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雪の魔女は二度恋をする  作者: 冬灯
第6章 広がる世界
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第89話 荷台から見えるもの


 道の両側にあった畑が、少しずつ遠くなっていた。


 エルナは荷台の縁へ手を添え、前を見た。低い木々の向こうに背の高い木が混じり始めている。道はその林に沿って、緩く曲がっていた。


 車輪が窪みを越え、腰が浮きかけた。板へ手をつくと、隣でもニーナが身体を支え直している。


「今のは、大きかったわね」


「はい」


 敷布の束も、その向こうの木箱も、収めた位置にある。エルナが確かめていると、右脇を歩くルークがこちらを見上げた。


「大丈夫?」


「はい。荷物も動いていません」


「ならよかった」


 ルークは道へ目を戻した。彼の靴が小石を踏み、少し先ではフィンが林へ顔を向けている。


 エルナも木々の間を見た。近くの草は見えるが、葉の下には暗いところがある。枝の重なる奥までは見通せなかった。


 顔を少し後ろへ向けると、道の端を歩くバルドが見えた。振り返ったエルナに気づき、片手を上げる。


「そっちは揺れるか」


「歩いていた時には、気にならなかった石でも揺れるんですね」


「ああ。尻が痛くなったら、休む時に下りとけよ」


「はい」


 バルドはそう言い、また道の後ろへ目を向けた。


 街の屋根は、もう見えない。畑の向こうに残っていた家も、曲がり角を越えると木々に隠れた。


 グレンが馬へ声をかけ、少し歩みを緩める。道の上へ石が多く出ていた。ルークたちは大きいものを避けて歩いたが、車輪はそうもいかず、荷台が何度か細かく跳ねた。


 ニーナは筒へ点検具を当てていた。光を見てから、御者席へ声をかける。


「グレン。次に止められるところで、少し見たいわ」


「筒か?」


「ええ。大きい方を合わせ直しておきたいの」


「あそこの広いところへ寄せる」


 グレンが指した先を、フィンも見た。道の前方へ目を向けてから、歩みを緩める。


 荷馬車が止まると、バルドが後ろから近づいてきた。固定は大丈夫だとニーナから聞き、また道の後方へ戻っていく。ルークとフィンも、周囲へ目を向けていた。


 ニーナは大きい筒へ道具を当て、光の反応を待った。蓋の近くの輪を少し動かし、別の箇所も確かめる。


 エルナは、その手元を見ていた。荷台が動いているあいだは、光の小さな変化を見続けるのも難しかっただろう。


「その布の端、少し避けてもらえる?」


「はい」


 エルナは受け台から出ていた布を畳み込んだ。ニーナが手を伸ばすところを空け、戻ってこないよう押さえておく。


 筒の側面には、小さな留め具があった。ニーナが外すと、細長い覆いが開く。


 下には、淡い灰色の石がいくつも並んでいた。石の奥に柔らかな光がある。


「魔石、こんなに付いていたんですね」


「大きい方は、一つじゃ足りないの。内側へ働かせる分だけ、魔力も多く使うから」


 ニーナは石を確かめ、覆いを戻した。


「長く運ぶ時は、替えも要るんですか」


「ええ。持ってきてあるわ。使い切る前に換えないといけないから」


 点検具が、また蓋の近くへ当てられる。ニーナは輪へ指を掛けたまま待ち、わずかに動かした。


 光の変わり方が小さくなり、やがて落ち着く。


 エルナも、それを見ていた。


 ニーナが整えたところが、このまま保ってくれればいい。


 布を押さえていた指が、筒の胴へ触れていた。そこへ意識が向いた時、ほんのわずかに、何かを押さえたような手応えがあった。


 エルナは指を止めた。


「もう、離して大丈夫よ」


「あ……はい」


 手を離すと、ニーナが筒の向こう側も確かめた。エルナは布を見直し、自分の指へ目を落とす。金属に触れていたところは、少し冷たかった。


「これで行けるわ」


 ニーナが声をかける。グレンは荷台を振り返り、前を見てから手綱を取った。


 荷馬車が動き出す。


 エルナは縁へ手を添え直した。さっきの感じは、もうなかった。


     *


 緩い坂を越えると、道の先に小さな橋が見えた。


 フィンが先に渡り、向こう側から手を上げる。グレンは馬の歩みを落とし、橋へ進ませた。車輪の下の音が変わり、エルナは板へ身体を支える。


 欄干の下に水が見えた。橋の影を抜けたところでは、浅い底へ日が届いている。


 渡り終えると、フィンが道の端で待っていた。


「昼は、先の水場で休むんだろ?」


「ああ。馬も休ませる」


「じゃあ、もう一つ坂を越えるな」


 フィンはそう言い、また前へ向かった。


 エルナは彼の背中を見た。


「フィンは、この道をよく通っているんですか」


「ああ。護衛で何度も来てる」


 ルークが答えた。


「だから、休むところも知っているんですね」


「うん。水のあるところは覚えてるよ。馬もいるし」


 エルナは御者席の向こうを見た。二頭の馬が並び、グレンは道の先と、その耳の動きへ目を向けている。


 小屋から町へ下りる時には、自分が休みたくなれば立ち止まれた。今日は馬も、歩いている人も、運ぶ試料もある。


 ニーナは点検具をケースへ収めていた。筒へ手を添え、縄の掛かっているところを確かめると、自分の水袋を取った。


 エルナも鞄の脇から水を出す。飲んで口を閉じていると、ルークが少し後ろへ歩く位置を変えた。


「座ってるの、慣れた?」


「揺れる前に、少し身構えるようになりました」


「それ、ずっとやってると疲れるよ」


「……では、どうすれば?」


「俺も乗ってる時は、結局そうなる」


 エルナが彼を見ると、ルークは笑った。


「平らなところで、力抜いとけばいいかな」


「今は、平らですか」


「さっきよりは」


 エルナは肩を少し下げた。ちょうど車輪が石を越え、二人とも笑う。


「今のは、わかりませんでしたね」


「うん」


 ルークは笑みを残し、道へ目を戻した。


 次の坂では、馬の歩みが少し遅くなった。エルナは身体の向きを変え、荷台から見えるところを確かめる。後ろの道はよく見えた。前は、筒と御者席を避けて覗かないと、地面までは見えない。


 坂を下りる頃には、木々の影も朝とは違う向きへ伸びていた。


 林に沿った道が続く。枝の下を通るたびに荷台が暗くなり、また日なたへ出た。ニーナは時々、筒の働きを確かめていたが、輪へ手を伸ばすことはなかった。


 エルナは道の右側へ目を向けた。


 低い枝の下で、草が動いた。


 前方のフィンが手を上げる。


「止めて。右の林だ」


 グレンが手綱を引いた。馬の歩みが緩む間に、フィンは弓を手にしていた。


「狼の魔獣、四頭」


 ルークが剣を抜く。バルドも荷馬車の脇を通り、馬の近くまで前へ出た。


 木の間から、灰褐色の背が現れた。狼に似ているが、肩が高く、胴も厚い。開いた口の奥に牙があり、草を踏み分ける足には太い爪が見えた。


 その脇から、もう一頭。


 二頭が道へ出るのと同時に、奥の枝も大きく揺れた。エルナはそちらを見ようとしたが、手前の一頭が走り出す。


 馬が鼻を鳴らし、首を上げた。


「馬へ寄せるな。ニーナ、荷を頼む。エルナは周りを」


「はい」


 エルナが返すと、ニーナも短く頷いた。道具のケースを閉じ、自分の足元へ寄せている。


 弓の弦が鳴った。


 先に走り出した一頭の肩へ矢が刺さる。身体が傾いたところへバルドが出た。その向こうでは、別の一頭がルークの方へ向きを変えていた。


 大斧が振り下ろされる。


 重い音と、魔獣の声。


 エルナの近くで、土が跳ねた。ルークへ向かった一頭が、地面を蹴っていた。


 彼は道の中央へ半歩ずれた。飛び込んだ頭が、先ほどまでルークのいたところを通る。剣が首の下へ入り、着地しかけた魔獣の前脚が崩れた。


 ルークがその脇へ足を運ぶ。


「前、もう一頭!」


 フィンの声がした。


 エルナが顔を向けると、三頭目が林の縁を走っていた。バルドと馬のあいだへ向かっている。グレンが手綱を保ち、馬を道の内側へ寄せた。


 フィンが次の矢をつがえる。


 ルークは足元の魔獣へもう一度剣を入れ、そのまま射線の外へ動いた。


 矢が飛ぶ。


 エルナは行方を追いかけ、途中で目を止めた。


 右側の草が、後ろへ向かって揺れている。


 残る一頭だった。


 低い枝の下に背が見える。さっき前へ出た三頭とは違い、荷馬車に沿ってこちらへ回ってきていた。


 前では魔獣の声が上がり、馬が足を踏み直している。


 今、言わないと。


「後ろ、右です!」


 エルナが声を張ると、ルークの足が止まった。


「わかった」


 返事とともに、彼が荷馬車の右脇を戻ってくる。


 エルナは木箱へ手をつき、後ろを見続けた。草から頭が出る。荷台の角までは、もう遠くない。


 腰のナイフへ指が触れた。


 ルークが魔獣と荷馬車のあいだへ入った。剣を構え、近づく方を塞ぐ。


 エルナは息を吸い直した。あの枝の向こうに、ほかの背はないだろうか。目を動かし、今出てきた一頭の後ろも確かめる。


 前方では、バルドが矢を受けて倒れた魔獣へ、斧を振り下ろしていた。フィンは弓を手に荷馬車の左側を戻り、荷台の後ろまで回る。道の端で足を止め、魔獣の背後の草へ弓を向けた。


「こっちは見る。そっち、頼む」


「うん」


 魔獣が頭を振った。林へ向きかけたところで、フィンの弓へ顔を向ける。低く唸り、またルークへ戻った。


 ルークは追わない。剣を構えたまま、次の動きを待っていた。


 魔獣が地面を蹴る。


 エルナの指が、板の縁を握った。


 ルークは身体をわずかにずらし、飛び込んできた首へ刃を入れた。勢いを外へ逃がすように足を運び、剣を引く。


 魔獣が荷馬車から離れたところへ落ちた。


 すぐには誰も近づかなかった。ルークもフィンも武器を下ろさず、地面へ目を向けている。脚が一度動き、それから止まった。


「四頭だな」


 グレンの声がした。


「ああ。近くを見てくる」


 フィンが返す。


「奥へは入るな。バルド、道を頼む」


「わかった」


 グレンは馬へ声をかけた。首を上げていた一頭が、少しずつその場へ落ち着いていく。


 エルナはナイフから手を離した。


 林の縁。荷馬車の後ろ。向こうの道。


 動いているものがないことを見てから、板を握っていた指も緩める。手のひらが、少し汗ばんでいた。


 ニーナが木箱の端を押し、縄を確かめた。


「荷は動いていないわ。筒も、収まってる」


「怪我した者は?」


 グレンが尋ねる。ルークもバルドも、大丈夫だと返した。エルナとニーナも無事を伝える。


 フィンが戻るまで、エルナは後方へ目を向けていた。足音が聞こえ、弓を持った彼が道へ出てくる。


「近くには見当たらない。少し先も空いてる」


「なら、出る支度をしよう」


 グレンが言うと、エルナはようやく背筋を少し緩めた。


     *


 バルドが、道へ落ちた魔獣を端へ寄せていた。


 ルークも手を貸し、二人で馬車の通るところを空ける。フィンは前方を見て、グレンは馬の具合を確かめていた。


 エルナは荷台の外へ目を向けたまま、先ほどの動きを思い返した。


 自分が右側の草へ気づいた時、ルークはまだ前にいた。けれど、声を出すと、すぐにこちらへ戻ってきた。


 返事は短かった。


 それだけで、もう一度周りを見ることができた。


 ルークが刃を拭いて、剣を鞘へ戻す。


 エルナはその手元を見た。あの猪と戦っていた時にも、彼の剣は見ている。けれど、今日は、次の場所へ動く足や、フィンの弓から外れる一歩がよく見えた。


 誰かが動くと、ほかの人も位置を変えていた。


 声が掛かる前に動いたところもある。さっきの返事も、ルークは戻りながらしていた。


 彼が顔を上げ、こちらへ来る。


「さっき、ありがとう。早く教えてくれて」


「まだ、草の中にいたんです。出てくるまで待ったら、近くなってしまうと思って」


「うん。あの時に言ってもらえてよかった」


 ルークは、魔獣が出てきたところへ目を向けた。


「こっちからだと、低い枝が被ってた」


「荷台からは、背中が見えました」


「そっか」


 エルナは頷いた。声を出した時には、背中しか見えなかった。それでも、動いている方を伝えれば、ルークはすぐに向かってくれた。


 彼が見上げる。


「手、痛くない?」


 エルナは自分の手を見た。板を強く握ったところに、薄く跡がついている。


「大丈夫です。握っていたので」


「うん」


 ルークが笑みを見せ、道へ目を戻す。


 その顔を見て、エルナも少し息を吐いた。荷台の縁から手を離し、膝の上で指を伸ばす。


「牙と爪だけ、採っておこう」


 グレンが、道の端へ寄せた魔獣を見た。


「皮は置いていく。ここで剥いでいると、長くなるからな。ニーナ、状態を見てくれるか」


「ええ」


 ルークが近くの一頭の前脚を持ち上げた。ニーナは荷台から身を寄せ、爪の先と付け根を確かめる。


「これなら売れるわ。牙も、欠けていないものを採っておいて」


「こっちはどうだ?」


 バルドが別の一頭の脚を示した。ニーナがそちらも見て頷くと、彼は腰からナイフを抜いた。


「なら、爪は俺が採る。ルーク、牙を頼めるか」


「うん」


 ルークもナイフを出し、魔獣の口元へしゃがんだ。バルドは前脚を押さえ、爪の周りへ刃を入れる。


「包む布なら、あります」


 エルナは鞄から薬草用に持ってきた布を一枚出した。端を広げてから荷台の縁へ差し出すと、ルークが立ち上がって受け取る。


「ありがとう。これ、使わせてもらうね」


「はい」


 ニーナも、その布へ目を向けた。


「試料とは分けておきたいの。普通の袋へ入れられるように包んでくれる?」


「わかった」


 ルークがバルドのそばへ戻り、布を広げた。切り取ったものが、一つずつその上へ置かれていく。次の一頭の口元を確かめたルークが、牙を見て手を止めた。


「これは折れてるから、置いていくよ」


「ああ」


 バルドが短く返し、次の脚へ手を移した。


 エルナは鞄を閉め、林へ目を戻した。二人が魔獣へ屈んでいるあいだ、低い枝の下を見ておく。前方はフィンが見ていた。グレンも馬のそばで、時々林へ顔を向けている。


 ニーナはケースを開き、点検具を取り出した。エルナも右側へ座り直す。ケースへ手が届く場所を空け、周囲も見えるよう身体の向きを変えた。


 大きい筒へ道具が当てられる。


 淡い光が灯った。


 ニーナはしばらく待ち、別の箇所へ道具を移した。輪には触れないまま、もう一度確かめている。


「あら」


「どうしました?」


「まだ、合わせ直さなくてよさそうなの」


 ニーナは蓋の近くも調べ、少し首を傾げた。


「橋を渡って、あの坂も下りたでしょう。途中でも何度か見ていたんだけど、まだこのままで大丈夫みたい」


「ずっと、輪には触っていませんでしたね」


「ええ。最初に止まったところから、一度も」


 エルナは筒へ目を向けた。橋の板を渡った時も、下り坂で車輪が跳ねた時も、この筒はここにあった。


 ニーナは側面の覆いも開き、魔石を確かめる。灰色の奥には光が残っていた。覆いを戻してから、また点検具を当てた。


「今日は、長く落ち着いているわね。あそこで合わせたのが、うまくいったのかしら」


 彼女は道具を離し、小さな紙へ印をつけた。


 エルナは、自分の指へ目を落とした。


 最初に筒へ触れていた時、何かを押さえたような手応えがあった。


 布を避け、筒へ手を添えていただけだ。熱を移したつもりはない。実際、冷たくなっていく感覚もなかった。


 ふと、薬瓶の入った器が浮かんだ。


 山小屋へ移る前、町の宿にいた頃のことだ。熱に弱い薬を傷めないよう、水を少し冷やして、その中へ瓶を立てた。


 魔法を止めてから、かなり時間が経っていた。部屋はまだ暑かったのに、眠る前にも水が予想以上に冷たく残っていた。


 少しずつ温くなってはいた。ただ、その戻り方が遅かった。


 あの時は、気のせいかと思った。


 エルナは筒へ目を戻す。


 さっき整ったところが、まだ保たれている。


 水が長く冷たかったことと、似ているのだろうか。


 もちろん、ニーナがうまく調整しただけかもしれない。けれど、今朝は何かが違った。その感じまで、なかったことにはできなかった。


「ここへ戻してもいい?」


 ニーナの声で顔を上げる。点検具を収めたケースを、手にしていた。


「はい。空けてあります」


 エルナが鞄を少し寄せると、ニーナはケースを置いた。その隣へ、ルークが布の包みを渡す。


「これだけなら、収まると思う」


「ええ。ありがとう」


 ニーナが紐を取り、エルナも端を受け取った。二人で包みを袋へ収め、動かないところへ留める。


 ルークがその結び目を確かめ、エルナへ目を向けた。


 何かを試してみたくなっていた。


 けれど、ここにはニーナも、バルドもいる。何をしたのか自分でも分からないまま、筒へ繰り返してよいのかも分からなかった。


 エルナは、差し出された紐の余りを受け取る。


「ありがとうございます」


「うん」


 ルークは返し、荷馬車の右脇へ戻った。


「出られるか?」


 グレンが振り返る。


「ええ。筒の方も大丈夫」


 ニーナが答える。フィンが前へ進み、バルドも大斧を持って後ろへ回る。


 馬が一歩進み、車輪が土を踏んだ。


 エルナは荷の位置を確かめてから、道の脇へ目を向けた。枝の間を見て、後ろも振り返る。バルドがこちらへ一度頷き、また道へ顔を戻した。


 エルナも前を見る。


 荷馬車の右脇では、ルークが歩いていた。


 夜、落ち着いてから話してみよう。


 そう決めると、膝の上で動かしていた指を止めた。次の曲がり角へ目を向け、林の切れ目を確かめる。


 歩いているルークへ、フィンが前の道のことを話し始めた。その声を聞きながら、エルナも荷台の外を見続けた。




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