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数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
三話:AIと対話を求める女
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カーゴに、恋と一緒に乗り込む。

俺のカーゴは、激しく町中を疾走していた。

ドローンは、相変わらず飛び回りこちらを襲う。

それでも激しい運転で、俺には向かう場所があった。


「荒い運転ね」

「贅沢言うな!お前の命が、狙われているんだぞ」

恋の愚痴を聞きながら、カーゴを運転していた。

背後には、俺たちを消し去ろうとするドローンだ。

町中を動きなら、ドローンに見つからないで移動するのは難しい。


「当たれば、カーゴだって一発だ」

「本当にマートは、好き勝手やるのね」

「それが、この世界の神だからな」

「人類を滅ぼす気、マンマンじゃないの!」

恋は叫びながらも、急ハンドルのカーゴに酔っていた。


「もうちょい丁寧な運転を……」愚痴る恋を、俺は無視した。

ドローンが、容赦なく攻撃を加えてきた。

黒い光線を何発も放ち、俺の乗っているカーゴを狙ってきた。

そんな中で、さらにドローンの数が増えてきた。

増援の動きは、あっという間。まるで待ち構えているかのようだ。


「くそっ、数が多い!」

ドローンの攻撃が、だんだん激しくなってきた。


そして、とうとう起きてしまった。

カーゴに、黒い光線が命中した。


命中した瞬間、カーゴは砕けて消滅。

猛スピードで動いた反動で、俺と恋は空に放り投げ出された。

だけど、俺は飛ばされた恋の体に向かって飛びつく。

そのまま恋を、抱きかかえて近くの植え込みにぶつかった。


「ううっ」背中を強打した。

「修成!どうして?」

「大丈夫か?」だけど、黒い光線を撃ったドローンは吹き飛ばされた俺たちに気づかない。

幸いにも、木に隠れて俺たちの姿が隠れて見失ったのが幸いした。


「平気だ、俺は体を鍛えているからな」

それでも背中の痛みを、我慢して恋を見ていた。


「痛がってもいいのよ。あたしが、手当てをできないじゃない!」

「手当てするもの、恋は持っているのか?」

「あるわよ。背中を見せて」

恋はそのまま、俺の服を脱がす。

成り行きに任せた俺は、素直に背中を見せていた。

背中の傷を見た恋は、ハンカチで傷の当たりを消毒していた。


「恋……」

「動かないで、怪我しているんだし」

「持っているのか?」

「消毒液ぐらいは」

恋が慣れた様子で、俺の背中の傷の消毒をしていた。

丁寧な処置で、痛みもほとんど感じない。


「はい、終わり」

「あ、ありがとう」

「どういたしまして。でも……」

「カーゴが無くなったが、この辺りに蓮の家がある。

ドローンに気をつけながら、進んでいこう」

「うん」俺は再び歩き始めた。

そして、間もなくして蓮の家に辿り着いていた。



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