表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残響の庭  作者: とま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/120

第86話「調和の儀式」

 新しい試みが——始まった。


          ◇


 柊と田所は——定期的に、「調和の儀式」を行うことにした。


 少人数の残響を集めて——共鳴を導く。


 安全に——繋がりを体験してもらう。


「最初は——週に一回」


 玲が提案した。


「様子を見ながら——頻度を調整しよう」


          ◇


 第一回の儀式が——行われた。


 参加者は——五人の残響。


 全員、長期間存在していた人たちだった。


「今日は——皆さんと、繋がりを体験します」


 柊が説明した。


「怖がらなくて、大丈夫です。俺が——ガイドとして、見守ります」


 残響たちは——緊張した表情をしていた。


「始めましょう——」


 柊は——意識を開放した。


          ◇


 共鳴が——始まった。


 柊の意識が——残響たちに寄り添う。


 残響たちの意識が——互いに近づく。


 しかし——溶け合うのではなく、調和している。


「これは——」


 ある残響が言った。


「温かい——」


「みんな——一緒にいる」


「寂しくない——」


 残響たちは——微笑んでいた。


 柊は——その光景を見守っていた。


「よかった——」


          ◇


 儀式は——三十分で終わった。


 残響たちは——満足そうな表情をしていた。


「ありがとうございました——」


 ある女性の残響が言った。


「久しぶりに——寂しくなかった」


「また——やりたい」


「みんなと——繋がれる」


 柊は頷いた。


「また——やりましょう」


          ◇


 儀式の後、玲とデータを分析した。


「成功——だね」


 玲が言った。


「残響たちの振動数——安定した調和を保ってた」


「暴走も——しなかった」


「ガイドがいれば——安全に共鳴できる」


 柊は安堵した。


「これを——続ければ」


「残響たちの——存在意義が、回復するかもしれない」


「繋がりが——あれば」


「そう」


 玲は微笑んだ。


          ◇


 調和の儀式は——定期的に開催されるようになった。


 参加者は——徐々に増えていった。


 口コミで——効果が広まっていた。


「あの儀式——良かったよ」


「俺も——参加してみたい」


「寂しさが——和らぐらしい」


 残響たちの間で——儀式への関心が高まっていた。


          ◇


 しかし——問題もあった。


「参加希望者が——増えすぎてる」


 田所が報告した。


「今のペースじゃ——対応しきれない」


「ガイドが——足りない」


「そう。俺たち二人だけじゃ——」


 柊は考え込んだ。


「もっと——ガイドを育てないと」


「でも——素質がある人は、少ない」


「わかってる。でも——」


 柊は玲を見た。


「何か——方法があるはずだ」


 玲は頷いた。


「考えてみる——」


 新たな課題が——浮上していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ