夢がなかった天才少女
ログアウトしたエンドのこと恵那は、朝作り置きしておいたカレーを夕食として頬張る。
「やっぱカレーはいつ食べても美味しい」
恵那は毎日食べても飽きないほどカレーが大好物だ。まあそれは置いておくとして、カレーを食べながらエナンはさっきゲームの中であった出来事を思い返す。
大企業の社長の娘だと言うプロゲーマーミースから自分のプロゲーマーチームに入ってほしいとスカウトされたことを......。
恵那は、勉強も某有名大学に入学できるぐらいにはできるし、運動でもスポーツテストで全国一位になるぐらいには得意だ。しかし恵那は自分に一つだけ弱みがあることを自覚ていた。
夢がない......
恵那には夢というものがまったくと言っていいほどなかったのだ。
何かに取り組む時も夢や目標のために頑張っていたわけじゃない。
いや、夢のために取り組んでいた。
目の前の成績で常に一番であること。そんなその時だけのすぐに完結されてしまう将来に持っていけない夢をもっていた。
ただそれしか............。
勉強でも運動でも、ただ何の楽しみもなくこなしていた。
楽しくて頑張っていたから成績優秀だったわけではない。
その百年に一人の天才と呼ばれた才能を使って、ただ淡々とこなしていたらいつのまにかそうなっていたのだ。
「いいかもなあ......プロゲーマー......」
今まで考えたことのない職業だったが、他の仕事を考えた時よりも、心の中で何かこうしっくりときた。
「電話しますか............」
この時、恵那は初めて将来の夢というものをもった。
読んで頂きありがとうございました。
評価、ブックマーク是非よろしくお願いします。




