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Re: 4 // A Connected World

観測者

[やっとだ…。]

ラン

【口づけが開放条件でしたか。】


スゥ

【我々は何処へ向かっているのでしょうか。】


底なしの真っ暗闇の異空間。

誕生石だけが光り輝く中、二人は抱き合いながら浮遊する。


アカネ

「なに??」


アカネは怯え、ジョウにしがみつく。


ジョウ

「無重量だな…まるで空飛んでるみたいだ」


ジョウはアカネの額に自分の額を触れさせた。


アカネ

「落ちてんの?それとも浮いてるの?」


恐怖で泣きそうな表情。

落ち着かせようとジョウは唇を近づけた。


アカネ

「何でそんなに落ち着いてられんの??」


とうとうアカネは泣き出し、ジョウの口元を手で塞いだ。


アカネ

「死んだの?ここどこ?」


ジョウ

「ん〜…」


アカネはジョウへ視線を向けた。


アカネ

「何舐めてんだよ!」


ジョウ

「ん?」


アカネ

「ん?じゃねーし」


ラン

【ここから脱出しましょう。】


(このままでもいいけど…)


ラン

【出てください。】


(お前…ランじゃないだろ)


ラン

【早く脱出してください。次元の扉が閉じてしまいます。】


アカネの手首を掴み口元から離した。


ジョウ

「アカネ…幸せになろう」


アカネへ顔を近づける。


アカネ

「しつこいよ」

「嫌いになっちゃおうかなぁ」


アカネはジョウを横目で見つめつつ、微笑んだ。


ジョウ

「答えまだ聞いてない」


アカネ

「ジョウとなら勿論…幸せになれるならなりたい」


――チリン

鈴の音が波紋の様に鳴り響いた。



Re: 4 // A Connected World


ドッ――


「んっ!!」

「眩しい!!」


二人はあまりの眩しさに強く抱きしめ合った。

アカネを護る様に抱き寄せ直す。


――ドスンッ!

ガチャン ガラガララ……


背中を激しく強打。


ジョウ

「ゲホッゲホッ……」


アカネはすぐにジョウから体を退かそうと動いたが離してくれなかった。


アカネ

「だっ!大丈夫!?」


スゥ

【打撲です。重傷ではありません】


アカネ

「あ…テントが…ぐちゃぐちゃ……」

「ジョウはぐったり」

「ここ…」


見える範囲で見渡す。


アカネ

「どこ…格闘場?」


ジョウ

「え…いっ!つ……」


アカネを抱えたまま上半身を起こす。


???

「先客がいる」


???

「何やってんだ?」


???

「おい!」


アカネ

「え…軍服なんだけど…」


ジョウ

「嫌な予感がする」


アカネ

「同感」


階段を駆け下りてくる二人の若い青年。


???

「なぜにテント?」

「ごっこ遊びでもしてたんか?」


???

「休暇日だ!そりゃ…したくなる。うん」


???

「腹立つ〜」

「仲良く雑草でも狂ったようにつっついてろ」


???

「狂ったように…」


???

「ああ!!地雷踏んだ!クソッ!」


そんな漫才のようなやりとりを抱き合ったまま眺めていたアカネとジョウ。


アカネ

「幸せそうだね…」


ジョウ

「ああ…すごく幸せそうだ」


無情にも、二人の瞳から涙が流れ頬を濡らした。


アカネはジョウの胸元に顔を埋めた。

ジョウは優しく髪を撫でながら包みこんだ。


???

「あの…お二人の邪魔はしないので、少しスペースをお借りしてもよろしいでしょうか?」


???

「テント建てるの手伝いましょうか?」 


???

「白鳥待て!」


???

「あ?喧嘩売ってんのか?アヒル」


急に青年二人は黙り込んだ。

視線だけが痛かった。


突然、複数の大人たちが階段を下りてきた。


???

「彼らが?」


???

「はい」


(敵か?)


ラン

【敵勢反応なし。】


(敵ではない?)


【彼らからしたら我らは不審者です。】

【傍受を確認。】

【Guiarから通信受理しました。】


Guiar

【Who are you?】


ラン

【My name is Sapphire. I’ve come from another world.】


???

「別世界!?」


???

「この銃…AKじゃね?」


Guiar

【We are TSI. Why have you come here?】


ラン

【I’ve run away from the world.】


Guiar

【What happened in that world?】


ラン

【………。】


Guiar

【What language?】


ラン

【If possible, in Japanese…】


???

「日本語、話せるんじゃん!」

「サファイア…」


青年はゆっくりアカネとジョウへ屈む。


直樹

「私は、大越 直樹。貴方は?」


ジョウ

「僕は…周 凱(ジョウ カイ)


直樹

「キミは?」


アカネ

「私?」


アカネは直樹から視線を外し、ジョウへ首を傾げた。


ジョウ

「大丈夫だ」


アカネ

「森野 明香音」


直樹

(ジョウ)さんと森野さん」

「AIはサファイアって名前であってます?」


ジョウ

「日本語でなら…」


アカネ

「うちの子はチーン リューィ スゥ パオ スー。スゥって呼んでる」


Guiar

【中国語ですね。で、何て言ったでしょう。】


直樹

「Guiarのバーカ」


Guiar

【あっそ…。】


フェル

「チーン リューィ スゥ パオ スーはトルコ石」

「サファイアの場合、ラン パオ スーって読む」


「俺はフェルだ。よろしくジョウさん」


二人へ屈み手をジョウへ差し出した。


ジョウ

「ああ…よろしくお願いします」


強く握り返した。


End of Chapter 1

観測者

[進んだー…でも、本当にジョウは受け入れてくれたのか?]

[最後まで、読んで頂き、ありがとうございます。]

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