してきた!
「――!」
チャールズの瞳孔が急に縮んだ。
彼の体は意識よりも早く動き出した。
尾の刃を全力で振り下ろしたが、遅すぎた。黒衣の男の鋭い爪は、もう目前まで迫っていた。
エマは無意識に手を上げて顔を覆った――
ブーン――!
銀白色の光が、突然エマの目の前で炸裂した!
黒衣の男は吹き飛ばされ、庭の塀に激しく激突し、塀はその衝撃で粉々に砕けた。
エマは呆然とした。
戦闘で空間魔法を使ったのはこれが初めてだった。
彼女はうつむいて自分の手を見つめた。
指先にはまだ銀白色の光が残っていた。
彼女は先ほど、無意識のうちに微細な空間の裂け目を開き、黒衣の男の攻撃をそらして跳ね返していたのだ。
「エマさん!」
チャールズはすでに彼女の前に駆け寄り、彼女を背後に庇っていた。彼の胸は激しく上下していた。
「大丈夫か?」
エマは首を横に振った。
「大丈夫よ、チャールズ。いつも私の前に立たないで。私も戦えるから」
エマは手を上げ、再び輝き始めた銀色の魔力を彼に見せた。
「それに、私もあなたを守りたいの……」
その言葉に、チャールズは全身を震わせた。
彼はエマを見つめ、そして微笑んだ。
血と殺気に包まれた中で、彼は優しく、そして少し諦めを含んだ笑みを浮かべた。
「エマさん、本当に強いですね」
チャールズは振り返り、瓦礫の中から立ち上がった三人の黒衣の男たちに向き直った。
「聞こえたか? 私の主人が、私を守りたいと言ってくれたんだ」
その声には隠しきれない喜びがにじんでいた。
「だから――」
再び炎が舞い上がったが、今回はオレンジ色の中に、かすかに金色の光が混じっていた。
「これほど素晴らしい主人を、お前たちに髪の一本さえ傷つけさせはしない」
その後の戦いでは、チャールズはもはや受動的な防御に徹することはなかった。
そしてエマは、彼が防ぎきれない場所を的確に見極めて、黒衣の男たちの攻撃を跳ね返した。
三人の黒服の男たちは次第に劣勢に立たされていった。
「撤退!」
先頭の黒衣の男がついに撤退の命令を下した。
三人は幽霊のように夜の闇の中に消え去り、ただ一言を残した。
「047、お前は逃げられない。次は……三人だけじゃないぞ」
夜風が、荒れ果てた庭を嗚咽するように吹き抜けた。
塀は砕け、花壇の花は踏み荒らされて散乱していた。
チャールズはゆっくりと振り返った。
彼の服にはいくつもの裂け目が走り、顔にも新たな傷が一つ加わっていた。
しかし、彼がエマを見つめる眼差しは相変わらず優しいものだった。
「エマさん……ご覧の通り……チャールズは厄介者です。あなたは――」
エマは彼が言い終わるのを待たず、一歩近づき、手を伸ばした。
そして、彼の顔にできた新しい傷にそっと触れた。
「痛い?」
「……痛くないです」
「嘘つき」
エマの目頭が赤くなった。
「こんなに血を出しているのに……痛くないわけがない……もし私がもう少し強くなれたら……」
彼女の空間術は不安定で、先の戦いには完璧に跳ね返せる攻撃は3分の1にも満たなかった。
チャールズは呆気にとられた。
彼は、彼女が「あいつらは誰?」と聞くと思っていた。
「シャドウ・ファングって何なの?」と聞くと思っていた。
「以前、一体どんなことを経験したの?」と聞くと思っていた。
しかし、彼女はそうしなかった。
彼女はただ、痛いかどうかだけを尋ね、そして自分を責める。
「エマさん……」
チャールズの声は少しかすれていた。
「あなたって本当に……僕なんて、あなたにふさわしくない……」
エマはつま先立ちになり、彼の傷をすべて避けて、そっと彼を抱きしめた。
「そんな馬鹿なことを言わないで、家の中に入りましょう」
と彼女は言った。
「私が手当てしてあげるから」
「……うん」
チャールズは、海風の香りが漂う彼女の髪に顔を埋めた。
その声はこもったように聞こえたが、ほんの少し鼻にかかった響きがあった。
「エマさん……僕は本当にあなたのことが大好きです」




