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数字の神が支配する世界  作者: 葉月 優奈
二話:神を作りし若人
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アール大学は、人工島アールの中で一番大きな大学。

そして、現在に存在する唯一の総合大学でもあった。

大学構内はとても広く、ロボットがあちこち動き回っていた。

草刈りをするロボットに、調理用のロボット。


俺は守衛室の警備ロボットに、堀合から言われたIDを記入。

そのまま、大学の中に入っていった。

綺麗に整う街路樹を抜けて、校舎の中に入りながらスマホを片手に恋と歩く。

校舎内に入り、廊下を歩いて行く。

開放的な廊下に、窓から明かりが差し込む。


「ロボット、ばっかりだね」

「そうか、百年前だと珍しいのか?」

「珍しい……かな。

あたしは大学を、あまり行ったことがないから」

白いブレザーの恋と、黒のジャケットの俺が大学の構内を歩いて行く。

すれ違うロボットと、大学の人間。確かにロボットの数は多い。


「パパは、どんな研究をしていたの?」

「マートの研究」

「マートって、神?」

「そう、この世界の神だ」

「どうして、AIが神をしているの?」

「AIは間違えない、忖度も差別もしない。それがAIで、神マートだ」

「でも、本当にそんなAIが存在するの?」

恋が聞いてくると、少し奥に一人の人間が姿を見せた。


「するよ。AIは、学習する。情報の分別と、過去の情報から学習する能力を持つ。

AIが100%間違えないという根拠は、そこにある。

そのくせ、感情が無いのだからAIマートこそ理想の神……と言うことになる。

そんなマートを作った人物の一人が、アメリカの大学の研究チーム……つまり打越教授のいる研究室だ」

グルグル眼鏡で、白衣に黒ズボンの男が廊下で俺たちを待ち伏せしていた。

そのまま、俺たちの方にゆっくり歩きながら話してきた。

廻沢の所にいる気弱な助手の男は、驚くほど流暢に話してきた。


「ああ、堀合。打越教授は……」

「打越教授じゃない、彼は神を産んだアトム神なのだ!」

そして、暑苦しく叫んでいた。


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