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数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
三話:AIと対話を求める女
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下から向かうドローンは、幸いにも増援を呼んでいない。

倉庫ではドローンに出会うこと無く、カーゴに乗り込むことが出来た。

だが、増援を呼ばないのでは無いことに気づくのはアール市街地にさしかかって理解した。


「ドローンが、人を襲っている」

ニュースの映像と同じように、人間をドローンが襲っていた。

スマホで見ていた阿鼻叫喚の世界が、現実のモノとして見えていた。


「こんなことって……」

「マートが暴走する。

だけど人類は容易に、マートに辿り着くことは出来ない」

「あなたは、マートに会えたのでしょう」

「廻沢の援護が、あったからだ。それが無ければ、辿り着くのは難しい」

防衛システムを抜けて、二度と会いに行きたくない。

それほど、心を折ってくるマートの襲撃だ。

セントラルタワーの中心部にいるマートに会うのは、それほど大変なのだ。

そんな中で、恋の事を見つけてきた。

見つけたドローンは、すぐさま俺の乗っているカーゴに近づく。


「見つかったわね」

「少し飛ばすぞ」

俺は、カーゴのハンドルを握った。

同時に自動運転から、手動運転に切り替えていた。


そのまま俺は信号を無視して、カーゴを飛ばしていた。

リミットが解除されたカーゴのスピードを、上げて俺は運転した。

自動化が進むこの世界でも、俺は運転が苦手ではない。

アメミットの操作で、手動運転には慣れていたからだ。

だけど、当然ドローンも追いかけてきた。


「逃げ切れるの?」

「逃げ切るしかない、恋は俺が守る」

ハンドルを握り、カーゴを猛スピードで走り抜けた。


混乱している町中を抜けながら、カーゴを進めていた。

ドローンは後ろから黒い光線を、遠慮無く放ってきた。


だけど、俺はカーゴを運転しながら黒い光線を全部避けていた。

避けた俺のカーゴだけど、カーゴは激しく揺れていた。

助手席に乗っている恋は、目が回りそうに苦しそうな顔を見せていた。



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