99.この世界の決定権
不慣れな運転で進む。
段々と慣れてきて、ゆっくり運転できるようになってきた。
その余裕のお陰で、助手席の遥さんの存在を受け入れる余裕が出来た。そう思えば思うほど、横目で見える遥さんのニットからのおっぱいの膨らみが気になってしょうがない。
そして意識すればするほど、外ハネショートからふわりと香るのか、香水なのか分からないがとにかく、女性の匂いがしてしまう。
何度も妄想を繰り返し、このまま人生を捨てて山奥に行き、この女性を襲ってしまおうかとも考えた。
よくよく考えてみろ。
もしも遥さんが破滅の魔女なら、
俺はこの世界の決定権を握っているではないか!
遥さんは何者なんだろう。
この人が魔女だと分かって、俺に世界の命運が預けられたとして
世界を終わらせたくなければ、俺は愛生さん一直線で生きればいいし、世界を終わらせたければ、すぐにキスをすれば良いだけだ。
いつのまにか県境を越えて、絵空市を越えていた。
「お昼なに食べよう?」
遥さんさがそんな事をふと漏らす。
「うーん」
「ってゆーか、お腹空いてる?」
「ま、まあ、微妙に」
「えー、私はお腹空いたよー!」
「う!運転のこととかで頭の中いっぱいで!」
「色んなこと考えてたんだ。今日はデートだよ。魔女の事は考えなくていいから」
「はいっ」
「私パスタとか食べたいなぁ〜」
「俺は今、ピザとか良いなぁなんて」
「そしたら、イタリアンで決まりだね」
「はい!・・・・・」
・・・・・ん?
遥さん?
今、なんて言ってた?




