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負けず嫌いな優等生のVRMMO  作者: ふぐちゃ
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魔法習得

首を切り落とされたレッドウルフは緑の光に包まれて消えていった。


「これで500匹目か、弱いとはいえこの数は流石に骨が折れるな」


一と別れてからひたすらにレッドウルフを狩り続けていた零は刀を鞘に納めながらそう呟いた。


「さて、火の玉魔法は使えるようになったか?」


零は【夜目】スキルを手に入れてから今までの倍以上の速度でレッドウルフを狩っていたから500匹まで時間はそこまでかからなかった。


ステータスを見てみると【夜目】スキルの隣に【火玉】と表示されていた。


「よっし!ようやく手に入れられたぞ!1000匹は討伐しないといけないと思っていたが半分で済んで助かった。」


200匹で【夜目】500匹で【火玉】か何か法則でもあるのか?まぁ、他のモンスターを倒していくうちにわかるか。早速使ってみるか。



「ファイアーボール」


右手を前にかざしてそう言ってみた。

だが何も起きない。

オートラス草原で魔法使いがファイアーボールと言っていたからそうしてみたんだが、言葉足らずだったか?あの魔法使いは確か


「俺の必殺ファイアーボールを喰らいやがれ!」


魔法使いが言っていた通りに言ってみたんだがダメか。

となると、魔法使いが持っていたあの棒がいるのかもしれない。

刀ではできないだろうか?

そう考えた俺は刀を前に突き出した。


「俺の必殺ファイアーボールを喰らいやがれ!」


しかし、何も起きなかった。こんなにも恥ずかしい中二病発言をしたのにとんだ辱しめを受けた別に周りには誰も居ないんだが

これでもダメならスキル通り火玉と言ってみるか


「火玉」


右手を前にかざし、そう声を発した。

が、何も起きない。

これも違うか。

確かに技名を言っただけで発動するなんてぬるすぎる。このゲームのこの世界は現実と区別がつかないほどリアルだ。そんな世界で技名を言えば魔法が撃てるなんてことは考えづらい。


魔法に必要なものといえば魔力だ。これはどのゲームでも共通して言える。

つまりこの魔力というのを意識すればいいのではないだろうか?


「体の中に意識を集中させてみるか」


俺は目を閉じ体の中辺りに意識を集中させてみた。


「火玉!」


ちょうど心臓がある辺りから前にかざした右手に何か暖かいものが流れていく感覚があった。


そして

右手から火の玉が飛び出した。


「おぉ!出たぞ!もう一回試してみるか」


もう一度俺は意識を体の中に集中させてみた。


「火玉」


そう発すると同時に心臓辺りからまた暖かいものが右手に流れていく感覚があった。


そして先程と同様火の玉が飛び出した。


「これでついに俺も魔法が使えるようになった、だが威力が弱いなレッドウルフや魔法使いのファイアーボールはそこそこのスピードがあったのに」


やはり魔法使いが持っていた棒か?それとも俺が魔法使いではないからか?俺の魔力が弱いからか?

そもそも火玉と言わなければならないのか?言ってしまうと敵に次の攻撃がバレてしまう。


「とにかく色々と試してみるしかなさそうだな。」


謎はさらに深まるばかりだが今後の為にも色々と試して何ができて何ができないのか分かっておいた方がいいだろう。









色々と試してみた結果

まず火玉と言う必要が無いことが分かった。魔力が心臓から右手に流れるのを感じつつ頭で火玉を出すイメージをしてみると出すことができた。


次に魔力の消費量だが、これはどうやら自分がどれだけ大きい火の玉を出したいかイメージしたぶんだけ、火の玉も大きくなったり小さくなったりし、消費量も変わった。大きいだけ消費した。


俺は魔力を100しか持っていなかったしバスケットボールぐらいの大きさしか出せなかった。


蝋燭の火程度の大きさで魔力を1消費するらしい。


そしてこの魔力の回復だが10秒で1回復するようだ。全回復させるのに約17分かかることがわかった。


次に火の玉を出す箇所だが、自分の体であればどこからでも出せるようだ。只、そこから出そうと意識をしなければならないみたいなので、かなり練習をしなければ戦闘中に動きながらというのは難しそうだ。

体以外で自分が触れているものから出せないか木や刀を使ってやってみたが無理だった。魔力が通らないとかそういった問題なのかもしれない。


次に魔力は全て使い切ると次に全回復した時に1増えるようだ。

これは一度全回復をしなければ増えないらしく1回復して使っても99回復して使ってもダメなようだ。

だから全回復してから今も魔法を撃っている。


少しでも魔力を増やすためだ。



以上が俺の成果だ。


魔法を簡単に使うのはなかなか厳しいみたいだ

もっと俺の魔力が多ければ強い魔法を撃てるんだがたった100ぐらいではウルフを1匹倒すのが精一杯だ。


「火玉を習得できたのは嬉しいがこの威力では戦闘には使えないな、斬った方が断然速い。まぁ対人戦で不意をつくには有効か?」


何はともあれ目標は達成できたし、魔法は自分が想像していた以上に融通は利くみたいだ。


「さて、こうなったら熊の魔法も使えるようになりたいな。あの強力な風を引き起こす魔法が」


そういえばポーションがあるんだし、魔力ポーションもあるかもしれないな。

それよりもまずは熊を狩りまくって魔法を習得するか。


俺が強くなるために。







こうして零はまたマラビラス森林で暴れまわるのだった。

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