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第4章の9の1
「これは10年に1度開かれる魔界の大運動会の様子です。」
この本、ただのアルバムではなく、開くと中の写真が3Dの映像になり、その当時の様子が目の前で再生されるのだ。現代の科学をもってしてもこれほどの精巧な映像を作ることは難しいだろう。
ティタさんはおもむろに本を開き、第386回大運動会『8000m走決勝』と書かれた1つの写真を指で押した。
すると、映像は立ちあがり、緊張のスタート地点の様子を映し出した。
名の知れた英雄や王、魔界のツワモノたちが、各コースでスタートの合図が鳴るのを今か今かと待ちわびている。
その猛者たちの中に、なんと、紅一点、クロトさんが映っているではないか。
さらに、よく見ると彼女は誰かに向かって満面の笑みで手を振っている。
大変気になるので、ズーム機能を使い視線の先を追いかけてみると、そこには胸のゼッケンに『デュオニソス』と書かれたイケメンが、クロトさんに熱いまなざしを送っている様子が映し出されている。
身の回りが忙しくなってきたため、少しずつの更新にさせていただきます。ご容赦くださいませ><




