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第4章の18

マタタキの背中に羽が見えた。


『間に合うか!』


車は激しい衝撃音を発し、校門に衝突した。車体からはもくもくと煙のようなものが上がっている。


マタタキが舞い上がったのは見えた。ただ、車の速度も速く、マタタキが完全に舞い上がって上空にいるのか、車にはねられたのか判断できない。


俺は全身全霊でマタタキの姿を探した。だが、校門付近にはいない。周囲を見渡しても血の跡すら見つからない。どういうことだ、消えるなんてありえないだろう。

俺が望んだ未来は『飛ぶ能力』の世界。『瞬間移動』の世界ではないはずだ。

ということは……


まさか!


俺が描いた最悪の想像は当たっていた。

俺は鳥視点で高い位置にいたため、下ばかり見て探していた。だが、それが間違いだったのだ。


そう、そのことに気づき、俺は遥か上空を見上げた。


すると……

マタタキらしき人型がすごい速さで落下しているではないか。だがその姿には羽が生えていない……


これは想像だが、マタタキは上空に上がりすぎたことに気づき、咄嗟に羽を小さくしようとした。だが、あせってそれに失敗し、羽がないまま落下。加速によって途中で気を失ってしまった……



『誰か、だれか助けてやってくれ!』



頼む、せめて落ちる場所をやわらかい草むらとかに……


そしたら……

そしたら、ティタさんが回復してくれるから。



ああ、だめだ……。



コンクリートに落ちていく。



……



俺はあまりの残酷さに目を背けてしまった。


それと同時に俺は現実の世界に戻ってきた。


「どうだった、ミズサキ」


「……だめだった」


「……そうか。だが時間がない。苦しいかもしれんが次だ。切り替えろ。俺たちのマタタキはまだ生きてるんだから」


「わかった……早くやってくれ」


そう、現実のマタタキは生きている。どんなにショックな状況を見てもここで逃げてはいけない。残りの2つに必ず突破口を見出すんだ。



『午後3時38分』


次は念動力

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