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54/140

54.意味もなく


里山さんとファミレスで解散し

互いに連絡先交換をした。


また、俺の脳内に魔女が語りかけるような事があれば

俺は里山さんに報告する。


里山さんは引き続き、魔女を追いかける。


それでも俺は、里山さんを信じる事が出来なくて

強い立場を利用し、ユキちゃんに近付かないように

誓約させた。



ユキちゃんが魔女かどうか、正直気になるが

あの子を困らせるような事に巻き込みたく無い。

その気持ちに間違いはなかった。



そのまま家に帰り、意味もなく廊下に寝転んでみた。



夏の暑さで上昇した体温を、床板が少しずつ

奪ってくれる。ひんやりと気持ちが良い。



色んなことを思い出していた。



入学して、茂木と仲良くなって

バイト先でユキちゃんに出会って

サークルで遥さんに出会って

夏美さんともよく会うな。お隣さんだし。

アルバイトを掛け持ちして

真琴に出会って

自動車学校で、10点ガールの愛生さんと仲良くなって

狩屋とも仲良くなって・・・


大学生って、目まぐるしいな!



本当にユキちゃんは、魔女なのだろうか?



もし、魔女だとして

キスしてはいけないとして


いや、そう思った時


無い物ねだりというか、


俺はユキちゃんが気になってしまっていた。


守りたいって感情だけだと思っていたけど

いや、それに間違いはないのだけれど


これが恋愛の悩みというやつなのか?


そんな中、ポケットのスマホが揺れる。



・・・遥さんだ!!!



[明日サークル活動しなーい?]



2人だけのサークルだ。

お誘いなのだろうか。


ユキちゃんが魔女なら

意味も無い悩みは捨てて

遥さんにアタックするのはどうだろう

俺。


お主も悪よのう。


そんな声がもう一人の俺から聞こえた。



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