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46.メッセージ





「何も聞いてくれるなよー」





狩屋はそう言って、部屋に入ってきた。

後ろの人影は、茂木だった。



「おい、飲むぞー!」

茂木は陽気だ。



そして、俺はなんとなく察した。


茂木もオートマ組なので

3人で過ごす合宿所の最後の夜だった。

言いたい事、言って、隠してる事は隠した。



それから、なにかを期待してたのだが

真琴からは連絡は無かった。




俺と狩屋は少し遅れて、学校を卒業した。

夏休みの1/4ぐらいを費やして

濃密な合宿免許は終わりを告げる。


帰りのバスは台数が少なく、

ほとんどがオートマ免許を取得していることが分かった。



「終わっちゃったなー」

帰りのバス、狩屋が話しかけてくる。

「ああ。つーかオートマでよかった」

「だなー」

「なぁ、狩屋・・・その、合宿が終わったけどさ、普通に遊んだりしようぜ」





「そのつもりだぜー」






「ありがとう」






最初にバスに乗った大学構内に到着し、

そこで狩屋と別れた。




そこからズーマーに乗り換えて、

俺は自宅へ帰る。


まだ、免許は取得していないけど

この原付よりも速度の出せる乗り物に乗る事が出来るようになるのだ。

自分の運転で。




久し振りの自宅に戻るや否や

メッセージが届く。




{明日のバイト出るの?




デカ女真琴からだった。

明日はコンビニのバイトだ。

俺は出ない。


出ないよ}


{明日でバイト最後なんだけど


へぇ}



そこでやり取りは途絶えた。





それからしばらく真琴と連絡を取らなかったし

学校が違うから顔を見る事は無かった。

例年よりも早く、雪が降る日まで、

出会う事は無かった。



【chapter.03】おわり。

そして、物語は急加速する。【chapter.04】


引き続き、お楽しみ下さい。

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