8.役満ガール
役満ガールの話によれば
麻雀というのは、5つのパーツを揃えるゲームだという。
プレイヤーは胴体で、頭と四肢を揃える事で
和了りとなるらしい。
全く何を言ってるか分からないまま
俺は役満ガールの胸を見ないように
卓上に注目した。
向かいあって座るから、顔も胸も見れない。
・・・というか、この狭い部室に
俺と役満ガールの2人きり!?
なんて最高なんだ!麻雀!
麻雀って4人でプレーするものだったはず!
でも今は2人でいい!2人がいい!
麻雀のルールが頭に入らない。
シャンテン?ツモる?ソーズ?イーピン?
そんなの知った事ではない。
「ねぇ、からかった事、まだ怒ってる?」
麻雀の説明の途中で役満ガールが俺に問う。
「そんな事、無いです」
「じゃあどうして、顔見てくれないの?」
「べ、別に・・・」
なんとなく悔しいので俺はまじまじと
この女の顔を見てみる。
これは、巨乳顔だ!
「可愛い顔してるね」
俺の言いたい台詞を、彼女は俺に対して放つ。
なんだよそれ。
「えっ?」
うまい切り返し無いのか、俺。
「ふふ、冗談」
そこで俺と彼女は笑う。
なんとなく、打ち解けたのだ。
そこから、麻雀の話半分、それ以外の話半分。
ーどこ出身なの?
ーなんで麻雀?
ー学科は?
ー友達出来た?
ー自炊してる?
ーあの授業単位取りにくいから辞めたほうがいいよ
ああ、なんて事だ。
質問ばかりされて、質問が出来ない。
こうして、区切りがついて
俺は帰る事にした。
「いつでも来てよ」
「バイトが無ければ・・・」
「私を優先してよね」
「はぁ・・・」
部室を出る時、聞き忘れてた事を
勇気を出して、聞いてみた。
「あ、あの、お名前は」
「遥っていいます。よろしくー!」
巨乳の役満ガール!ハルカさん!!!!




