なろうに投稿してみようと思うの2『悪役令嬢もの【悪役令嬢の私、正ヒロインも転生者だと気づいたので原作ネタバレ冊子を全校配布したら、モブたちが自分の死亡フラグを回避しはじめました】』
ナオ
「で、次は悪役令嬢ものを書くの?」
ミオ
「うん」
ナオ
「婚約破棄されるやつ?」
ミオ
「そう。悪役令嬢が、王子と正ヒロインに断罪されるの」
ナオ
「あー、定番だね」
ミオ
「でも、その悪役令嬢も転生者」
ナオ
「まあ、それもあるね。原作知識で破滅を回避するやつ」
ミオ
「そして正ヒロインも転生者」
ナオ
「お、知識チート同士のバトルだ」
ミオ
「そう。悪役令嬢は思うの。『この女、原作を知っている』」
ナオ
「うんうん」
ミオ
「正ヒロインも思うの。『この女、原作を知っている』」
ナオ
「バチバチだね」
ミオ
「だから悪役令嬢は、原作の内容を学園中に配る」
ナオ
「なんで!?」
ミオ
「情報格差をなくすために」
ナオ
「急に社会派!」
ミオ
「タイトルは、『断罪イベント完全攻略本』」
ナオ
「攻略本を配るな!」
ミオ
「第一章、正ヒロインが泣いたら王子の知能が下がります」
ナオ
「そんな仕様なの!?」
ミオ
「第二章、階段イベントではモブ令嬢Aが落とされます」
ナオ
「モブ令嬢Aに教えてあげて!」
ミオ
「教える」
ナオ
「教えるんだ」
ミオ
「だから当日、モブ令嬢Aは階段を使わない」
ナオ
「賢い!」
ミオ
「代わりに王子が落ちる」
ナオ
「なんで!?」
ミオ
「王子は攻略本を読んでないから」
ナオ
「読ませてあげて!?」
ミオ
「第三章、庭園でハンカチを落とすと、王子との好感度イベントが発生します」
ナオ
「あー、ありそう」
ミオ
「だからモブたちは、正ヒロインがハンカチを落とした瞬間、全員で踏む」
ナオ
「絵面が最悪!」
ミオ
「正ヒロインが言うの。『あっ、ハンカチが……』」
ナオ
「うん」
ミオ
「モブたちが言うの。『その展開、もう知ってます』」
ナオ
「世界がメタ対策してる!」
ミオ
「正ヒロインは焦るの。イベントが発生しないから」
ナオ
「まあ、全部ネタバレされてるもんね」
ミオ
「そこで泣く」
ナオ
「ヒロイン補正!」
ミオ
「でも攻略本に書いてある」
ナオ
「何が?」
ミオ
「正ヒロインが泣いたら、目を合わせてはいけません」
ナオ
「呪物扱い!」
ミオ
「モブたちは全員、目を逸らす」
ナオ
「強い!」
ミオ
「王子だけ見る」
ナオ
「見ちゃった!」
ミオ
「知能が下がる」
ナオ
「だから読ませてあげてって!」
ミオ
「そして断罪イベント当日」
ナオ
「ついに来た」
ミオ
「王子が言うの。『悪役令嬢ミオーナ、貴様の罪は明らかだ!』」
ナオ
「ミオーナ」
ミオ
「でも会場の全員が攻略本を持ってる」
ナオ
「受験会場みたいになってる!」
ミオ
「王子が言うの。『貴様は正ヒロインを階段から突き落とし――』」
ナオ
「うん」
ミオ
「モブ令嬢Aが手を挙げる。『その日、階段を使ってません』」
ナオ
「証人が強い!」
ミオ
「王子が言うの。『では、庭園でハンカチを――』」
ナオ
「うん」
ミオ
「モブたちが言う。『全員で踏みました』」
ナオ
「自白の方向がおかしい!」
ミオ
「王子が混乱する」
ナオ
「そりゃするよ」
ミオ
「正ヒロインも混乱する」
ナオ
「そりゃするよ」
ミオ
「悪役令嬢だけが静かに言うの。『原作知識は、独占しているから価値があるのです』」
ナオ
「急にかっこいい!」
ミオ
「『ならば私は、それを公共財にします』」
ナオ
「悪役令嬢がオープンソース思想!」
ミオ
「そしてモブたちは、自分たちの死亡フラグを回避しはじめる」
ナオ
「タイトル回収!」
ミオ
「第一部完」
ナオ
「王子は?」
ミオ
「まだ攻略本を読んでない」
ナオ
「読め!!」
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こちらもツッコミ多めです。




