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負けず嫌いな優等生のVRMMO  作者: ふぐちゃ
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18/21

世界黙示録

僕は滝本直輝 高校一年生15才 今僕がやっていることはNLGというゲームの中で新たな町について調べているところだ。

さっきまでマラビラス森林でレッドウルフを狩っていたんだが、急に運営からのアナウンスで新たな町が発見されたと流れてきた。

これはおもしろくなってきた、と思ってレッドウルフのことは後にして一旦町に戻って新たな町について調べてみることにした。


まずはこの世界の世界地図がどこかに無いか探すことにした。僕はこの町のことも全く知らない訳だから露店商の人に聞いてみた。


「すみません、少しいいですか?」


「おう!どうした?」


おじさんはいい笑顔でそう聞き返してきた。


「この世界の世界地図ってどこに行けば見れますか?」


「世界地図?そんなの無いよ」


「え!?無いんですか?」


僕は思わずそう声を荒げてしまった。


「あったりめぇだろ、世界の地図なんて一体誰が書けるんだ?ただこの世界のことを知りたいなら図書館に行ってみるとどうだ?」


「図書館ですか、その図書館はどこにあるんでしょうか?」


「図書館ならこっから北にずぅっと歩いて行って大通りを右に曲がってまたずぅっと進んだら右の方にあるぞ」


「ありがとうございます!行ってみます!」


「おう!良いってことよ!」












僕は図書館の場所を教えてもらうとすぐに図書館に向かった。

北に200mぐらい歩いて行くと大通りに出た


「ここを右に曲がってと」


大通りをすぐ右に曲がって右の建物を気にしながら歩いて行くと大きな神殿みたいな雰囲気の建物があった。両開きの扉の上にマオボヌ図書館と書かれていた。


「大きな図書館だなぁ」


早速中に入ってみることにした。

中は意外とどこにでもあるような感じだったがとにかく広かった。

とりあえず、どんな本があるのかザッと見てみようか。

歩きながら本のタイトルを見ていると縁や表紙がボロボロになった古い本から新刊のようにキレイな本まで色々とあった。


「こういうのってボロボロな本ほど凄い内容のものとかあるんだろうねー 誰も読んでなさそうな本とか見てみようかな」


そう言うと僕は本棚の隅にあった{空洞の心}という表紙がボロボロになり埃の被った本を手にとった。

表紙をめくってみると


「ん?{世界黙示録}?別の本が入ってる」


{世界黙示録}と書かれた本が入っていた。その本は多少の染みがついてはいるもののそれ以外はキレイな状態だった。


「これはいきなり当たりを引いちゃったかな?」


そうして直輝は当たりかもしれない本に没頭するのだった。














「……」


書かれていた内容は、最初はこの世界の歴史だった。


この本によるとこの世界をつくったのはアルトシュバイザーという神らしい。杉浦賢司じゃないんだそういう設定なのかな?


神は大地を創り海を創りそして生命を誕生させた。これが今から9672年前らしい。本が書かれたのが607年前みたいで、なぜ607年前だと分かったのかは後から話すとして、とにかく今は神がこの世界を創ってから10279年ということになる。

現実世界の地球は約46億年前に誕生したらしいからそれと比べると短いのかな?でも約10000年以上前ってだけでも十分凄いんだけど。


生命が誕生してから人類はどんどん発展していったみたい。

時には人類を滅亡に追いやるような天災や人間同士の争いなど数多くの出来事があったみたいだけどなんとか人類は生存してきたらしい。


その中で天災が起きた際に生命が滅亡寸前になってしまったことがあってそれを見た神は星の制御と生命に力を授けた。

その力が魔法だ。


授けた力があらゆる形に変化すると共に力に引っ張られるように生命も変化していった。そうして変化した結果モンスターが生まれた。


神が星の制御を行った時は天災が無くなり星に平穏が訪れた。しかし生命に授けた力が変化するのと同じく星にも少しずつ変化が見られた、そうして徐々に星が変化することによってダンジョンが出現した。

ダンジョンが出現した当初、ダンジョンの中から人類を強化する宝具や財宝が手に入ったことから神の化身と崇められていたそうだ。


だが、ダンジョンはそう甘くなかった。最初に出現したダンジョンはモンスターも何もなくただの搭だったのだが、神が人類に財宝を与えんとするかのようにダンジョンが変異し番人が顕れダンジョン内は地獄と化した。


変異したダンジョンは恐ろしく、番人は何人よりも強すぎた。人類がどれだけの数を送り込もうと、その変異したダンジョンに対応できずほとんどの人間が生き絶え、残った人間達で進もうとしても番人が顕れ慈悲もなく殲滅させられた。


それでも人間達は挑戦し続けた。何故、人がダンジョンを攻略しようとするのか?

それはダンジョンで手に入った財宝や宝具には唯一無二の価値があるからだ。それを手に入れれば他国よりも強くなれる。そう考えた国々はダンジョンに挑み続けた。


全く攻略できず半ば諦めかけていたその時、ダンジョンが遂に攻略された。


攻略されたダンジョンからは財宝と宝具が産出された。それを取り合う争いが起き、宝具を手に入れた国は絶対的な力を持った。


宝具を使い次々にダンジョンが攻略され、さらに財宝や宝具が世界に蔓延し、世界を潤し、混沌へと誘った。


これらの出来事が607年前から現在にかけてのことらしい。


これも一応宝具のようで、現在の年、時間、そして事象を常に記録し続けている。




この本を全て読み終わって閉じた際に{世界黙示録}が光り、自分の左目が発光した。

そして、本が手元から消失し、脳内に本の内容全てが流れ込んできた。

そこでようやく、この本は宝具なのではないか?と勘づいた。

そう思った時に、また脳内にこの本は宝具だという何か得体の知れないものからの肯定があった。

きっとこの本からだと思う。


本を手に取り出せないか?と思った時、突然何もない空間から手元に顕れた。


僕はこれで宝具なんだと確信した。


「これ、結構ヤバイ代物なんじゃない?…はは」





そう思うと僕の背中に冷たい汗が流れた。



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