↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負けず嫌いな優等生のVRMMO  作者: ふぐちゃ
PR
13/21

NLGでの二人

零→れい

一→はじめ

蓮弥と直輝は学校が終わるとすぐに帰路についた。


「蓮弥、今日はどうする?」


「そうだな、帰ったらすぐにインするつもりだ」


「おっけー、じゃあ僕も帰ったらすぐにインするよ」


「色々と話したいことがあるからなこの帰り道だと話しきれない」


「蓮弥が僕に話したいこと?それって愛の告白とか?」


「殴るぞ」


「ごめんって冗談だよ冗談」


「冗談は顔だけにしとけよ」


「うわっひどい」


そんな雑談をしているうちに蓮弥は家に着いた。


「じゃあ、マラビラスに行く門の所に集合で」


「りょーかい!」


家に着いた時刻は16時を少しまわったぐらいだった。






サービス開始2日目だったので相変わらず町はプレイヤーで賑わっていた。



「お待たせ、零!」


「来たか」


「それで?話したいことって?」


「一はもう自分のステータスを見たか?」


「いや、まだだけど」


「だったらステータスを見てみろ」


「うん」


俺がそう指図すると一はステータスを開いた。

一は唖然としていた。





名前【一】Lv22


職業【町人】【狩人】


------------------------------------


体力:2200


魔力:100


攻撃力:44


防御力:44


敏捷力:44




スキル なし


------------------------------------




「え?Lv22?」


「なるほど一は、Lv22か」


「てか、すごいステータス上がってるんだけど!零も?」


「あぁ、俺はLv38だ」


「Lv38ぃ!?」


「あぁ。」


「僕と16も違う……」


「少し、見せてくれ」


「わ、わかった。」


一のステータスボードを見た俺は少し思案した。


「ステータスはLvの2倍になってるな。それに魔力も変わらず、スキルもなし……」


「そういえば最初のステータスって全ての人が同じなのかな?」


「それは同じなんじゃないか?最初は同じにしていないと不公平だからな」


「まぁそうだね」


「そろそろ俺はレッドウルフ1000匹討伐に行くが、一はどうする?」


「僕も行こうかな」


「そうか」


「今日中に討伐するつもり?大変だよ?」」


「確かに大変だ。それでも魔法を習得できるのなら安いもんだ」


「まぁね、1000匹討伐なんてまだ誰もしないだろうし、独占間違いなしだね!」


「あぁ、少しでも速く他の人たちより強くならなければ【01】じゃないだろ?」


「ふふ、そうだね。このゲームでも最強の座は僕たち【01】がとらないとね。」



【01】とは蓮弥と直輝が中学2年の時に突如現れたゲームのクラン名で、MMOfpsやMMORPGのトップの座に約1年半君臨していた。

当時は突如現れた【01】がそれら全てのゲームのトップになった為、ハッキングやチートじゃないのかと疑われた。運営側に抗議のメールが殺到した。

だが、それらのゲームの運営がハッキングやチート行為は行われていないと断言した。それによって、プレイヤー達に絶望を与えたのだ。

【01】の王座君臨による精神的ショックでゲームを引退していった上位プレイヤーも数多く存在した。逆に、【01】をなんとしてでもその王座から引きずり下ろそうと対抗したクランも存在した。

しかし、そのクランたちも何もできずに散っていった。

対抗したクランメンバーが口々に発言した。

「【01】に勝てるクランなんてあるわけがない」

「【01】に勝てるのは【01】だけだ」

「【01】あるところに神ゲーあり。【01】あるところにクソゲーあり」

といった迷言や

「【01】マジで神」

「【01】様!」


など崇拝する者まで、出てきた。


さらに【01】が他のプレイヤーとの差を感じさせたのが、そのクラン構成メンバーが2人だということだ。

今まで、トップを走ってきたクランですら構成メンバー50人は居た。

たった2人で王座に君臨するなんて一体誰ができようか?誰が想像できようか?

まさに、それは神のみぞ……と言ったところだ。


【01】は決してオフライン大会には出場しなかった。それもありチート疑惑はやはり消えることは無かった。

オフライン大会でなければ他のクランは優勝することができなかった。


そんなチーターや神などと言われた【01】の2人は今、ここにいる蓮弥と直輝である。


零と一

0と1

【01】



「あと、試したいことがある。」


「なに?」


「グレーダーウルフを討伐した時に同じぶんだけ報酬を貰えただろ?」


「うん、2万でしょ?」


「あれの基準が知りたい。例えば戦闘に関わった全ての人が報酬を貰えるのか?

それともダメージを最も与えた人なのか?

とかを調べたい。」


「なるほどね、僕たちは二人とも報酬が貰えたから戦闘に関わった人が報酬を得られるってのが一番可能性があるね」


「あとは、既に討伐したボスでも報酬が貰えるのか?だな。たぶんこれは貰えないだろうな。」


「貰えたら稼ぎまくりだからね」


「まずはグレーダーウルフで試してみるか」


「おっけー」


これからの行動方針が決まった二人はオートラス草原に向かうのだった。







「ぇ!?」


門を少し出た辺りからオートラス草原を眺めると

そこは人で溢れ返っていた。


「全員ボス討伐報酬目当てだろうな」


「それにしても多いね、多すぎて草原が全く見えないよ」





「うわぁ!!!」


二人で会話をしているとそんな声が聞こえてきた。

声のした方に目を向けるとそこにはウルフと戦っている剣と盾を持った騎士風のおじさんが居た。


「コイツ強くねぇか?」


仲間らしい後ろの二人にそんな声をかけていた。


「ハハハ、お前の動きが遅いからだよ!」


「俺と交代だ。どけ!」


「あ、あぁわかった」


後ろに控えていた魔法使いらしきおじさんと騎士風のおじさんが交代してウルフと戦うらしい。

魔法使いの戦い方には興味がある。

どんな魔法を使うのか、だとか、詠唱は必要なのかなど、とにかく色々と知りたいことがあるからな。


「俺の必殺ファイアーボールを喰らいやがれ!」


魔法使いの男がそう言いながら右手に持っていた折りたたみ傘程度の棒をウルフに向けた。

するとその棒から火の玉がウルフに向けて飛んでいった。

技名はファイアーボールなのか?


ウルフはそのファイアーボールを横に避けた。


「なんだとっ!?俺のファイアーボールを避けただと!?」


ファイアーボールの速さはだいたい60㎞の速度だった。

ウルフは魔法使いの攻撃を躱した後、魔法使いに飛びかかった。


「うおっ!なんだよ!いてぇ!誰か助けてくれ!」


「おい、大丈夫か!うぉぉぉこの犬野郎俺のダチに何しやがんだ!」


「まってろ!今ソイツをぶっ殺してやる」


魔法使いの加勢に入った仲間の二人がウルフに向けて攻撃をした。

なんとかウルフ一匹を討伐できたようだ。

俺はそれを見届けると直輝と共にオートラス草原の奥、森林地帯に歩みを進めた。





「さっきのおじさんたちウルフ一匹に相当苦労していたね」


「戦闘経験が無い一般人だとあんな感じになるんだろうな」


「僕も戦闘経験は無いんだけどね」


「ん?そうだったのか。どうりで初めてウルフに襲われた時に腰を抜かしてた訳だ」


「そ、それは言わない約束だよ~」


戦闘経験が無い、ましてや剣や盾といった武器すらも持ったことがない人がほとんどだろう。

戦闘経験と呼べるかも怪しいが、戦闘経験があるとすれば喧嘩の殴り合いや剣道などのスポーツぐらいだろう。




「そろそろグレーダーウルフが居た場所に着く頃だな」


「うん、そうだね。でも、グレーダーウルフ居るのかな?リポップに一週間とか、もう二度と現れないかもしれないよね」


「その時はその時だ。だがグレーダーウルフがいなくなると他のプレイヤーがレベル上げに苦労することになるから居るんじゃないか?」


まぁウルフ一匹に苦戦する一般人がグレーダーウルフを倒せるとは思わないけどな。


しばらくして目的地に着くとそこには16匹のウルフが居た。

俺と一はその中でも普通のウルフよりも遥かに大きなウルフを見据えた。


「居たね。」


「あぁ」


「で?どうする?」


「一は1発だけ胴体に命中させてくれ後は俺が倒す。取り巻きは一に任せる。」


「了解!」


そう俺が指示を出すと、一は弓を握りそして矢を放った。その放たれた矢は取り巻きウルフ3匹を絶命に追いやった。


その後も、同じように3匹ずつ屠っていった。

攻撃されたウルフは俺が何も動いていないのを見てコイツなら殺れると思ったのか俺に襲いかかってきた。


だが、その襲いかかってきたウルフたちは俺の後ろに弓を構えている狩人に狩られていった。



そうして取り巻きウルフたちは全滅した。


「ふぅ終わったよ」


「前よりも速いな射るの」


「うん、たぶんステータスが上がったからだと思う」



「さて、それじゃ先に1発だけ胴体に当ててくれ」


「おっけー」


軽く返事をした一はグレーダーウルフに向けて矢を放った。

グレーダーウルフは一の矢を躱そうとしたが間に合わず、矢はしっかりと胴体に命中していた。


それを見た零はグレーダーウルフのもとへ疾駆し、刀を一閃し首を切り落とした。


首を切り落とされたグレーダーウルフは絶命し、緑色に発光し消滅していった。


そして、そこに残ったのは大きな毛皮と牙だった。


「ん?」



前回はグレーダーウルフの消滅とほぼ同時にボス討伐アナウンスが流れたのだが今回はいくら待ってもアナウンスは流れなかった。


「なるほどな」


「アナウンスされないね」



アナウンスが流れないということは、一回討伐した人の報酬乱獲はできないということか

それかボス討伐報酬はプレイヤー共通1回だけかということだな。

それが知れただけでも十分な報酬だ。

とにかくこれからはどんどん次のボスモンスターを討伐しなければ報酬は得られないということだな。


「一、ステータスはどうなっている?」


「Lv23に上がってる!。零は?」


「俺は変わらずLv38だ」


「ボス倒したのに上がってないの変だね」


「憶測だが、Lvが上がるに連れて次のLvアップのために獲得しなければならない経験値も増えるんだろう。」


「ステータスの方は体力が2300で後は魔力以外46になってる」


「ふむ、だいたい絞れてきたな。」


「これからはどうする?」


「今日はレッドウルフと、マラビラスのボスを討伐する予定だ。初めに二人でボスを討伐したいと思っている。前よりもレベルが上がっているから簡単に倒せるだろう」


「おっけー」


こうして二人はマラビラス森林に向かった。

オートラス草原はまだまだ大勢のプレイヤーで溢れていた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。