67.水浸しの町
ハイッ!終わり〜!
みたいな、そんな勢い。
昨日の雪がウソの様に、一昨日までの夏が再び始まった。暑い。暑すぎる。
外に出ると、雪が急速に溶けている影響で、川の流れのようなものが町に出来ている。溶けた水がチョロチョロと、なんとなく風情のある音を立てて流れる。
今日はバイトの日だった。
ユキちゃんとのバイト。
憂鬱だ。あの日以来、ユキちゃんとシフトが一緒になるのは初めてだ。
気まずい。
水浸しの町をズーマーで駆け抜け、いつものコンビニへ向かう。
夏休み期間は昼から夕方のシフトを入れてもらっていた。
店に入ると、カウンターには店長がいた。
「おはようございまーす」
いつものテンションで挨拶をする俺。
「おはよう。昨日は凄かったね」
「どうなるかと思いましたよーって・・・」
店内はスカスカ。
「買占めとさ〜、雪の影響の流通の遅れで、店がこんな感じなんだよね〜」
熊のような体格の猫背の店長。
「今日はあんまり働かなくてもイイ感じですか?」
そんな会話をしながら、スタッフルームへと入る。
ガチャ。
「あっ・・・」
あの日以来のユキちゃんがいた。
コンビニの制服に着替えるため、いままさに上着を着ますという絶妙なタイミングで扉を開ける俺。
俗に言うラッキースケベ、その瞬間にいた。
似合わない水色のブラジャー。
というか、ブラジャーいる?そのロリ体型で。
ってやべぇ!!!
扉閉めないと!
バタン。扉を閉める俺。
って何をやってるんだ俺!
スタッフルームに入ってどうする!
そう思いながらも、再度ブラジャーを見させてもらいました。俺。
時間差でユキちゃんの悲鳴が聞こえ、
俺は特大ビンタを喰らった。




