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87.予知夢


「サボりか?」


昨日出たはずなのに

2日ぶりに大学に顔を出す。

やはり茂木がちょっとだけ心配してくれているようだ。



昨日と同じ会話だ。




「ちょっと風邪ひいてね」

「ノート、見せてやるよ」

「おおーっ、さすが友よ」

「1ページ300円な」

「友達やめて良いか?」


予定通り、無償で貸してもらったノートを単純作業のように書き写す。


意味があるのだろうか。

ノートを書き写し、これがうまく行き

単位が取れて、大学卒業して

学部卒で、テキトーな就職して


この先の人生、何があるのだろう。


やはり、どうでもいい。

そんな事を思ってしまっている。


どうせ、大人になっても

あの男の遺伝子を受け継いでる俺だ。



「今日のお前、おかしくねーか?」と茂木。

そりゃあ、タイムスリップしたかもしれないから。そりゃおかしくなる。


「なぁ、茂木」

「ん?」

「もし、1日だけ人生をやり直せるならどうする」

「告白!」

「あっそう」


そんな会話も、どうでもいいか。



今日はバイトだ。



ユキちゃんとバイト。



そうだ、やってみなきゃ分からない。

例えばこれがタイムスリップじゃなくて

予知夢とか、そういう事だったら、どうなんだ?


いやいや、予知夢でも世界は滅亡しなかった。

よく分からない。


結局のところ

キスしてみればいいんだ。



もし何も起こらなければ、

バイトを辞めればいい。

簡単だ。


もう一度、キスをするのか。

得した気分だ。




俺は早めにバイト先に向かい

駐輪場でユキちゃんを・・・妹を・・・

待つ・・・



「おはようございます」

「ユキちゃん」



駐輪場から




再び、答え合わせが始まった。






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