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84.無償
「サボりか?」
どうなってもいいや、なんて思いながらも
2日ぶりに大学に顔を出す。
隣の茂木がちょっとだけ心配してくれているようだ。
「ちょっと風邪ひいてね」
「ノート、見せてやるよ」
「おおーっ、さすが友よ」
「1ページ300円な」
「友達やめて良いか?」
結局、無償で貸してもらったノートを単純作業のように書き写す。
意味があるのだろうか。
ノートを書き写し、これがうまく行き
単位が取れて、大学卒業して
学部卒で、テキトーな就職して
この先の人生、何があるのだろう。
どうでもいい。
そんな事を思ってしまっている。
どうせ、大人になっても
あの男の遺伝子を受け継いでる俺だ。
「今日のお前、おかしくねーか?」と茂木。
「なぁ、茂木」
「ん?」
「もし明日、地球が滅亡するとしたら、どうする」
「まだ彼女出来てないから滅亡しないで欲しい」
「あっそう」
そんな会話も、どうでもいいか。
今日はバイトだ。
ユキちゃんとバイト。
そうだ、やってみなきゃ分からない。
キスしてみればいいんだ。
もし何も起こらなければ、
バイトを辞めればいい。
簡単だ。
たぶん予想は当たっている。
俺は早めにバイト先に向かい
駐輪場でユキちゃんを・・・妹を・・・
待つ・・・
「おはようございまぁす」
「ユキちゃん」
駐輪場から
答え合わせが始まった。




