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9.ガンマン


大学生活のスピードは

高校生活の1.5倍だという。


これは友人第一号の茂木の言葉だ。

根拠は無いが、分からなくも無い。


今日は夕方から2回目のバイトだ。

俺はふと思い出していた。


同じ学科にいた10点ガールの愛生さん。

正統派で、どこか、お嬢様っぽい。

同じ県出身で、茂木と同じ高校。


隣の部屋の夏美さん。

ストリート系ファッションの、ちょいギャル。

2年生で、イイ匂いがする。


コンビニバイトのユキちゃん。

何歳なんだろう。見た目に反して腹黒い。

これからバイトで会うのかな?ちょっと気まずい。


麻雀サークルの遥さん。

役満ガールだ。素敵だ。年齢もわからない。

とりあえずデカい。



ふっふっふ。

始まったな、俺の人生!

銃弾を4発、充填した気分だ。

バンバンバンバン!!!

撃ち放題じゃないか!!!

立ち鏡を前にガンマンのポーズを取る俺。






適当に時間を過ごし、夕方。

2回目のバイトに向かう。

この前、原付の鍵を忘れた事を反省し

キーケースを購入し、全ての鍵を収納した。



自分の部屋を出る。

キーケースから部屋の鍵を取り出し、

閉める。



ガチャリ、そしてガチャ。



もしや、と俺は隣を見る。

夏美さんとまた会えるのか!?

今日はどんな素敵なストリートファッションなんだ!




ーバイバイ、またね




出てきたのは、男だった。

銃弾が3つになる。

俺は思わず顔を逸らした。


男はつかつかと歩いて

去っていく。俺は何故か

怒りを込め、後ろ姿を睨んだ。


なんだか、チャラいな。

チャラ男め。クソ大学生じゃねーか!

あんなの、顔が良くたって

性格が悪いに決まっている!2点だ!2点!



駐輪場へ向かい、ズーマーを引きずり出し

エンジンをかける。


なっ!



動揺のあまり、半ヘル忘れた!





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