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星の下  作者: 路傍の石
11/21

コーヒーショップ 2

「それでどうなったんですか?」


野口は相変わらず何を考えているのかわからない表情で、

真剣に僕を見つめた。

どうしてこんな昔話を野口にしているのだろう。

自分でも気付かないうちに彼女の口車に乗ってしまったようだ。


「それから少しして坂田は転校したよ。今は連絡も取ってない」

「そうなんですか……お姉さんへのロケットなんてロマンチックですね」


野口はカフェモカをスプーンでかき混ぜながら

ウィンドウ越しに流れる人々を眺めていた。


「私もね、小さい頃から入院している弟がいたんです。最後は家で看取ったんですよ。

 まだ幸せだったかもしれませんね」

「ごめん、こんな昔話……」

「いえ! 私が聞きたかったんです。できればもっと話してください」


野口は優しく僕に笑いかけた。

彼女の前ではうっかりすべてをさらけ出してしまいそうになる。

とても緩やかな暖かさが体中を巡るような気がする。


……あのときもそうだった。

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