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78/140

78.金が必要


大学が始まろうと、始まらなくとも

コンビニでのアルバイトは続いている。

あの日以来、ユキちゃんとは少しずつ関係性を回復しているが


それでもシフトが一緒の日はちょっと辛い。

しかし今日は一緒ではない。ほっとする。



今日も退屈で退屈で、来店する女に点数をつける。

5点・・・3点・・・8点・・・

こうして、あっという間に時が経つ。



「最近シフト増やしてくれてありがとう」

熊のような、猫背の店長が語りかけてきた。


「いやー、ちょっと高い金使っちゃって、稼がないとマズいんですよー」

俺はそう返した。


「え?なに?何買ったの?オンナ?ゲーム機?」

「それは言えません」

「君もスケベだよね〜」


本当の理由があったのだが、

話をしたくないし、するのも面倒だ。

俺はスケベな俺を演じ、その場でやり過ごす。


しかし、金が必要なのは本当だった。


真実に近づく為、消費者金融で金を借りようとするも、未成年では無理で、流れに流れてクレジットカードのリボ払いと有り金を使って

なんとか工面した所だ。


スタッフルームで着替えていると、


スマートフォンが鳴る。


画面を見る。




ー来た・・・




そのまま、コンビニを出て

裏手に置いた愛車ズーマーに跨りながら

電話を折り返す。




「もしもし」

「もしもし、エソラ興信事務所ですが・・・」

「はい」


「ご依頼いただいておりました件・・・」






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