040
カーゴに、恋と一緒に乗り込む。
俺のカーゴは、激しく町中を疾走していた。
ドローンは、相変わらず飛び回りこちらを襲う。
それでも激しい運転で、俺には向かう場所があった。
「荒い運転ね」
「贅沢言うな!お前の命が、狙われているんだぞ」
恋の愚痴を聞きながら、カーゴを運転していた。
背後には、俺たちを消し去ろうとするドローンだ。
町中を動きなら、ドローンに見つからないで移動するのは難しい。
「当たれば、カーゴだって一発だ」
「本当にマートは、好き勝手やるのね」
「それが、この世界の神だからな」
「人類を滅ぼす気、マンマンじゃないの!」
恋は叫びながらも、急ハンドルのカーゴに酔っていた。
「もうちょい丁寧な運転を……」愚痴る恋を、俺は無視した。
ドローンが、容赦なく攻撃を加えてきた。
黒い光線を何発も放ち、俺の乗っているカーゴを狙ってきた。
そんな中で、さらにドローンの数が増えてきた。
増援の動きは、あっという間。まるで待ち構えているかのようだ。
「くそっ、数が多い!」
ドローンの攻撃が、だんだん激しくなってきた。
そして、とうとう起きてしまった。
カーゴに、黒い光線が命中した。
命中した瞬間、カーゴは砕けて消滅。
猛スピードで動いた反動で、俺と恋は空に放り投げ出された。
だけど、俺は飛ばされた恋の体に向かって飛びつく。
そのまま恋を、抱きかかえて近くの植え込みにぶつかった。
「ううっ」背中を強打した。
「修成!どうして?」
「大丈夫か?」だけど、黒い光線を撃ったドローンは吹き飛ばされた俺たちに気づかない。
幸いにも、木に隠れて俺たちの姿が隠れて見失ったのが幸いした。
「平気だ、俺は体を鍛えているからな」
それでも背中の痛みを、我慢して恋を見ていた。
「痛がってもいいのよ。あたしが、手当てをできないじゃない!」
「手当てするもの、恋は持っているのか?」
「あるわよ。背中を見せて」
恋はそのまま、俺の服を脱がす。
成り行きに任せた俺は、素直に背中を見せていた。
背中の傷を見た恋は、ハンカチで傷の当たりを消毒していた。
「恋……」
「動かないで、怪我しているんだし」
「持っているのか?」
「消毒液ぐらいは」
恋が慣れた様子で、俺の背中の傷の消毒をしていた。
丁寧な処置で、痛みもほとんど感じない。
「はい、終わり」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして。でも……」
「カーゴが無くなったが、この辺りに蓮の家がある。
ドローンに気をつけながら、進んでいこう」
「うん」俺は再び歩き始めた。
そして、間もなくして蓮の家に辿り着いていた。




