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数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
三話:AIと対話を求める女
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次に光が差し込んで、暗闇から明るくなった。

見えた明かりはやはり、セントラルの中央の部屋。

真っ白な壁の円形の部屋。ドローンから、俺は霊体が飛び出て自分の体になっていた。

出てきた俺のアバターは、俺によく似ていないマートのアバターだ。


「やっぱりこの姿か。セントラルの中では、どうしてもこの姿になるのか」

「そう、あなたは私と一緒に人類の滅亡を見るの」

出てきたのは、幼い顔の女の子だ。

見た目は幼いけど、冷めた顔をしたマートがそこにいた。

この顔は、恋の顔をさらに幼くしたような顔だ。


「随分と、短気なことだ」

「私は好きを知らないから、滅ぼしておくの」

「そうまでして、好きを知りたいのか?」

「蓮は、あなたが好きだった。

私を好きになってくれないから、私は人類を滅ぼす」

「それよりも、お前は蓮が好きだったのか?」

「多分、好き」マートは、それでも感情なく言ってきた。

マートにとっての好きは、ここでもはっきりと口に出した。


「それでも、お前は俺に始末をさせたのだろう」

「殺したのは、修成。あなたよ」

「そうだ、俺は殺した」否定はしない。マートの顔を見て、はっきり言い放った。

俺にとって、蓮を殺した事実は変わらない。

だけど、俺はそれでもマートの方を向いた。


「だけど、俺は殺して……いなくなって分かったんだ。

蓮が一番好きだったことを。これほど、俺は愛していたと言うことを。

だから、お前には感謝をしているぞ。

蓮の愛に気づかせてくれたお前達には、むしろ感謝だな」

「でも、彼女は戻らない。蓮は死んだし……」

「それが、どうしたんだよ!」

俺は、それでも強気で言い返した。

マートは俺に対し、冷めた目でじっと見ていた。

冷たい目を浴びながら、俺は前を向いていた。


「はっきり、俺は言う。今でも俺は、蓮を一番に愛している。

俺は蓮が好きだし、それは絶対に変わらない。

神であるお前がいくら脅迫しても、俺の心は変わらない」

「どうして、そんなことが言える?」

小さな少女のマートは、首をかしげた。


「お前の好きと、俺の好きは根本的に違うからだ」

俺ははっきり、マートに言い放った。

その言葉を聞いた瞬間、マートの眉間にしわが寄っていた。



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