2 // Do not laugh at puns
観測者
[自分で書いてて吹き出したので採用しました。]
しばらく、KITE5の腕の中で泣いた。
そっと彼女に抱えられながらベッドへ誘導される。
二人はゆっくり腰掛ける。
KITE5
「私も…幸運なんです」
アカネ
「ふえ…?」
アカネは鼻をすすりながらKITE5の顔を覗き込んだ。
KITE5
「この部隊…全員幸運を犠牲にするみたいですね」
アカネ
「何…その死神みたいな部隊」
呆気にとられた表情で呟いた。
KITE5
「ふふっ。おかしいですよね?」
KITE5は小さく笑った。
アカネも釣られて笑う。
KITE5
「落ち着きました?」
KITE5はアカネへ首を傾げた。
アカネ
「…うん」
アカネはKITE5へ恥ずかしそうに微笑んだ。
――トントントンッ
「入っていいか?」
KITE5
「はい。どうぞ」
部屋の扉が開く。
静かにKITE3が入ってきた。
KITE3
「…モリノ二等兵」
アカネ
「…えっと。はい」
アカネはKITE3へ視線を向けた。
KITE3
「やり方…流石に酷いですよ」
アカネは視線を逸らした。
アカネ
「へぇー。女は道具だとっ!」
冷たく吐き捨てる。
KITE3
「違う!」
即否定した。
KITE3
「懲らしめ方です!」
「任務に支障がでるので…あれはやめていただきたい」
困った表情で見つめられた。
アカネ
「…以後、気をつけます」
不服そうに呟いた。
KITE3
「コバヤシ上等兵、一◯三◯。モリノ二等兵と共に――せよとの命令です」
KITE5
「了解」
(え…?え…?)
KITE3の視線はアカネへ。
アカネ
「はい…」
KITE3
「遅れないように…では」
KITE3は部屋を去って行った。
アカネ
「まずかったかな…」
KITE5
「…はい。良くないですね」
(治すか…)
アカネ
「スゥ」
反応がない。
アカネ
「スゥ!」
KITE5
「スゥとは?」
アカネ
「チーン リューィ スゥ パオ スー!!」
KITE5
「トルコ石のことですね」
胸の宝石が光り揺らめく。
スゥ
【お呼びでしょうか?】
アカネ
「寝てたのか?」
「スゥ。隊長の体調……ぷっ!」
思わず吹き出す。
アカネ
「隊長…の……体調治せるか?」
スゥ
【また、幸運を無駄に使うんですか?】
アカネ
「…使いたくない」
KITE5
「私が使いましょうか?」
アカネ
「え?」
KITE5
「ヅゥァンちゃん」
ダイアモンド
【はい、ナオ。私に何か御用でしょうか?】
KITE5
「隊長の体調………っ!」
KITE5は思わず口元を押さえた。
アカネへ視線を向けた。
何故か首を振る。
KITE5
「ぷっはははっ!」
「無理です!笑います!これ笑いますよ!」
アカネ
「でしょ!」
二人で大笑いする。
隣の部屋で他の隊員は、その楽しそうな笑い声に呆れていた。
KITE4
「楽しそうだこった」
飲み物を傾けながら呟く。
KITE2
「こっちは大変だってのに」
ため息をつく。
KITE3
「……」
KITE3は椅子へ座り、部屋を見つめた。
場面は部屋の中へ戻る。
アカネ
「二人で言えば呪文みたいでよくない?」
KITE5
「いいですね!」
「ねぇヅゥァンちゃん」
ダイアモンド
【はい。】
アカネ
「せーの」
二人は大きく息を吸う。
声を張り上げた。
アカネ・KITE5
「「たいちょうのたいちょうを治して!!」」
隣の部屋から隊員の笑い声が聞こえてきた。
ダイアモンド
【承知しました。】
KITE5
「ありがとう」
ダイアモンド
【いいえ。報告:-5消費しました。】
KITE5
「さて、アカネさん着替えましょう!」
アカネ
「-5って…待って。スゥは何も言ってくれない…何で?」
スゥ
【聞かれなかったので。】
アカネ
「そういうことかよ!」
着替えながらため息をつく。
KITE5
「軍服お似合いですよ」
アカネ
「ありがとう」
「名前聞いてもいい?」
KITE5
「あっ。えへへ」
「挨拶遅れました」
「私、コバヤシ ナオと申します。上等兵です」
「ナオって呼んで下さい。よろしくお願いします!」
手を差し出してきた。
アカネは快く受け取る。
アカネ
「モリノ アカネです。アカネって呼んで下さい」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
眼差しが重なり合う。
窓際からの陽射しは二人を照らした。
観測者
[最後まで、読んで頂き、ありがとうございます。]




