番外編 ある研究者の日記
✕✕年某月某日
私―――マディソン・ヒースフィールドは、国家を揺るがす危険思想の持ち主だとして王宮研究員から除名、そしてこの『死の森』ハルマスに送られた
………馬鹿馬鹿しい。魔獣の遺伝子操作の何がいけないのだ
遺伝子を作り替え、兵器として用いれば、この国は世界を支配出来るというのに
森の中にあった空家を片付け、ここを私の研究所にする事にした
今に見ていろ。ここに私の王国を作り、奴らを薙ぎ払ってやる
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某月某日
森を歩いていると、奇妙な植物に出会した
緑色で丸い、周りに蔦のようなものが幾つも生えた、1つ目の小さくて奇妙な植物だ
ちょうど生まれ出でたばかりだったのか、用意に捕まえる事が出来た
何か面白い発見が出来ると良いのだが
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某月某日
あれから1週間が経った
あの奇妙な植物は目を見張る成長を遂げている
肉を好むのか、小動物をケージに入れると物凄い早さで捕食する
所謂食人植物なのかもしれない
そして驚くべき事に、この植物には知性があるのだ
一昨日、私が暇潰しに嗜んでいたパズルを、少し目を離した隙にこの植物が全て嵌め込んでしまったのだ
こちらが思っている以上に、奴は賢いのかもしれない
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某月某日
更に驚くべき発見をした
今朝、研究室にて新聞を読んでいると、あの植物が興味深そうにそれを見ていた為、試しに文字を教えてみた所、数時間後にはある程度の言語を全て理解していたのだ
ここまで意思疎通の出来る植物生物は初めてだ!
私は世紀の大発見をしてしまったかもしれない
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某月某日
予期せぬ事が起きた
いつもの様に例の植物の実験をしていた所、突然奴が私に襲いかかってきたのだ
幸い小型だった為、対した事は無かったが―――私の右腕に火傷のような跡が付いてしまった
もしかしたら私を捕食しようとしていたのかもしれない
少し危機感を持ち、あの植物に鎮静剤を打ち培養液入りの瓶に閉じ込める事にした
実験が出来ないのは残念だが、仕方がない
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某月某日
森で中型の食人植物を目撃した
そしてふと、ある考えが頭の中を駆け巡った
例の植物と、あの中型の食人植物を遺伝子操作し掛け合わせ、1つの生物を生み出せば、私を追い出した連中にいい復讐が出来るのでは無いか?というアイディアが浮かんだのだ!
きっと良い植物兵器になる!
王都を血の海に出来るぞ!
そうと決まれば、あの中型の食人植物を捕獲しなければ
そして急いで組み合わせよう―――
※日記はここで終わっている




