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涙
小四の頃、毎日泣いた覚えがある
勉強ができず、母に叱られ
毎日毎日泣いていた
しかしその辛味を知ったから
中学は自力で駆け抜けた
司書の先生に会える最後の日、静かに涙を落とした
告げたのは、さよならじゃなくてまたあいましょう
涙をためた目で、お互い何度も振り返った
酸っぱい水を飲み込んだから
私は図書館を愛せた
中二で恋したあの子には、決して涙を見せなかった
突然口をきいてくれなくなった
あの男の言葉で、目に夜明けはこなかった
恨み憎み悔しんだけど、涙を流せば負けだと思った
泣いて苦味が沁みていたなら
今頃悩まずにすんだろうに
苦労の涙は糧になり
良い出会いとは涙で別れる
涙は、立ち向かい方を教えてくれて
苦味にもがいた心身を
開いた道へと踏み込ませてゆく
病気やもめごとのように
泣いても変わらないことはあるけれど
辛苦悔恨に塞がれたときには
涙の味を知るといい




