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星の下  作者: 路傍の石
14/21

夕焼けの飛行船 3

「その子、可愛いの!?」


工藤さんがまるで自分のことのように嬉しそうな顔をした。


「まぁ……タイプかもしれない」


そう言いながら自分でも顔が真っ赤になっているのを感じた。


「いーなー! 久しぶりに来たと思ったら恋の悩みとは……恐れ入りました」

「茶化さないでくださいよ、本気なんだから……」


工藤さんはそれを聞くと更に楽しそうに頬まで赤くした。


「田辺君、さらっと言うじゃない。そうね~どうしようか……」

「工藤さんは変わりませんね。あの頃と」


工藤さんは驚いて目を丸くした。


「人間そう簡単には変わらないのよ。田辺君が未だに敬語を使っているようにね」


僕はハッとしたが、これから敬語を辞めようとは思わなかった。

工藤さんとはこの距離感が良い。

きっとそれが一番しっくりくる、そんな気がした。


「じゃあ今度ここに連れてくれば?」

「え?」

「その子空が好きなんでしょ? じゃあきっと宇宙も好きだよ」


言われるまで気が付かなかった自分が情けない。

星の家には普段からそれほどお客も居らず、平日の夕方となればほぼ貸し切り状態。

静かに過ごすにはもってこいの場所だった。


「そっか、ありがとうございます。明日誘ってみます」

「うん! 大歓迎だよ。私がバイト入ってる日にしてね!」

「どうしてですか?」

「良いから! サービスするよ」


工藤さんは任せなさいと言いながら胸を張った。

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