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テレビモニターでは、ネットニュースが見えた。
朝から騒いでいるのは、やはりマートの暴走だ。
俺が出来なかったマートのアップデートの影響。
マートの記憶を消さなかったことで、ドローンが町中に溢れていた。
そして、人類を滅ぼそうとドローンの群れが姿を見せていた。
「相変わらず、マートは暴れているな」
「うん、マートが壊れちゃったの?」
モニターを見ながら、俺と恋はソファーの上にいた。
朝食を食べ終えた俺たちは、マートのニュースを眺めていた。
そんな中、着信があった。
(ジョンストン課長か)急いで書斎に移動する俺。
恋がいない場所で、俺は着信に出ていた。
「ジョンストン課長、どうしました?」
「ああ、今朝のニュースを見たか?」
「マートの暴走……ですね」
「昨日、アール大学の打越教授にマートのアップデートを頼まれたのですが、アップデートを拒絶されました」
「なるほど、マートが暴走したのはそのためか。
マートの乱心は、アップデートの失敗か」
「マート庁として、どんな見解を?」
「しばらく、お前は出勤禁止だ。今日は休め」
ジョンストン課長は、強い口調で言い放った。
「ですが、今はマートのドローンが暴れて……」
「それに関しては、他のメンバーで何とかする。今のところ、お前は休んでいろ。
アップデートも、失敗したのだろう。その責任で、お前には謹慎してもらう。
何か、言い残すことはあるか?」
「俺は、『好き』の意味が分かりません」
「好きの意味、何の話だ?」
「マートに、聞かれたんです。マートは好きの意味が知りたいと」
「ミスター碑文谷。残念だけど、君は、これ以上マートと関わらない方がいい。
もし、レッドナンバーになったら、俺はお前を救えない」
ジョンストン課長は、険しい顔をスマホ画面内で見せていた。
「分かっていますよ……じゃあ切ります」
早口で俺は、スマホの通話を解除した。
まもなくして恋が、俺がいる書斎に入ってきた。
「恋、一つ案内して欲しい場所がある」
顔を上げた俺は、恋にそう告げていた。




