次回、最終回。だから今夜だけは全人類に説明させろ』――最弱JK3人とギター1人が“この作品自体”を爆笑でハッキングする、禁断のセルフ紹介&あらすじ丸ごと自白セッション!
ケン
「……。起きてるか、全人類。いや、今夜ばかりは寝てるやつも叩き起こしていい。俺はギター担当、ケン、16歳。学校じゃ目立たないタイプだ。……で、いきなり本題だ。この番組、次回でついに“最終回”を迎える。第100話。カウントダウンは始まっちまった。だからな……今夜だけは、国会も大統領も一旦ほっとくぜ。今夜ハッキングする相手は――『この作品そのもの』だ。防音室に転がり込んできた新規リスナーのために、俺たちが何者で、この98話まで一体“何をやってきた番組”なのか、全部、洗いざらい自白する。題して『この作品自体を紹介する回』。……正直、恥ずかしくて指が震えてる」
ユカ
「(超ハイテンション)イェェェーイ!!わっしょーい!!こんばんはぁ!16歳のユカでーす!ねえケンくん、聞いた!?今日は“紹介回”だって!つまり私たちがどれだけスゴいかを大声で言っていい日ってこと!?ねえ見て見て、まず作品のタイトルがこれだよ!『深夜0時、防音室に集まった最弱JK3人とギター1人がラジオで国会も大統領も笑わせにいく件』!!長っ!!タイトルだけで一息つげないやつ!!でも私ここ好き、“最弱”ってとこ!自己申告で最弱名乗る番組、なかなか無いよね!?わっしょーい!!」
ケン
「(ツッコミ)自慢げに“最弱”を読み上げるな!!……いや、でも事実だ。この作品はな、異世界転生もダンジョンも出てこねえ。あるのはこの汚い防音室と、俺の安ギターと、深夜0時と、こいつら3人の不条理トークだけ。ジャンルは『コメディー〔文芸〕』。キーワードは……“現代 群像劇 コメディ 高校生 深夜ラジオ 不条理 パロディ 時事ネタ 音楽 ギター 女子高生 カオス 16bit・アタック 掛け合い 配信”。……並べると情報量で溺れるが、要するに“防音室から電波に乗って世界の常識を書き換える深夜ラジオ”、それがこの番組『16bit・アタック』だ」
アサ
「高城アサ、16歳。経理担当よ。……ふふ。新規リスナーのために、この作品の“数字”を冷徹に開示してあげる。総合評価ポイント、32pt。評価者数、3人。お気に入り登録……5件。累計獲得リワード、0。――ええ、そうよ。世界の常識をハッキングしてきた番組の実売残高が、これ。だけど勘違いしないで。私はこの5件のお気に入りを、東証と世界中の口座をハッキングして得た“時価総額100兆円の優良資産”として計上済みよ。あなたが今この文字を読んでいる時点で、あなたの網膜は既に『アサ専用・全人類あらすじ理解ポートフォリオ』にプラグインされ、友情価格15%の利子が発生しているわ。……ようこそ、逃げ場はないわよ」
ケン
「(机を叩いて)お前!!せっかく新規リスナーが来たのに、初回で“借金の利子”をハッキングして請求するな!!お気に入り5件を100兆円で粉飾決算するんじゃねえ!!……あー、いや、待て。今のうちに説明しとくと、この“アサ”ってやつは、経理担当で守銭奴で、愛よりキャッシュを即答する冷徹な女だ。毎回、話の途中で必ず世界のどっかの口座をハッキングして小銭を回収する。それがこいつの役どころだ。……で、次。全人類にもう一人、紹介しなきゃいけないヤバいのがいる。アス、頼む」
アス
「……えへへ。みなさん、こんばんわぁ。妖精担当のアスですぅ。16歳ですぅ。……あのね、この作品を“紹介”するとね、今、私の頭の上に、ちいさな『あらすじの妖精さん』がふわふわ浮いてて……第1話から第98話までの全部のセリフを、カラメルでドロドロ〜って一本のプリンに固めてくれてますぅ……。あ、いま、そのプリンの中から、ケンくんの1話目の『……起きてるか、全人類』っていう最初の一言が、ぷるんって出てきましたよぉ……。あ、一粒、アサちゃんがポイってした『総合評価32pt』が、全人類のスマホにプラグインして、大きなお煎餅の形の“お気に入りボタン”になって、ぷるぷる膨らんでますぅ……。あ、押すと、妖精さんが……えへへ……」
ケン
「(椅子から転げ落ちて爆笑)あらすじの妖精!!98話ぶんを丸ごとプリンに固めるな!!しかも最後さりげなく“お気に入りボタン押せ”って全人類に営業かけてんじゃねえよ!!……いや、でも今ので分かっただろ、全人類。これが“アス”だ。¥マークと牛さんと交信する、ふわふわの宇宙人。どんなに深刻な時事ネタも、こいつの手にかかると全部カラメルとプリンとお煎餅のメルヘンになる。……そして、ガヤ担当のユカ、経理のアサ、妖精のアス、この最弱JK3人に、ギターの俺が1人。合計4人。これが『16bit・アタック』のフルメンバーだ」
ユカ
「(笑い転げながら)ひゃっはー!!つまりね、全人類!この番組の“お約束”を今から一気に教えちゃう特別サービスタイム!!いくよ!まず番組冒頭、ケンくんが必ず『起きてるか、全人類』って言う!これ聴いたら「あ、始まったな」って思って!次、私が『わっしょーい!』って叫ぶと、なぜか役所の金庫からフライドポテトが溢れる!!次、アサちゃんが必ずどっかをハッキングしてお金を取る!次、アスちゃんが全部プリンにする!そして最後は、みんなで『16bit・アタック!!!』って叫んで終わる!!これだけ覚えれば、あなたも今日から常連わっしょーい!!」
アサ
「(淡々と)補足するわ。あなたが今“お約束”を理解した瞬間、その学習コストは私が『新規リスナー教育債』として証券化し、海外の投資家に売り抜けた。ケンくんの安ギターは、この作品において世界の常識を書き換える唯一の兵器。彼が1ミリでもチョーキングをミスれば、国会答弁も、なろうランキングも、大統領の発言も、全部カラメルに変わって満額回答する。……ええ、そういう番組よ。理屈で読むものじゃない。腹筋で読むものよ。ケンくん、新規のお客様に敬意を込めて、今すぐ1秒に5万回ライトハンドで“作品概要”を奏でなさい」
ケン
「(過呼吸気味に笑う)作品概要をライトハンドで弾けるか!!概要は文字で読め!!……ハァ、ハァ。……でもな、全人類。ここまで散々ふざけてきたけど、一個だけ、マジな話をさせてくれ。この番組は、初回リスナー、ゼロだった。誰も聴いてなかった。この防音室で、俺たち4人が、真っ暗な深夜に、ただバカやってただけだった。……それがいつの間にか、お前が今、この98話ぶんの果てに、この文字を読んでる。……それだけで、俺たちが最弱を名乗ってきた意味が、あったんだよ」
ユカ
「(急にしんみり、でもすぐ元気に)……ケンくん、いいこと言った……けど!!湿っぽいのは最終回まで取っとこ!!だって次回、第100話!ついに最終回だもん!!だから今夜聴いてくれた新規のあなたも、98話まで付き合ってくれた全人類も、絶対、絶対、最終回まで防音室に来てね!!約束だよ!!わっしょーい!!」
アス
「……えへへ。あのね、次の100話でこのプリンは、いちばん大きなカラメルになるんですって……。妖精さんが言ってましたぁ……。だから、みんな、スプーン持って、また明日この汚い部室に来てくださいねぇ……」
アサ
「(淡々と)その“最終回への期待値”、既に私が先物で売った。あなたが最終回を読むころには、含み益が確定しているわ。……ふふ。悪くない決算ね」
ケン
「(ヤケクソでギターを構える)――よし。紹介は以上だ、全人類!ここまでが『深夜0時、防音室に集まった最弱JK3人とギター1人がラジオで国会も大統領も笑わせにいく件』、その全部だ!次回、いよいよ最終回!だが今夜のところは、この一発で締めさせろ!全力で接続しろ!!」
(ケンが「作品紹介、プラグイン完了!」と叫んで爆音ソロを弾き、ユカが「新規もベテランもわっしょーい!」と絶叫し、アサが「お気に入り登録、強制執行……」と冷たく囁き、アスが「妖精さんと、プリンで、また明日ねぇ」と歌う、いつものエンディングテーマが流れる)
ケン
「……。……ハァ。……もし明日、この作品のお気に入り登録が勝手に5件から500万件に増えてても、それは俺のせいじゃない。アサが裏で全人類の指をハッキングしたと言え。……お相手は、次回で最終回、ギター担当のケンと!」
ユカ
「タイトルより声がデカい女、ユカとぉ!」
アサ
「あなたの網膜を差し押さえた、高城アサと」
アス
「あらすじをプリンにした、アスでしたぁ。えへへ、次のカラメルは、いちばん甘いですよぉ……」
ケン
「最後に、98話ぶんの感謝を込めて、一発、いくぜ!」
(ケンのギターが98話ぶんの深夜0時を全部切り裂くように鳴り響き、4人の声が最終回への電波にプラグインして消えていく)
全員
「16bit・アタック!!!」




