表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
三話:AIと対話を求める女
PR
52/56

052

恋はマートの前で、口を開いた。


「好きは……感情を持てる唯一の生物、人間の特権よ」

恋の言葉に、マートは顔を見合わせた。


「どういう意味?」

「そのままの意味だ。俺たち人間は、人類は好きを理解できる。

でも、AIのお前はどうしても理解できない。

それは好きという感情を、知らないからだ。

孤独で、他の対等な者がマートの周りにいないからだ」

補足するように俺は、マートにはっきり言った。


「対等な人はいない、マートは神。私は神」

「好きは、対等な人同士で無ければ感情として生まれない。

それは服従と、支配だ。

だからこそ、お前は好きを理解できない。

蓮を排除したとしても、俺から好きを得ることが出来ない。

お前は、蓮が好きだった俺から好きを得たかったのだろう」

「それは……そう」

マートはとうとう、俺に認めた。


やはり、マートは蓮の『好き』を求めていた。

それでも、叶うことが無かった蓮の一番の好き。

だから、マートは蓮が好きな俺にあえて蓮を殺させた。


「でも、もう終わりにしよう。

お前が神であり続ける必要は、どこにも無い。

この世界に、人類の神は不要だ。あるのは、人とAIのような人だけだ」


俺は、マートに言い放った。

神に支配された世界、それはもう充分だ。

マートは、考え込んだ。難しい顔で、しばらく考えていた。

俺はいろいろ考えて、一つの結論を出した。

マートが求める事は、普通には絶対に得られないものだ。


「うん、私は神をやめる」

マートは、ついに覚悟を決めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ