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夢と現

もし若返りの薬があるならば

私はすぐさま手に入れる

一粒一瓶一包

きっとそれでは足りぬだろう


はるか彼方のあの国へ

前人未踏の秘境の地へ

心あたたまるあの場所へ

行くにはどれだけ要るだろう


使い切れない金を得て

美味しいものを毎日食べて

家も車も別荘も

買うにはどれだけ要るだろう


家族と暮らし

親友を見つけ

死ぬまで一緒の最愛の人

あうにはどれだけ要るだろう


最愛の人——————。


想いを告げて

君の手をとり

二人ほほ笑んで

いるにはどれだけ要るだろう


夢を見ていたい

でも君は(うつつ)の存在

手をとりたかった私の手は

手をとれなかった私の手


一年一日一瞬間

その想い出は夢じゃない

もし若返りの薬があるならば

想い出は夢にぬりつぶされる


(うつつ)に少しの想い出か

想い出忘れて夢見るか

どちらが私の幸せだろう

答えは

手の届かない君の奥

私が歳をとって書いた設定です。

大事な想い出の保管場所を、妄想で圧迫してはいませんか。

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