表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特級除霊師 神楽坂 冥は除霊に情け容赦がない  作者: 虫松
地獄特訓編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/28

第4話 黒縄(こくじょう)のマーキング窯茹で上げ

等活地獄を(ケツの尊厳を犠牲にしながら)突破した魁斗とミオが辿り着いたのは、一面が真っ黒な焦土と化した第二の関門、黒縄地獄だった。


「……おい、なんだよここ。等活地獄より静かだけど、空気の重さが尋常じゃねえぞ」


魁斗が身構えた瞬間、地響きと共に巨大な影が二人を飲み込んだ。


そこに立っていたのは、身の丈十数メートル、額に爛々と輝く第三の目を持つ巨大な鬼。その手には、煮えたぎる墨汁をたっぷりと含んだ巨大な「墨縄すみなわ」が握られている。


「……見つけたぞ。不純なる『下書き』どもめ」


鬼が三つ目を見開いた瞬間、魁斗とミオの体が不可視の力で地面に縫い付けられた。


「ちょっと! 体が動かない! 幽霊の自由度フリーダムを返してよ!!」

ミオが絶叫する中、鬼は巨大な墨縄をバチンッ!としならせ、魁斗の全身に縦横無尽な黒い線を引き始めた。


「これ……大工が木材に引くしるしじゃねーか! おい、なんで俺の腹に『ここから切断』みたいな点線が引かれてんだよ!!」


「カカカ! 黒縄地獄の伝統芸よ!」


空中に浮かぶ蓮禅のホログラムが、今度は双眼鏡を覗きながら解説する。


「その墨縄の跡に沿って、鬼が熱鉄ののこぎりで魂を切り刻むのじゃ。お前の場合、全身がバグだらけだから、もはや千切り(キャベツ)状態じゃな!」


「笑い事か! 料理番組の仕込みみたいにされてたまるか!!」


「仕上げだ。不浄なバグは、一度熱湯で消毒せねばならぬ」


三つ目の鬼は、切り刻む前段階として、魁斗を巨大な地獄の釜へと放り込もうと掴み上げた。中にはグツグツと煮えたぎる、正体不明の暗黒液体。


「あ、あづっっっっっ! まだ入ってねーのに熱気がヤバい! 俺、茹で上がって『魁斗のつみれ』になっちゃう!!」


「魁斗! 頑張って……って無理よね! 私も一緒に掴まれてるし! 私、冷やし幽霊が売りなのに、ホットゴーストになっちゃうわよ!!」


二人が釜の真上に吊るされ、まさにドッボーン!と落とされる寸前。


「待ち切りなさい、この不細工な三つ目。その『不純物』、わしが検品してあげるわ」


鋭い鞭の音が空を裂き、三つ目の鬼の手首を叩いた。


「ギィッ!? 何奴だぁ!!」


「……わしは三七日の審判者、宋帝王そうたいおう。……そこのバカの罪を量る前に、勝手に茹で上げることは許さないわ」


煙の中から現れたのは、漆黒のボンテージに身を包み、茨の鞭を弄ぶ圧倒的なオーラを纏った美女。その姿は、地獄の裁判官というよりは、完全にSM女王様であった。


挿絵(By みてみん)


「な、なんだあの格好……!? 地獄の風紀はどうなってんだよ!!」


魁斗のツッコミが響く中、宋帝王の冷ややかな視線が「茹で上げ寸前」の魁斗を射抜いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ