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6.熊のような男


スタッフルームを後にする。

別の入り口はコンビニのレジカウンターに繋がっていた。この熊のような男が、どうやら店長のようだ。


店長は開口一番、ユキちゃんをイジった。

「お〜い、小学生!」



「ぶぅ!小学生じゃないですよぉ!」



ユキちゃんは頬を膨らませる。

より小学生っぽいな。

というかマジで小学生!?



「あのさ、発注業務あるから

俺の代わりにユキちゃん、なんか教えてあげて」

「はーい!」



行け、の合図みたいに店長に背中を叩かれた。

俺はユキちゃんの所に向かった。



「よろしくお願いします」

「よろしくね!」



ユキちゃんは、見た目に相反して、真面目に

仕事を教えてくれた。

プライベートな会話がこれと言って良いほど

無い。

いや、客の前で会話してるコンビニ店員のほうが

おかしいか。


袋詰めだとか、レジの打ち方だとか

新聞の返品処理だとか・・・



そのほか諸々、コンビニバイトって

意外にもやる事多過ぎる!




しばらくして店長が戻ってきた。


「よし、今日は2人とも上がって!」


スタッフルームに戻る俺とユキちゃん。

ツインテールだなぁ。やはりツインテールだ。


「今日はありがとうございました」





「ねえねえ、店長の息、臭くなかった?」




えっ?



ユキちゃん、今なんて・・・

あんな、小学生みたいに、頬膨らませてたユキちゃん!?



「あの・・・早く出ていってもらえる?」



はぁ!?ユキちゃん?



「えっ?」

「早く着替えたいの」

「あっ、すいません」

「鈍感ね」


そう言いながらユキちゃんはツインテールを作り上げていたヘアバンドを外した。



「お疲れ様でしたー!」



逃げる様に去る俺。

ユキちゃん、もしかして、腹黒い女子なの!?


憂鬱を抱えながら

コンビニバイト初日が終わった。

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