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マリアージュ

 コーヒーを飲むようになって気付いた、相性の良い食べ物がある。

 それは、チーズケーキとチョコレートだ。


 チョコレートと合わせてみた日の衝撃を、今でも覚えている。

 当時の私は甘い物をかなり制限しており、まあこの辺りは実は持病にも関係しているのだが、あの日は久し振りにチョコレートを買った。冬のある日だった。

 ちなみにその時淹れたのは、ドリップコーヒーだ。


 まずはコーヒーを一口飲んで、それからチョコレートを一粒含んだ。口内に残ったコーヒーの熱が、チョコレートがより早くほどけるのを手伝った。

 その瞬間に、あまりの相性の良さに目をしばたたかせてしまった。

 こんなにも美味しい組み合わせが、この世の中には存在するのか、と。それまで知らずに生きていたことがもったいなく感じられたほどだ。


 チーズケーキとの相性も、同じような状況で気付いた。

 一時期の趣味がチーズケーキを焼くことで、そして実は私は長い間、ケーキと共に何かを飲む、ということをしていなかった。ケーキはケーキだけで完結してしまえる人間だったのだ。

 焼き上がって冷やしたチーズケーキを切り分けて、ついでにコーヒーも飲もう、と思い立ったのがきっかけだった。

 まったりこっくりしたベイクドチーズケーキを一口食べて、その幸せな味わいにうっとりしてからコーヒーを飲んだ。そしてここで衝撃が走るわけである。

 濃厚なチーズケーキの味わいをすっと切り替えるような、コーヒーの苦み。それでいて喧嘩をしない。寧ろ再びチーズケーキが恋しくなって、次はコーヒーが欲しくなる。うっかりエンドレスだ。

 こうして、この組み合わせは私の中で定番となった。どちらかが欠けると完成しない、と思うほどに。


 餡子のお菓子にもコーヒーは合う。

 最近はゆったりとしたコーヒータイムを過ごせてはいないけれど、思い浮かべるだけで幸せな気分になる。近いうちにゆっくりと時間を作りたいものだ。

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