NLGでの二人2
零→れい
一→はじめ
零と一は町を東に抜けマラビラス森林に入った。
マラビラス森林の方にもチラホラとプレイヤーの姿が見えた。
オートラス草原に比べると比較的に人が少ない。
レッドウルフがいるからだろう。レッドウルフはウルフの上位種にあたる。突進の速さから攻撃手段まで全く違う、ウルフに苦戦する人たちには酷な相手だろう。
「そういえばボスってどんな相手だったの?」
「詳しく話してなかったか?」
「爪が大きいことぐらいは知ってるけどどんな攻撃とかは聞いてない」
「なら、説明するぞ。端的に言うとボスは大きな熊だ。それで攻撃は突進と爪の斬撃みたいなのを飛ばしてくる。それ以外は経験してないから分からない。」
「ほうほう、なんとなく分かったけど、ほんとにゲームみたいなモンスターだね斬撃飛ばしてくるなんて」
「まぁな、アレを喰らったらアウトだ。それ以外の攻撃も威力が高いから喰らうのはNGだ」
「りょーかい!」
「噂をすれば……というやつか」
マラビラスベアーの話をしているとその話の主役であるマラビラスベアーが二人の前に現れた。
「ホントにでかい熊だね、ハハ……」
「俺が弱らせるから一は仕留めてくれ」
「おっけー!」
「来るぞ!」
そう、一に警告を促すとマラビラスベアーが二人に向かって突進してきた。
相変わらず人間をエサとしか見てないようでその口元から涎が垂れていた。
突進を躱すと零は熊の横腹を斬りつけた。
(今度はちゃんと斬れるんだな。ステータスが上がったお蔭か。)
熊はエサだと思っていた零から攻撃を受けてプライドが傷つけられたのか分からないが怒りを露にした。
零はそんな熊のことはお構いなしにとにかく斬りつけた。
熊の体に傷が増えていく。どうやらスピードでも零の方が上回っていたらしい。
熊がこのままではダメだと思ったのか、後ろに飛び退いた。
そして二人から離れた場所から両手の鉤爪クロスさせるように上から振りかざした。
「まずい!避けろ!」
零のその言葉を聞いた一は熊が鉤爪を振りかざしたと同時に横に大きく回避した。
暴風が吹き荒れ一の後ろにあった大木を鉤爪型の風が切り刻んだ。切り刻まれた大木はそこを支点として前に倒れた。
(どういうことだ?)
「一!そろそろ熊を仕留めるぞ!」
「わかった!」
俺はそう言うと熊に向かって疾駆し熊を斬りつけた。
「やれ!」
俺が指示を出すと一が握っていた矢が熊の脳天に突き刺さった。
そして熊はその攻撃が致命傷となり絶命した。
「やったな。一」
「あぁ!やったね!」
「あれ?アナウンスが流れないね」
「あぁ。だがこれで確定だな。一度討伐されたボスは報酬が貰えない。初めに討伐した人しか報酬は貰えないってことが」
「零だけズルいよ。僕も5万欲しかったのに」
「それよりステータスはどうなってる?」
「ちょっと待ってね。」
二人はステータスボードを確認した。すると
「ぇっ!!」
「どうした?」
「Lv31になってた!グレーダーウルフを倒した時はLv23だったのに!」
「ふむ。初めてマラビラスベアーを討伐したからじゃないか?それか止めを指したからか」
「そうかな?何も説明がないから分からないや。それで?零は?」
「俺はLv40だ」
「おぉ!凄いね!絶対零がトップでしょ」
「まだサービス開始から2日しか経ってないからなんとも言えないけどな」
「2日でLv40なんて誰も居ないと思うよ」
「そこのドロップアイテムを収納したいんだが、どうやら俺は収納できないみたいだ。」
「もしかして僕が止めを指したからかな?」
「止めを指した奴がドロップアイテムを貰えるなんてこと他のゲームでもよくあることだしその可能性はある」
一がドロップアイテムを収納した。
「このアイテムどうしようか?」
「今回、俺は収納できなかったから一が持っておいて何かに使うときが来たら勝手に使えばいい」
「零がそう言うなら分かった。これは貰っておくよ」
「ここからは別行動で、俺はレッドウルフを狩る」
「じゃあ僕もレッドウルフ狩るよ」
「今日はこれでお別れだ。」
「また明日ね!」
そうして二人は別れた。
前から思ってたのですが、一→はじめ って名前、棒線と見分けがつかないですね。見づらくてすみません。ホントにOrz




