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73/140

73.役所は混むから気を付けろ


複雑な味の蕎麦を食べた足で

区役所まで乗せていってもらう。


公務員ってのは楽な職業だと、

思ったが役所に来てそのイメージが変わった。


市民窓口には人が押し寄せ、理解の足らない老人や頭の悪そうな若者に対し

怒りを買わぬように丁寧に説明している。


よく分からない事務処理をやりながら

こうやって対応するのだから

公務員は大変なんだろうな。


まぁ、7点の仕事か。


役所の窓口に向かい

自動車免許取得の為に住民票の発行手続きを

行いに来たのだ。


簡単な申し込み用紙を記入し、

発券された紙の番号が呼ばれるまで待つ。

暇だ、暇すぎる。



とりあえず待合スペースに座り

スマホを開く。

茂木から連絡が来ていた。


[明日免許試験受けるんだろ?頑張れよ]

茂木よ。ありがとう。そういえばコイツも同じ出身地だ。俺と同じように住民票を取得して、同じ様に試験を受けるのか。

[役所は混むから気を付けろ]

そう返信する。



[その後、何かありましたか?]

と連絡を入れてきたのは、里山さんだった。

あの雪の日以来、連絡は行っているものの、具体的な会話や直接会って何かをするような事はしていない。

少し、気が引けていたからだ。

[特に・・・]とだけ返す。


そういえば・・・と思い、俺は久し振りに山里ブログにアクセスする。



山里ブログ 魔女伝説

~君は魔女を見たか!?〜



相変わらずダサいブログタイトル。

知らぬ間に記事が更新されていた。


>私は、魔女を追いかけてきました。

>魔女のアニメが好きでした。実在すると思っていたのです。

>まずはそのアニメのレビューを書くべきかな、と・・・


相変わらず、有力な情報が無い。

里山さん自身も、確証の無い記事は書きたくないと言っている。円形隆起や突然の雪の事、もちろんではあるが、俺の事は全く書いてなかった。

意外と信用出来るかもしれない。あのオッサンの事。


ブログ記事を読んでいると、ピンポーンと音が鳴り、

合成された音声が聞こえる。


『319番 デ オマチノカタ 窓口マデ オコシクダサイ』


やっと窓口で呼ばれた。30分は待っていたぞ。

カウンターに向かう俺。

そして、


そこで



あるものが目に入ってしまう。







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