表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
二話:神を作りし若人
PR
23/56

023

恋は研究所のそばで、眠っていた。

デスクに頭をつけて、かわいらしい寝息を立てて眠っていた。

強い睡眠作用のある薬を飲んでいるので、しばらく起きそうもない。

そんな中でも、俺は怪しい顔の老人を見ていた。


「碑文谷君、君はアメミットを使っているのだよね?」

「はい。俺は、ブラックナンバーですから」

「昔は、レッドナンバーは普通に殺していた。

君は、その頃と同じように拳銃を持っているんじゃ無いのか?」

「ああ」ズボンに、拳銃を隠し持っていた。

軽い銃だけど、ブラックナンバーは武器の所有が認められていた。

昔の拳銃よりずっと軽いけど、人を殺すには充分だ。


「わしを、殺すつもりか?」

「事と次第によってはな」

恋に睡眠薬を飲ませた人物は、信用ならない。

それでも、俺は打越教授から引き出す情報はあった。


「まあ、殺されても構わぬ。長く生きすぎたわしも、老い先は短い。

殺されて人生を終わらせるのも、又一興。

わし以外……マートを作った研究者は皆死んでしまったからな」

「打越教授マートを作ったのは、本当か?」

「ああ、本当だとも。アメミットの仕組みも、わしらが考えた」

「遠隔ドローンか?」

「目の前で血を見ると、人の感情が大きく変わる。

興奮、狂気、不安……様々な感情が起ることで人は冷静でいられなくなる。

だから、人の手を煩わせない兵器が必要だった」

「それがアメミットか?」俺の言葉に、打越教授は頷いた。


「マートはその仕組みを作り、さらに罪悪感を和らげるためにADLアトミックディストラクションレーザーを作った。これが今の君の仕事導具。

だがアメミットには、もう一つの機能がついているのを誰も知らない。

管轄しているマート庁でも、知っているのはごく一部だ」

「え?」俺は思わず驚いていた。

それと同時に、マートは助手から渡されたタブレットを操作した。

操作して、タブレットを見て一つ頷いた。


「やっぱりそうだ。碑文谷……君はエースパイロットだね。

スコアが、全ブラックナンバーの中で一番高い」

「それがどうした?」

「この仕事は、秘密裏に君に頼もうと思う。

マート庁でも、おそらく出来る人間は君しかいないと思う」

「何を企んでいる?」

「君は、マートが狂っていると思うかい?」

いきなり、打越教授は俺に対してマートの事を問いただしてきた。


「狂っている?」

「そう、マートは壊れているんだよ。だから君にお願いしたい。

マートのアップデートに、是非とも手を貸して欲しい。

ブラックナンバーである君は、『マートン』のアプリがあるだろう」

打越教授は、俺に一つの願いを頼んできた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ