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黄金比  作者: 空と雲
14/22

【14】 雪臣様と馬央位様③

一連の話を聞いて、真相を確かめに行った私。

でも、これって本当の話なの……??

貴方の中の何かが打ち砕かれる、第14コマ目開始。

「さあ、白状してもらおうか。あの時、雪臣を薄暗い部屋に連れ込んだのはお前なんだろう?」


沈黙。

沈黙。

沈黙。

沈黙。


沈m……いや、ただの沈黙ではなかった。さっきまでずっと笑顔だったはずの馬央位様から表情が消えた。


「馬央位……さま??」

「ナギは、どう思ってるの」

「え?」

 今まで見たことのないような真白な表情で、馬央位様が言った。いや、違う。馬央位様じゃない。

 こんなの、違う。

 ――――そう、私の中の私が心で悲鳴をあげていた。

「ボクが、ユキくんを、本当に、連れ込んだ、って、思って、るの」

「そ、そんなこと思ってなんか……!」

「じゃ、あ。なん、で、そんな、に、焦っ、て、るの」

 気のせいなんかじゃない。馬央位様の声が、途切れて聞こえる。

「なん、で。なん、で」

「なんでもよ!!!」

 もう、何もかもが変わってしまったように思えた。馬央位様は、もう、私が知っているような人物ではない。中身がカラになってしまった、空洞みたいだ。今私の目の前にいるのは、中身が持って行かれたカラの所長。機械が壊れたように、何度も何度も。何度も言って、何度も何度も。

 笑顔が消えた瞬間、馬央位様は見えないもう一人の自分に、自分を乗っ取られたんだろうな……って、思った。これは恐らく直感以外の何物でもない。

 私は息を大きく吸い込んで、大きく一歩を踏み出した。


つづきます。

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