45.人影
こうして、オートマ組の最終日前日。
卒業検定とやらが終わり、茂木と真琴
そして愛生さんが明日帰る事が確定した。
そういうわけで、前夜の今日。
つまりは狩屋が愛生さんに告白する日。その夜。
狩屋によれば、夜、呼び出して
外で告白するらしい。
ふーん、2点のダサ金髪と10点ガールか。
うん、無理無理。無理だよね。
えっ?無理だよね?
あれ、なんか、可能性が0じゃないと思えてくるのは何故だ?
そう思うと不安が過ぎる。まさか、まさか、ねぇ。
もしかしたら俺、今、狩屋よりドキドキしてんのか?
「よし、行ってくる」
狩屋は立ち上がり、部屋を出て行く。
もちろん俺は追いかけることもしないし
ただ結果を待つだけだ。
アイツがなんて告白するのかとか
そういう事は全く分からない。
よ、よし、スマホをいじろう。
なぁー、なんだろう
もしかして付き合っちゃったりしたらヤバイよなぁ。
しばらくテレビを見たりして
時間を潰す。見たことあるようなアイドルが出てたり
衝撃映像集が流れたり、いつも通りのテレビだ。
メッセージが届く。
遥さんだ。
{合宿免許はどう?
役満巨乳ガールとメッセージのやり取りをして気を紛らわそう。
そう、そうだ。
なんの意味かは分からないが、これは保険!
保険だ!えっ?保険?
俺はメッセージを返す。
あと4日で卒検です!}
{がんば!
{免許取ったら車でどっか行こー
なっ!なにぃー!
これ、社交辞令ですか?遥さん?
それとも、ドライブデートのお誘いですか!?
もしくはサークルの行事ですか?
なんなんですかーっ!!!
返信しないと、俺ー
ーと、その時。
ガチャ
扉が開く。
狩屋が立っていた。
「か、狩屋・・・」
玄関にもう1人、人影が見えた。




